カポックの育て方!挿し木での増やし方の詳細!枝の切る場所や時期は?

カポックの育て方!挿し木での増やし方の詳細!枝の切る場所や時期は?

手の指のように放射状に広がる葉がかわいいカポックは、インテリアにもなじみやすく大きさもさまざまあり、観葉植物として人気です。管理もしやすいので初心者にも育てやすいのも大きな魅力ではないでしょうか?そんなカポックの育て方や剪定の方法、増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.カポック(シェフレラ)とは
  2. 2.カポックの育て方①管理方法
  3. 3.カポックの育て方②植え替え方法
  4. 4.カポックの育て方③剪定方法
  5. 5.カポックの増やし方
  6. 6.まとめ

カポックの育て方②植え替え方法

出典:写真AC

カポックはとても成長が早く、すぐに根が張っていっぱいになってしまうため、1年から2年に1度は植え替えをしましょう。あまり大きくしたくない場合、根を半分に減らすことで、同じ鉢を使用して育てることもできますが、多少植物に負担をかける方法ですし、初心者にはちょっと難しい場合もあるので、根がいっぱいになった場合は、まず植え替えを検討しましょう。

植え替えに適した時期

植え替えは根をいじる作業になるため、植物にはストレスになります。また、根などを傷めてしまうこともあるので、なるべく成長しやすくダメージからの回復もしやすい4月から9月の時期に行うのが一番安全です。場合によって、剪定を一緒に行うこともできます。挿し木という増やし方をする場合も、一番発根しやすいですし、この時期に計画的に行っていくと長く楽しめるでしょう。

植え替える鉢のサイズ

Photo byulleo

植え替えをする場合、鉢は必ず一回り大きいサイズにするようにしてください。大きいほうが余裕があってよさそうだと選びがちですが、大きいものを使ってしまうと根が吸収する水の量と、土が蓄える水の量のバランスが合わず、なかなか乾燥しない状態になってしまいます。そうなると根腐れなどの原因になり、植物には負担になってしまうこともあるため、一回りずつ大きくしていくほうが望ましいのです。

使う用土の選び方

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比較的、水を好む植物ではありますが、だからといって水はけの悪い用土を使うとコバエが発生したり、根腐れの原因になりますので水はけのよいものを選んでおくほうが間違いありません。用土を自分で調整する場合は、観葉植物用の土に、赤玉土と鹿沼土を2:1:1の割合で混ぜて使うくらいがベストです。置く場所の湿度など、環境に合わせて調整するようにしましょう。

植え替えの手順

季節が安定し、鉢と用土の準備ができたら実際に植え替えを行っていきましょう。安定した状態で植え替えするためには、数日から前日までに注意すべき点がありますので、計画的に始めましょう。

① 水やりを控える

植え替えをする数日前から前日までは水やりを控え、カポックを乾燥気味にしておきます。水分を多く含んでいる状態で植え替えを行おうとすると、土が崩れてしまい、鉢からカポックを取り出しにくくなってしまいます。無理に取り出そうとすると根を傷つけてしまいますし、形を保ったまま鉢から取り出すために乾燥させると思ってください。

② 鉢や用土を用意する

作業する場所には、ビニールシートなどを敷き、楽に安全に作業ができるようにします。その後で、植え替える鉢の底に、鉢底ネット、鉢底石を敷き、混ぜ合わせた用土を鉢の半分程度入れて準備しておきます。

③ 根から古い土を取り除く

カポックを鉢から取り出します。根をほぐし古い土を取り除くようにしましょう。土が硬い場合は水に10分程度浸けてから行うと、ほぐしやすくなります。ていねいに行っても根を傷つけてしまいそうな場合は無理せず、軽く落とす程度でも大丈夫です。もし、極端に黒ずんで傷んでいるような根があれば、その部分は腐っている状態ですので切る必要があります。

④ 鉢に植え、水を与える

新しい鉢にカポックを植え込みます。鉢に入れた土の上に添え、周りに土を入れ込んでから、割りばしなどで土を突いて、根の隙間にもしっかり土が入り込むようにします。カポックの背丈が高い場合は、根が張るまでは安定感がないので、支柱を立てて、茎をひもなどで結び固定します。最後に鉢からあふれるくらいたっぷりと水を与えれば完了です。

カポックの育て方③剪定方法

出典:BOTANICA

カポックは成長が早いため、どんどん伸びて2mほどにまでなる場合があります。あまり大きくしたくない場合、伸びすぎた枝を切ることで調整すれば、屋内でも管理し続けることができます。また、古くなった葉はどんどん枯れて落ちていきますが、見た目や成長を考えると切るほうがよいでしょう。切る葉や枝の決め方、切るポイントなどをご紹介します。

剪定に適した時期は?

屋内で育てているカポックの場合は、温度を一定に保ちやすいので弱りにくく、切る時期はいつでも問題ありません。全体的にバランスを見ながら伸びすぎた部分を剪定し大きさを整えましょう。これ以上、大きくしたくない場合など、思い切って剪定しようと思う場合は、よく成長する春から秋(4~10月ごろ)を目安に行うと、新しい葉がすぐに伸び、見た目のバランスも整いますのでおすすめです。

切るべき枝の見分け方

Photo byjackmac34

カポックを含め、植物を剪定するタイミングや場所は大体決まっています。大きさを保つために切る場合と、見た目や植物の健康のために切る場合があると思ってください。また大きさを小さくしたい場合や挿し木での増やし方を検討している場合などによっても、切る基準が少し変わります。

傷んだり枯れた部分

Photo byn-k

落ちた葉をそのままにしておくと土が蒸れて根腐れの原因や、虫が発生する可能性がありますので、取り除くようにしましょう。できるだけ葉が自然に落ちる前に、葉の色が変わって、弱っている葉はどんどん剪定してしまいましょう。葉が落ちて枝だけになった部分も、見た目は元気だとしても枝の根元から切ったほうが、無駄な栄養を使わずに済むので、成長の助けになります。

カポックを上手に育て続けると、まれに花が咲く場合があります。細かい大きさのかわいい花ですが、花はどうしても植物の養分を吸収してしまうため、カポック自体が弱ってしまう場合があります。花を放置すると大きくなって実がついたりもしますが、代わりに葉が落ちてしまいやすいので、観葉植物として管理を続けたい場合は、早めに花芽の根元から切るようにしましょう。

切り戻し

出典:写真AC

カポックは成長が早いため、上に高く伸びすぎてしまった部分を剪定し、サイズを保つことも可能です。切り戻した後は、脇目が出てきますので、横へのボリュームを持たせたい場合などにも積極的に行いましょう。成長期の春から秋に行うなら、多少切りすぎたと思う程度に選定しても、すぐに大きくなりますよ。また、切った枝を使って増やす「挿し木」という方法もできますので、挑戦してみてもよいでしょう。その場合は枝を先から2節分ほど切ります。

株のサイズを変えたくないとき

基本的に剪定しても根はそのままですし、切った先から新しい芽が出てきて成長しますので、植え替えも必要になってきます。しかし、同じカポックをそのままの大きさで育てたいと思う場合は、葉や茎を剪定し、それと同じ量の根も切り落とすという方法をとります。大胆に切るのは心配になりますが、丈夫で成長が早いので、行う時期を間違えなければ大丈夫です。何度か植え替え、剪定を経験したら検討してみましょう。

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カポックの増やし方

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