カポックの増やし方
カポックは育てやすい植物ですし、増やし方が気になる方もいるのではないでしょうか?カポックは挿し木という増やし方をすることができます。切り戻しのために選定した枝を使うことができるので、無駄にカポックを傷めることもありません。挿し木のコツや方法をご紹介します。
剪定した枝の用意
伸びすぎた部分を剪定した場合、その部分は健康な状態ですので、利用することができます。増やし方としては一番簡単な挿し木という方法で、万が一、うまく根や芽が伸びなかったとしても、ただ剪定したというだけになるのでマイナス点がないところがポイントです。まずは挿し木に使う枝を整えて「挿し穂」を作りましょう。
① 節を残して剪定する
増やし方を考えると、切り戻しをする際には先端を2節ほど残して切り取りましょう。1節でも使うことができますが、節が一切ない場合、基本的に根や芽が出てきません。カポックに限らず、稀に根が出ることはあるようですが、生長点がないので大きくなることはなく枯れてしまいます。3節以上ある場合は切り分け2節までにしましょう。また葉は枝1本につき1つになるように、節の元付近で切っておきましょう。
② 選定した葉を整える
残した葉が大きければ、それぞれを半分残して切り取ります。挿し木の場合、蒸発する水分より、吸収する水分が多くなると、根が生えてくる前に枯れてしまうのですが、葉を小さくすることで茎から入った水分が、葉から蒸発を少なくすることができます。また、土に挿した際に水を吸いやすいように、茎の元に切り口をV字に切って尖らせ吸水面を大きくしてから、1時間から2時間程度、水に浸けておきます。
使う用土と挿し木の仕方
差し木の場合、赤玉土を使用します。一種類だけでも大丈夫ですが、普通の赤玉土と粒の細かい赤玉土を1:3の割合で混ぜると水の吸収率のバランスがよくおすすめですので、自宅に2種類ある場合などはお試しください。挿し木は土に直接枝を挿して発根させる方法です。割りばしなどで土に穴をあけ、そこに茎を挿すようにすれば枝が折れてしまうというトラブルを防ぐことができますよ。より確実に発根さえたい場合は、発根促進剤を切り口に付けてから挿すとよいでしょう。
適正な水やり頻度と置き場所
挿し木が完了したら風通しがよく明るい日陰に置きます。土を乾燥させないように、こまめに水やりをし、常に湿った状態を保つようにしましょう。4週間から6週間程度で根が出てきます。新しい芽と葉が出てきたら、一回り大きい鉢に植え替え少しずつ、通常の水やり頻度に慣らしていきましょう。
まとめ
カポックの育て方や剪定の時期と方法、簡単な増やし方などをご紹介しました。この植物の魅力は何より丈夫で育てやすいということですので、植物を育てることに不安を感じる人でも、管理しやすいのではないでしょうか?大きさもさまざま販売されていますので、リビングに置く大きなものから卓上のものまで、好みや環境に合わせて選びましょう。長く育てていくと愛着がわき、大切にしたいと思えるようになりますよ。慣れてきたらぜひ、挿し木など簡単に増やし方にもチャレンジしてみてください。
出典:写真AC