コーヒーの木とは?
飲用としても観葉植物としても人気のあるコーヒーの木。南緯25°線と北緯25°線の間の熱帯・亜熱帯地域(一部温帯地域)が「コーヒーベルト」と呼ばれる主要産地で、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の「三大原種」が栽培されています。日本で手に入る苗は、ほとんどがアラビカ種になります。
基本情報
科名 | アカネ科 |
属名 | コーヒーノキ属 |
形態 | 常緑小高木 |
学名 | coffea |
種名・原産 | アラビカ種:エチオピア ロブスタ種(カネフォーラ種の一種):コンゴ リベリア種:リベリア |
大きさ | 5~15m |
耐暑性 | 35℃ |
耐寒性 | 5℃ |

コーヒーの木の花言葉
コーヒーの木の花言葉は「一緒に休みましょう」です。コーヒーの木は5~6月頃に、白く細い花弁を持つ、小さな花をたくさん付けます。満開時は木に雪が積もったように見え、ジャスミンのような良い香りに包まれるそうですが、花はわずか2日程度で萎んでしまいます。
コーヒーの木の室内での育て方
コーヒーの木は苗の価格が手ごろな上、見た目も美しいので観葉植物としてもおすすめです。育て方も難しくなく、室内でも屋外でも育てられます。剪定は必ずしも必要ではなく、挿し木で増やせる点も魅力ですね。それでは、育て方の細いポイントを解説していきます。
コーヒーの木の育て方の重要ポイント!
- 「日光は大好き。でも直射日光は苦手」、「冬の寒さにはとっても弱い」、「水やりは用土が乾き切る前に」という3つのポイントを押さえておきましょう。
育て方①コーヒーの木に適した置き場所
コーヒーの木は比較的耐陰性があり、観葉植物として室内でも問題なく育てられますが、日光が好きなのでレースカーテン越しの窓際などが最適です。屋外で栽培する場合は、葉焼けしやすいので他の植物の近くや軒下などに置き、直射日光が当たらないようにしましょう。
室内栽培の場合は風通しもチェック
- 空気が滞留してしまうと害虫が発生しやすくなるので、室内でも風通しが良い場所がベスト。時折窓を開けて、新鮮な空気に当ててあげるのも良いですね。

ボタニ子
コーヒー農園では、コーヒーの木の周りに「シェードツリー(日陰樹)」を植えて、適度に日光を遮り、葉焼けを防いでいますよ。
育て方②コーヒーの木に適した用土
コーヒーの木には、腐植質かつ水捌けの良い用土が適しています。観葉植物用の用土を使用すると最も簡単ですが、ご自分でブレンドする場合は、赤玉土7:腐葉土3など、排水性と保水性を両立する用土がおすすめです。
育て方③コーヒーの木の水やり
コーヒーの木は水が大好きです。用土がカラカラに乾かないように注意し、表面が乾いてきた頃に鉢底から水が染み出すくらいたっぷりと与えます。特に真夏は水切れしやすいので用土の状態を1日に1回は必ず見て、朝か夕方の涼しい時間に水やりをします。反対に水やりの頻度が多すぎても根腐れしてしまうので、必ず用土の表面が乾いたことを確認した上で水やりをしましょう。冬季は2~3週間に1度の水やりで充分です。
育て方④コーヒーの木の施肥
春は生育期(5~8月)に備えて、秋は冬の寒さを耐えるために適切な施肥が重要です。4月と10月に規定量の緩効性肥料を与えましょう。全体的に葉の色が薄くなり、肥料不足が疑われる場合は、水やりのタイミングで液肥を与えます。光合成を助けるマグネシウム(苦土)も与えると良いでしょう。
育て方⑤コーヒーの木の夏越し
暑い国が原産なので、耐暑性は強いです。水切れと直射日光による葉焼けにさえ気を付ければ、栽培に問題は発生しません。生育期となる5~8月にはぐんぐん大きくなりますので、4月頃に緩効性肥料を忘れずに与え、肥料切れを防ぎましょう。
育て方⑥コーヒーの木の冬越し
寒さに弱いので冬季は室内で栽培
寒さに弱いので必ず室内で越冬させます。明るい屋外から室内へ移動させる際は、暗さに順応させるため、1週間程度かけて室内に置く時間を徐々に長くしていくか、明るい窓際に置くようにしましょう。急激に暗い場所へ移動させてしまうと、葉が枯れ落ちてしまうことがあります。
夜間は段ボールや不織布で覆うのも効果的
寒暖差にも弱いので、暖房を止めた後は、コーヒーの木を窓際から室内の中央(温度変化の少ないところ)へ移動し、段ボールや不織布などで覆って少しでも暖かい状態に保ち、冬を乗り切りましょう。それでも葉の先が黄色くなったり茶色くなったりして枯れ落ちてしまうことがありますが、暖かくなればまた生長し始めるのでそれほど心配はいりません。
コーヒーの木の豆からの育て方
最近では、焙煎前の緑色や薄茶色の生豆を販売しているコーヒー豆店もありますね。しかし「生豆は処理済みなので発芽しません」と書いてある場合もあります。でも諦めるのはもったいない!発芽に成功している人もたくさんいるようですので、実生栽培にもチャレンジしてみませんか。
コーヒー豆店の生豆でも発芽する可能性あり
買った生豆のうち10粒くらいを焙煎せずに持ち帰り、水に濡らした脱脂綿やキッチンペーパーの上に置きます。通常の栽培では豆を24時間程度水浸した後に土に植え込みますが、発根を確認したい方は、豆を数週間~2か月間くらい、水に浸して気長に待ちましょう。気温が15~25℃くらいの時期が適切です。
コーヒー豆を発芽させるためのポイント
①豆は呼吸をしています。水没させると溺れてしまうので、豆が水に半分浸かるくらいが適当です。
②豆を乾燥させてしまうと発芽成功率が一気に下がります。乾き切る前に水を足しましょう。
③ラップなどで覆ってしまうと豆が窒息してしまいます。空気の出入口を確保しましょう。
④雑菌が繁殖しないよう、1週間に1回はトレイや脱脂綿を洗いましょう。

次のページでは、コーヒーの木の栽培でよくあるトラブルや剪定、植え替えの仕方をご説明します。
三大原種のほか、よく聞く種類には、ブルボン種の突然変異によってできたカツーラ種や、カツーラ種とムンドノーポ種の交配種であるカツアイ種などもあります。