りんごの蜜の正体とは?どこの部分を指す?本当に甘い味がするの?

りんごの蜜の正体とは?どこの部分を指す?本当に甘い味がするの?

甘くておいしいりんごは多くの人が知っている身近なフルーツです。なかでも「蜜入りりんごは甘い」とご存知の方も多いことでしょう。しかし、りんごの蜜自体は甘くないといわれています。そこで、りんごの蜜の正体とどこの部分を指すのか、どんな味がするのか詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.りんごの蜜とは?
  2. 2.蜜入りりんごの見分け方
  3. 3.りんごの保存方法
  4. 4.りんごの蜜が入る品種
  5. 5.まとめ

りんごの蜜とは?

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りんごは、しゃりしゃりした食感と甘酸っぱい味が人気の果物です。「1日1個食べれば医者いらず」といわれるほど健康によいといわれていますね。なかでも蜜入りりんごは甘くて好きな方も多いことでしょう。しかし、りんごの蜜はどのようなものか、本当に甘いのか考えたことがありますか?そこで、りんごの蜜の正体と味、どこの部分を指すのか詳しく解説します。

りんごの蜜の正体

りんごの蜜は「ソルビトール」と呼ばれる糖分を指し、りんごが完熟する過程で自然に発生したものです。ソルビトールは葉の光合成によって作られる物質で、成長段階において葉から軸をとおり果実の内部に運ばれます。その後、ソルビトールは果実の中で果糖やショ糖に変換されますが、りんごが完熟するとソルビトールは変換をやめて、そのまま蓄積されます。この蓄積されたソルビトールが「りんごの蜜」の正体です。

ボタニ子

ボタニ子

りんごの蜜は、完熟してますよ!というサインになります。

りんごの蜜はどこの部分を指す?

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りんごを半分に切ると、芯の辺りが黄色く透き通った状態になっていることがあります。この黄色く透き通った部分が「蜜」です。はちみつのような色合いから蜜と呼ばれています。蜜は芯の周辺から果肉の外側に広がっていて、たっぷり蜜が入っていると甘そうに見えますね。

りんごの蜜は甘い?

「蜜の入っているりんごは甘い」といわれますが、蜜の部分だけを食べても甘くないのです。りんごの蜜はソルビトールという糖質ですが、砂糖に比べカロリーが低く甘くないため低カロリー飲料やダイエット食品に使われています。りんごが完熟するとソルビトールは果糖やショ糖へ変換することをやめてしまいます。蜜入りりんごが甘いのは、りんごが完熟し、果肉に甘味が凝縮されているためです。

りんごの蜜は消える?

完熟した蜜入りりんごは日持ちしないため新鮮なうちに食べましょう。水分の蒸発がうまくいかないと茶色に変色して腐ってしまいます。また、収穫した蜜入りりんごを1~2カ月貯蔵しておくと徐々に蜜が少なくなります。これは蜜が果肉の中に吸収され、蜜そのものが消えてしまうためです。

ボタニ子

ボタニ子

蜜が少し変色している場合は、その部分を取り除けば食べられます。

次のページでは、蜜入りりんごの見分け方と保存方法、りんごの蜜が入る品種をご紹介します。

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蜜入りりんごの見分け方

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