あたご梨とは
日本には、数多くの品種の梨が販売されています。あたご梨は、梨の種類の中でも多くの特徴を持っており、食べ応えも十分です。ではまず、あたご梨の歴史や、名前の由来をご紹介します。あたご梨がどのような経由で誕生したのかを、見ていきましょう。
あたご梨の歴史
あたご梨は、大正から昭和に開発され、東京の港区で誕生しました。二十世紀梨と今村秋梨という品種を自然交配させて誕生したという説や、天の川と長十郎の交配で誕生したという説があります。開発した場所は東京ですが、現在出荷数が一番多い場所は東京ではありません。
名前の由来
あたご梨の名前は、開発された場所の名前がそのまま付けられています。愛宕(あたご)という名の場所で誕生したので、市場で販売される場合はひらがなで「あたご梨」と書かれている場合と、漢字で「愛宕梨」と明記されていることがあります。漢字表記の場合、読みにくいと感じることもあるかもしれないので、あたご梨の漢字での表記を知っておくと購入時に迷わないのでおすすめです。
あたご梨の特徴
あたご梨には大きな特徴があります。まずは、現在日本で一番あたご梨を生産している県をご紹介します。あたご梨最大の特徴についても解説しているので、購入を検討している方は選考にしてみてください。
生産地
現在あたご梨を全国で一番生産しているのは、岡山県です。岡山県内でも、岡山市や倉敷市などで盛んに作られています。あたご梨全体の生産量の多くが岡山県であり、そのほかでは鳥取や島根や愛知などで生産されています。
日本で1番大きい梨
あたご梨といえば、ひと玉の大きさが最大の特徴です。大きい梨といっても、通常は手のひらくらいの大きさで十分「大きい」印象です。しかしあたご梨は今まで抱いていた梨への「大きい」という印象を覆す大きさです。
- 通常の梨の大きさ…300~400g前後
- あたご梨の大きさ…1~3kg前後
なんと小さなサイズでも、あたご梨は1kg前後あります。
あたご梨の食べ方
あたご梨は大きい梨ですが、味が大味というわけではありません。甘みのみではなく酸味も程よく感じ、梨特有のシャリッとした食感が楽しめます。おすすめのおいしい食べ方は、リンゴやほかの梨と同じような形で、切って食べることです。梨はお尻の方に甘みが集中しておいしいので、くし形に切って甘みと酸味をバランスよく味わいましょう。
あたご梨はアレンジしてもおいしい
あたご梨は大ききので、一気に食べきるのが難しいことがあります。その場合は、コンポートやすり下ろしてオリジナルのステーキソースなどにアレンジしましょう。あたご梨は水分をたっぷり含んでいるので、調理する際はそのことを念頭に置いて調理すると、おいしいアレンジレシピができやすくなります。
次ページからはあたご梨の旬と価格を紹介します!