ジャボチカバの育て方!美味しい果実を実らせるための栽培のコツは?

ジャボチカバの育て方!美味しい果実を実らせるための栽培のコツは?

一度見たら忘れられない強烈な見た目のジャボチカバ。かわいいと思うか気持ち悪いと思うか、意見が分かれそうです。でも、実を一つ手に取って、口に入れれば爽やかな香り。今回はジャボチカバの育て方や増やし方のコツについて説明します。育て方は難しくありませんよ。

記事の目次

  1. 1.ジャボチカバとは?
  2. 2.ジャボチカバの名前の由来
  3. 3.ジャボチカバの種類
  4. 4.ジャボチカバの花言葉
  5. 5.ジャボチカバの育て方
  6. 6.ジャボチカバの切り戻し剪定の方法
  7. 7.ジャボチカバの増やし方
  8. 8.ジャボチカバの病気やトラブル
  9. 9.ジャボチカバの購入方法
  10. 10.ジャボチカバの収穫の仕方
  11. 11.ジャボチカバを食べる
  12. 12.まとめ

ジャボチカバとは?

Photo by gabriel_alves

ジャボチカバはすっぱいという人もいますが、樹上成熟させると糖度がなんと20%にもなるそうですよ!

ジャボチカバは南アメリカ中部が原産のフトモモ科の常緑小高木で、中でもブラジルは多くの家庭で庭先に植えられているようです。日本では梅や柿のようなイメージでしょうか。耐暑性、耐寒性が高く、育て方もそれほど難しくありません。日常の管理や施肥、剪定のポイント、増やし方などを押さえて上手に育てたいですね。

ジャボチカバの基本情報

分類 フトモモ科キブドウ属
和名 ジャボチカバ
英名 Jabuticaba
学名 Plinia cauliflora(Mart.)Kausel
別名 キブドウ ブラジリアングレープツリー
耐寒性 耐寒性は普通(−3℃)
耐暑性 耐暑性は普通
開花時期 4~5月、7~8月、10~11月
花言葉 神秘、永代

ジャボチカバの名前の由来

フリー写真素材ぱくたそ

ブラジル南部のほか、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビアでも生育しています。

ブラジル南部原産のジャボチカバは、原住民族の言葉であるトゥピ語で、「ジャボチ=陸亀」「カー=果実」「アバ=場所」という意味があるそうです。ラテン語では「茎に生ずる花の(幹生花)」という意味になります。

ジャボチカバの種類

ジャボチカバ・サバラ、ジャボチカバ・アッスー、ジャボチカバ・ミウーダなど多数の種類があります。日本では品種名はありませんが、温度や時期によらず収穫できる「四季なり種」と呼ばれるのがサバラ種だと言われます。アッスーの実は一番大きく3~3.5cmになります。ミウーダは最も実が小さいですが、味は一番よいです。

幹に実がなる理由

繁殖・種まきのためだと言われています。太い幹や枝の部分に実を付けることで、木に登れない動物でも簡単に実を取って運ぶことができるので、食べ残された種が遠くで発芽することができます。「食べられる」方法をとることが独自の子孫の増やし方なのですね。

ジャボチカバの花言葉

Photo by mauro halpern

花言葉どおり、とても神秘的な花姿ですね。夜も、白い花が月明かりにぼうっと浮かび上がります。

ジャボチカバの花言葉は「神秘」や「永代」。樹幹に大量の花を咲かせ、大量の実を成らせる強烈な見た目が「神秘」という花言葉の由来です。「永代」は、ジャボチカバが病気に強く、寿命も長く、一度植えると孫の代まで収穫できるという特徴が表現されています。

ジャボチカバの育て方

ジャボチカバは丈夫な樹木なので、育て方に特別な技術や方法を必要することはありません。種まき(実生)でも、苗の鉢植えからでも大丈夫ですし、耐暑性や耐寒性、病気もそれほど心配はいりません。ジャボチカバの育て方において一番大事なポイントは肥料と水やりです。十分な栄養と水を与えれば元気に育ってくれます。

ボタニ子

ボタニ子

熱帯が原産の植物だけど、耐寒性はそこそこ強いのね。でも、霜に当たると葉が落ちるようだから気を付けなくちゃ。

実生での育て方には10年の根気が必要

ジャボチカバの自家菜園を目指したい!という方は種まき(実生)はかなり根気がいりそうです。なぜならジャボチカバは成長の遅い植物で、種類によっては種まきしてから結実する時期までに10年以上かかるからです。早く収穫を目指すためには実生苗や種まきではなく、挿し木による数年ものの鉢植えを購入しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

実生から育てると何年も時間がかかってしまうのね!そんなに待てないから、種まきではなくて挿し木苗を購入しようっと…。

育て方①ベランダなどでの鉢植えでの育て方

Photo bykalcommodore

日本で多く出回っている四季なり種のジャボチカバは、鉢植えにしてベランダや庭で育てることが可能です。放任では8~10mまで伸びてしまいますので、後に説明する切り戻しや剪定を行いましょう。開花の時期、結実の時期は年間に3回。したがって成長期も年3回、肥料の施肥も年3回です。

育て方②ジャボチカバに適した用土

ジャボチカバは弱酸性~酸性の、有機質を多く含む用土を好みます。アルカリ性の用土では、生育が阻害されますので気を付けましょう。また、用土は水捌けのよさも重要です。挿し木苗を植え付けたらたっぷり水をあげ、1週間は明るい日陰で管理しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

アメリカ大陸ではアルカリ土壌が多いので弱酸性でOKとしているけど、好みの用土のpHは5.5~6.0と比較的酸性度が高い用土なんですよ。

育て方③ジャボチカバの肥料の施肥方法

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ジャボチカバの生育期は年3回。チッソ・リン酸・カリのバランスが8:3:9の緩効性肥料を、4~5月、7~8月の成長期と、当年の開花・結実が終了した11~12月に施肥します。また成分に鉄分を含んでいる肥料もよいでしょう。別途、鉄分入りの肥料スプレーを葉に施肥(噴霧)するのも効果的です。

ジャボチカバは肥料が大好きな植物です。たくさんの花を咲かせ、たくさん実を成らせる樹木なので納得ですね。窒素・リン酸・カリの基本3大要素が入った肥料の施肥のほか、光合成を助けるミネラル分(マグネシウム、カルシウム)と鉄分も必要とします。

育て方④ジャボチカバの温度管理の方法

Photo bygeralt

比較的寒い温度にも耐えられますが、冬季は鉢植えを室内に取り込むことをおすすめします。

ジャボチカバの耐暑性

ジャボチカバは山林に生育している樹木ですので、真夏の時期における直射日光や高すぎる温度は苦手です。耐寒性だけではなく、耐暑性にも気を配りましょう。ブラジルなどではシェードツリー(影を作る木)を側に植えているようです。35%程度遮光することが上手な育て方の方法の一つです。

ジャボチカバの耐寒性

ジャボチカバは熱帯性の植物とは言え、-3℃までの温度の耐寒性があります。耐寒性が比較的強いため、日本の温度帯でも育てやすいことがわかってきました。冬の時期に雪や霜に当たっても枯死することはないようですが、葉が落ちることや、葉がひどく傷んだりすることもあるので、冬は鉢植えの室内管理をおすすめします。

次は日常管理のうち、剪定や切り戻し、増やし方の方法について説明します!

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ジャボチカバの切り戻し剪定の方法

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