コーヒーの木の挿し木
コーヒーの木を挿し木で増やすステップ
①葉柄の数ミリ上を、斜め45°の角度でカットします。挿し木の長さは15~25cm程度が適当です。
②挿し木の葉は3~5枚残し、下部の葉は手でつまみ取ります。
③葉表面からの蒸散を抑えるため、葉は半分にカットしましょう。
④花瓶に挿し木を入れ、数時間水を吸わせます。
⑤挿し木を取り出し、切り口に発根促進剤を付けておくと成功率がアップします。
⑥切り口を傷つけないよう優しく土に植え、発根まで数週間、適度に土を湿らせた状態に保ちます。

ボタニ子
コーヒーの木の結実
観葉植物としての見た目の美しさを楽しむだけでなく、「いつの日か自家製コーヒーを飲みたい!」と夢みている方も多いかもしれません。ご心配なく!年単位の時間はかかりますが、樹高が1mを超え、木が成熟してくると、花が咲き、実がなり、コーヒー豆を採取できるようになりますよ。
実生で約3~9年、苗で3~7年
実生(コーヒー豆から育てた場合)は3~9年。苗から育てた場合には3~7年ほどで結実すると言われています。コーヒーの木自体の性質や環境に大きく影響を受けるので、かなり幅が出てしまうため、あまり目安になりません。しかし、いずれも樹高が1mを超えて、充分に成熟した木になってからです。

ボタニ子
コーヒーの木が成木になるには一般的に5年かかると言われます。仮に3年で結実しても、コーヒー農園では5年以上経たないと商品として収穫することはないそうです。
実が熟すまでゆっくり10カ月
花が咲き終わって結実し、楕円形のコーヒーチェリーが緑色から黄色~赤色へとゆっくり10カ月程度かけて熟していきます。実の中にはコーヒー豆が2個ずつ含まれていますが、豆を包んでいる果実部分も食べることができ、とても甘くておいしいのだそうです。

ボタニ子
甘いコーヒーチェリー、食べてみたいですね。最近はフルーツとして見直す動きもあるそうです。
コーヒーの木の種類
コーヒーの木は世界で30種類(野生種を含む)があると言われますが、世界で主に栽培されているのはアラビカ種とロブスタ種です。
①アラビカ種(アラビア種)
日本で観葉植物として販売されるのはほとんどアラビカ種。香り・味ともに良く、飲用に使われるのも7~8割がこの品種です。葉は縁が緩く波打ち、濃く艶のある緑色が特徴です。生育に適した温度帯は15~24℃で、樹高は3~5m。豆は楕円形で平たい形をしています。主な栽培地は中南米諸国や、エチオピア、タンザニア、ケニア、ハワイ、インド、インドネシアなど。一般的に標高800~1,500mの高地で栽培されています。
②ロブスタ種
病害虫に強い品種としてベルギーで作られた交配種です。高温に強く、生育に適した温度帯は24~30℃。樹高は10mになります。収穫量が多く、多雨、少雨にも強いという特徴があります。豆は小粒で丸みのある楕円形で苦みが強い種類です。主要な産地はカメルーンやマダガスカル、インド、インドネシア、ウガンダ、ガーナ、ザイール、ケニアなどで、標高800m以下の低地栽培に向いています。
③リベリカ種(リベリア種)
「三大原種」の一つですが栽培量は少なく、世界でも1%に満たないと言われています。生育に適した温度帯は15~30℃と高く、樹高も15mと大きくなります。収量が少なく、豆は大粒で先端が尖っています。苦みが強く、味も良いとは言えないとのことで、日本にはあまり輸入されていないようです。主要生産国はリベリアやスリナム、ベトナムなどで、200m以下の低地・平地での栽培に向いている品種です。
まとめ
観葉植物としても、嗜好品としても人気のあるコーヒーの木。日光と水やり、冬越しのポイントを押さえれば、誰でも手軽に栽培することができます。毎年ぐんぐん成長して数年後には甘い香りの花を咲かせ、美味しい実を生らせ、うまくいけば香しい自家栽培コーヒーを楽しむことができるかもしれませんよ。
挿し木を行うのは5~6月頃が良いでしょう。主幹を挿し木にすると真っ直ぐ育ちやすいですが、側枝を使ってもOKです。