ドライフルーツの定義
ドライフルーツはその製法によって大きく二つに分けることができます
①果物を水分を除いた乾燥タイプ
果物を天日干しや乾燥機で水分を抜き取ってドライフルーツにする製法です。水分が抜けることで果物のそのものの味が凝縮しており保存性が高まっているため、無糖や無添加のものが多いです。乾いた食感で柔らかくなったせんべいやパリパリ食感のものが多いですが、日本人になじみの深い干し柿のようなタイプのドライフルーツもあります。
②果物の糖含量を高めた糖置換タイプ
ドライフルーツの特長として、保存性の高さがありますが、糖置換タイプのドライフルーツはただ乾燥させたのではなく、一度砂糖漬けにより糖含量を高めて一定の水分含量を保ったまま保存性を高めたものになります。乾燥タイプのドライフルーツと異なり、柔らかい食感で、甘みが強いものが多いです。
ドライフルーツと果物の違い
ドライフルーツには、生の果物と比較してみずみずしさやジューシーな食感はありませんが、噛みごたえのある食感と濃厚な味わいがあります。また、手間暇かけて育てた果物をさらに人の手によって加工をするため、値段が高いのもドライフルーツの特徴です。
ドライフルーツになることで栄養成分も異なる
生の果物には栄養成分が豊富に含まれていますが、ドライフルーツになることでその成分が凝縮されます。これは、生の果物は水分が80%程度と高い値ですが、乾燥によって20%程度と低い値まで下がるためです。このことにより、保存性が高まり、かさが減ることで果物に含まれている食物繊維やミネラル、抗酸化物質を手軽に摂取することができます。ただ、ビタミンCは製造の過程で損なわれるため生の果物より低くなります。
ボタニ子
おすすめのドライフルーツ①パイナップル
特徴
万人受けのトロピカルドライフルーツ
パイナップルは、ドライフルーツランキング上位にくる人気のドライフルーツです。そのまま食べるだけでなく、お菓子の材料にも使えるなど、濃厚な甘酸っぱさをもったドライフルーツです。普段食べている輪になった部分だけでなく、芯の部分を乾燥させたコアパインというのもあります。コアパインは、筋が多く柔らかさは劣りますが、価格も安く噛めば噛むほど甘さが染み出てくる大変おいしいドライフルーツです。
栄養
ドライパイナップルの栄養成分一覧(100gあたり)
カロリー | タンパク質 | 食物繊維 | カロテン | ビタミンB1・2 | Na | K | |
ドライパイナプル | 365kcal | 0.5g | 2.2g | 17μg | 254mg | 254mg | 23mg |
ドライパイナップルのカロリーはドライフルーツの平均ぐらいの数値です。100gもあれば、輪っか一個分以上になるので、美味しすぎて一度に全部食べてしまわないように注意が必要です。食物繊維やナトリウム含量が高いため、お腹の調子を整えるのによいドライフルーツになります。
おすすめの食べ方
ドライパイナップルとヨーグルトの相性
パイナップルをヨーグルトに浸すことで、周りの砂糖も含めたドライパイナップルの強い甘みが、ヨーグルトに溶け出し、味がマイルドになります。また、マンゴーをミックスすることで、マンゴーの酸味と繊維質な食感がパイナップルの柔らかい食感とのアクセントになり、一品で食べるより口の中で楽しめるようになります。
おすすめの商品
ドライパイナップルのおすすめ商品①
ドライパイナップル(コスタリカ産)1kg 無糖・無添加
アマゾンレビューランキングで上位にある、無添加乾燥パイナップル。パイナップルから水分を抜いて乾燥させただけなので、無糖、無添加の自然な味わいです。これで、1kgも入って3,180円とリーズナブルな値段になっています。
ドライパイナップルのおすすめ商品②
ファイバーパイナップルドライフルーツ 180g
パイナップルの芯をドライフルーツにしているため、通常のドライパインと比較してカロリーは325kcalと低く、食物繊維も7.8gと高い値になってます。
おすすめのドライフルーツ②メロン
特徴
甘い香りが特徴のドライメロン
メロンはドライフルーツランキングではあまり高い位置にはありませんが、香りがとてもいいのが特長になります。シャリっとした食感は、和菓子の羊羹に近いものがあり、甘味が強いのが特徴です。単品で食べるだけでなく、他のドライフルーツとミックスすることで、香り全体が高まるようになります。
栄養
ドライメロンの栄養成分一覧(100gあたり)
カロリー | タンパク質 | 食物繊維 | Na | Ca | |
ドライメロン | 374kcal | 0.32g | 0.2g | 90mg | 100mg |
ドライメロンは数少ないウリ科のドライフルーツということもあって、栄養価は他のドライフルーツと比べて低い値になっていますが、カルシウムの値は高いです。ただ、100gあたりのカロリーは374kcalですが、これは100gで約6個の量となりますので、間食には一粒で充分なカロリー量になります。
おすすめの食べ方
ドライメロンとヨーグルトの相性
砂糖でガチガチになっているドライメロンは、一晩ヨーグルトに吸わせることによって、生の食感のようなプルプルに戻すことができます。さらに、ヨーグルト自体も水分が少なくなることで、ギリシャヨーグルトのような濃厚な食感になります。角切りパインと一緒にミックスすることで、おいしいお菓子になりますね。
おすすめの商品
ドライメロンのおすすめの商品①
ツイッター内で人気の高いPROGRESのメロンのドライフルーツ。70gの食べきりサイズで648円。砂糖漬けのガリガリの食感ではなくソフトな味わいと、メロンをの甘さを濃縮した味わいが評価されています。
ドライメロンのおすすめの商品②
皮ごと食べられるとても彩りが美しいドライフルーツ。通常、ドライフルールは加工の過程で色が悪くなるため、亜硫酸塩などの添加物で漂白処理をするのですが、こちらの熊本県菊池まるごと市場のドライフルーツは長い時間をかけて乾燥してます。そのため、無糖・無添加の素材そのままの味が濃縮されています。
ボタニ子
次のページでは、もも・梨のドライフルーツについて紹介します。
ドライフルーツは甘さや酸味が凝縮されているので、少しの量で疲労回復やリフレッシュ効果があるよ