スキミアの育て方!花が終わった後の管理のコツや増やし方まで解説!

スキミアの育て方!花が終わった後の管理のコツや増やし方まで解説!

スキミアは、冬の寒い時期に株いっぱいに付ける小さな蕾がかわいらしいと人気の植物で耐寒性に優れており、日陰を好んでいます。この記事ではスキミアの育て方だけでなく、花後の管理方法や挿し木で増やすことは可能か、枯れる原因は何かなどについても詳しく解説しています。

記事の目次

  1. 1.スキミアとは?
  2. 2.スキミアの魅力
  3. 3.スキミアの育て方
  4. 4.スキミアを育てるときの注意点
  5. 5.スキミアが枯れる原因
  6. 6.スキミアの花後の管理方法
  7. 7.スキミアの増やし方
  8. 8.スキミアの植え替え時期
  9. 9.まとめ

スキミアとは?

出典:写真AC

スキミアは常緑植物と呼ばれる、一年中緑色の葉を楽しむことができる植物の一種です。そのため、冬の間も葉が落ちることがありません。加えて、秋から春までの長い期間中、小さくてかわいらしい蕾も観賞できることから人気を集めています。そんなスキミアですが、まずは基本情報からご紹介していきます。

スキミアの基本情報

分類 ミカン科
学名 Skimmia japonica
別名 深山樒(ミヤマシキミ)、億両
原産 日本
樹高 1m
開花期
花言葉 寛大、清純
難易度 初~中級者向け
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

シキミの仲間ではない

大前提として、別名にシキミが使われていますがスキミアはシキミとは関係がありません。葉の特徴がシキミに似ていることなどから「ミヤマシキミ」と呼ばれるようになったようです。紛らわしいためか、近年ではスキミアと呼ぶのが一般的で、スキミアは日本各地の山奥に自生しています。

雌雄異株の低木

スキミアは、雌花と雄花が別々の個体である雌雄異株で、日本に輸入されている株のほとんどは雄株です。雌株で有名な種類の一つに「テンプテイション」というスキミアがありますが、猛毒でこれを食べる生き物はいません。その為か、あまり日本では販売されておらず入手が難しいです。

日陰向きの植物

出典:写真AC

原産種が日陰で育っている

スキミアはもともと、日本に自生している「ミヤマシキミ」が原種です。ミヤマシキミは山の樹木なので、自身よりも遥かに樹高のある木に囲まれています。葉の隙間からもれるわずかな日光で育っていることが多く、日陰に強い植物です。その為、スキミアは日陰になりがちな玄関先や他の植物との寄せ植えに向いています。

近年は夏に枯れることが多い

夏の季節になると日本各地で猛暑日が続くことが多くなっています。スキミアは日本原産の植物なので日本の気候にも強いはずなのですが、高温多湿や強い日差しに弱い植物です。夏の暑さ対策なしでは1年で枯れてしまうことも少なくありません。冬の寒さには強いので、問題なく冬を越せます。

開花時期は春

成長速度が遅い

スキミアは成長が遅い植物としても知られています。成長が遅いのは花に関しても同じで、蕾は秋ごろから付き始めますが実際に開花するのは翌年の春です。また、植えつけてから切り戻しや株分けが必要になる時期も遅く、無理に行うと修復も遅いのでかえって逆効果になってしまうこともあります。

スキミアの魅力

冬も楽しめる

出典:写真AC

耐寒性に優れている

スキミアは冬も葉が落ちることがない常緑植物なうえ、かわいらしい蕾を冬の間、ずっと観賞できます。赤くて小さな蕾はクリスマスの時期にぴったりです。秋から冬の終わりまで蕾をつけている植物はあまりありません。耐寒性に優れているので、淋しくなりがちな冬の玄関先を彩ってくれます。

管理が簡単

剪定の必要がない

スキミアは成長速度がかなりゆっくりな植物です。その為剪定の必要がなく、むしろあまり剪定しすぎてしまうとみすぼらしく見えてしまったり、失敗すると修復に時間がかかってしまいます。また、生命力が強いので基本的には放っておいても育つというのがスキミアの魅力で、枯れることもほとんどありません。

水やりは最低限で

出典:写真AC

水分をあまり必要としない植物で、水やりも最小限の頻度で育ってくれます。特に庭に直接植えた場合は雨だけで十分です。適度に風通しがよく半日陰になったような環境であれば、水やりを一切行わなくても枯れることがなく育つ強さがスキミアにはあります。鉢植えの場合も用土が乾燥した時に水を与えるだけなので管理が楽です。

株分けや切り戻しも必要なし

他の樹木でよくあるのが、植えつけが終わり数年経つと、株分けや切り戻しを行わないといけないので手間がかかるという点です。スキミアは他の低木と比べても成長速度が遅いため、株分けや切り戻しの必要がありません。切り戻しに至っては逆効果になることも多く、数年に一度で十分な植物です。

常緑低木だから落ち葉の処理も楽

スキミアは常緑低木で、いつでも葉が生い茂っている樹木の一種です。その為、春から秋はもちろんのこと、冬になっても葉が落ちる数が通常の低木に比べて圧倒的に少ないというメリットもあります。他の庭木などで困ることが多い落ち葉の手間もかけさせません。

丈夫で挿し木での増やし方も可能

植え替えに弱い植物ですが、挿し木で何年も根付くケースも少なくありません。かなり丈夫な為、苦手な高温多湿に気を付けていれば枯れることもないです。病気の心配もないので花後の管理も簡単ですし、中級者向けとはいえ細かくマメにお世話する必要がなく、管理が簡単です。

スキミアの育て方

植え方

出典:写真AC

秋に植えるのがおすすめ

スキミアは真夏の蒸し暑さや、真冬の霜と強くて冷たい風に気を付けなければならない植物です。植えつけ直後に夏や冬の時期にさらされてしまうと、根が弱ってしまうことがあります。また、スキミアが一般的に売られている時期も秋が多く手に入りやすいので、秋に植えつけを行うのが一般的です。

鉢植え向き

庭植えも鉢植えも可能な植物ですが直射日光に弱い性質があるので、季節や状況に応じて場所を変えられる鉢植えを選ぶ方が何かと管理がしやすくおすすめです。しかし、庭に植える場合も他の樹木で半日陰になっている場所などであれば枯れる心配もありません。自宅の庭が高温多湿になりやすい場合などは、鉢植えを選びましょう。

植えつけ

出典:写真AC

根の扱いは慎重に

植えつけの際は、根を傷つけてしまわないようにすることが大切です。株のサイズに適した穴を掘ったら根からあまり土を落とさず、そのまま移しましょう。鉢植えと庭植えのどちらを選んだ場合も、優しく土で隙間を埋めたら仕上げに水を与えたら植えつけ作業は終わりです。

ボタニ子

ボタニ子

庭植えした株は植え替えず、正しい増やし方で新しい株をつくりましょう。

用土

酸性の土を使う

スキミアを植えるには、酸性の用土が適しています。庭植えの場合は土に少し腐葉土を混ぜておくだけで十分なことが多いですが、鉢植えで育てる場合にはシャクナゲの為の用土として売られている培養土を使用すると手間がかからず簡単なのでおすすめです。また、鹿沼土に対して腐葉土を3割混ぜ込んだ土を使用する方法もあります。

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スキミアを育てるときの注意点

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