テーブルヤシとは
小さなヤシの木のようなフォルムのテーブルヤシは、屋内でも屋外でも育てられる観葉植物です。育て方によっては巨大化することもあるので、自分の家や部屋にあった育て方をしましょう。まずはテーブルヤシの基本的な情報を簡単にご紹介します。原産国や種類を知り、自宅で成長させやすいサイズのテーブルヤシを購入しましょう。
テーブルヤシの基本情報
テーブルヤシが誕生した国は、どこなのでのでしょうか?温度管理を行う上で、原産国を知っておくと管理する温度帯がどれくらいが目安か想像できて便利です。テーブルヤシにもいくつかの種類があるので、種類別の情報を把握して自宅にぴったりのテーブルヤシを選びましょう。
原産国
テーブルヤシの原産国は中南米から南アフリカの範囲あることが、とても多いです。ヤシ科に属していて、成長速度がゆったりしています。観葉植物としての人気が高く、別名はparlor palmです。別名の意味は以下の通りです。
parlor | 居間・接客室・休憩室・診察室・営業所など |
palm | ヤシ・ヤシ科の |
居間などの屋内における大きさのヤシ、という意味を持っています。
種類
テーブルヤシは種類豊富で、100種類前後が出回っています。種類の豊富さも、観葉植物として人気が高い要因の一つです。
テーブルヤシの育て方
テーブルヤシは、育て方がとても簡単です。ガーデニング初心者の方でもテーブルヤシの管理は可能で、いくつかの注意点を守るとある日突然枯れることも防げます。屋外や屋内での育て方のポイントや、植え替え時期、ハイドロカルチャーを使った育て方についてまとめました。これからテーブルヤシを育てようと考えられる方は必見です。
屋外での育て方
屋外であっても、テーブルヤシは育てることもできます。室内で育てるよりも大きく育てられるので、株分けなどの手間も少し省けます。しかし大きく育ちすぎると管理が難しくなるので、適度に手入れしましょう。テーブルヤシを屋外で、枯れることなく成長させる上でのポイントをまとめました。
直射日光はNG
テーブルヤシは元々少し暗い場所で管理する植物なので、葉に長時間直射日光が当たり続けるとよくありません。枯れる原因になったり、思うような成長が見られない状態を招く可能性があります。屋外で管理する場合は、軒下など影が多い場所を選びましょう。
冬場は屋内へ
テーブルヤシは元々温かい国の植物なので、寒さに強くありません。寒さが原因で枯れることもあるります。冬になる前に、大きくなっているならば株分けや剪定を行い、室内で管理しやすい大きさに調整しておきましょう。
屋内での育て方
テーブルヤシを屋内で育てるときは、まず育てる場所を考慮しましょう。直接太陽の光がテーブルヤシに当たり続ける場所は避け、できるだけ温度が一定の場所で管理することをおすすめします。寒すぎない場所を選び、テーブルヤシが成長しやすい環境を整えましょう。大きくなると管理が大変なので、選定や植え替えや株分けを適度に行うことをおすすめします。
風通しのよい場所を選ぶ
テーブルヤシは風通しのよい場所を好む観葉植物です。できるだけ空気が動く場所で管理すると、成長しやすくなります。風通しのよい場所といっても、扇風機やエアコンの風が直接当たり続けるのは成長を妨げ、枯れる原因になるので注意が必要です。
植え替え時期
テーブルヤシの植え替えに最適な時期は、5月から6月です。成長速度が遅い品種なので、鉢が窮屈そうになってきたら植え替えを行いましょう。植え替えは頻繁ではありませんが、成長に合わせた植え替えを怠ると根詰まりします。大きくなる様子をみて、ひと回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
ハイドロカルチャーを使った育て方
土だけではなく、ハイドロカルチャーを使ってテーブルヤシを育てることも可能です。土で育てる場合は、土の劣化が原因で植物が枯れることがあります。ハイドロカルチャーは土よりも劣化しにくい素材で、管理しやすい点がとても魅力的です。ハイドロカルチャーとはどのような特徴を持っているのか、土からの移設方法や管理のコツをまとめました。
ハイドロカルチャーとは
ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールを用いて植物を育てることです。ハイドロボールとは、人の手で作られた土を高温で焼き、発砲させてできたものです。土とありますが、出来上がったものは石で、基本的に無菌です。ハイドロボールには無数に穴が開いており、そこから植物にむけてたくさんの酸素を送る効果もあります。
土で育てたテーブルヤシをハイドロカルチャーに移設
購入後ずっと土で育ててきたテーブルヤシを、植え替えのタイミングでハイドロカルチャーに切り替えることは可能です。ハイドロカルチャーに移設する場合は、以下の点に気を付けましょう。
テーブルヤシをハイドロカルチャーに移設する際の注意点
- テーブルヤシの根から土をきれいに取り除く
- 根腐れ防止剤を入れる
- 暖かい時期にハイドロボールを洗う
根の土は、可能であれば完璧に取り除きましょう。ハイドロボールはきれいに洗うと、再利用可能です。
管理のコツ
ハイドロボールは穴がたくさん開いているので、水が乾きにくい特徴を持っています。水やり後表面が乾いていても内部に水が溜まっていることがあるので、ハイドロカルチャーの表面が乾いていてもすぐに水はやらず数日間様子を見守りましょう。水やりが頻繁だと、根腐れすることがあります。
出典:BOTANICA