ハナビシソウとは?特徴や育て方をご紹介!上手な管理方法のコツは?

ハナビシソウとは?特徴や育て方をご紹介!上手な管理方法のコツは?

ハナビシソウは耐寒性一年草の草花で、栽培や管理は初心者でも比較的簡単です。園芸品種もさまざまあるので春から初夏のガーデンシーズンを明るく鮮やかに彩ってくれるおすすめの一年草です。そんなハナビシソウの特徴や、育て方、管理のコツなどをご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ハナビシソウとは?
  2. 2.ハナビシソウの特徴
  3. 3.ハナビシソウの育て方
  4. 4.ハナビシソウの植え付け・管理
  5. 5.ハナビシソウの種類いろいろ
  6. 6.まとめ

ハナビシソウの育て方

鉢
Photo bymakunin

ハナビシソウは、もともとは乾燥地帯原産の草花で夏の暑さと湿気を嫌います。こまめに水や肥料を与えなくても育ってくれるのであまり手間がかからず、育て方は初心者でも比較的簡単です。土作りから種の取り方までハナビシソウの栽培方法を見ていきましょう。

栽培環境

ハナビシソウの栽培には日当たりがよく、湿度が高くなりすぎないように風通しのいい栽培場所を選びましょう。開花時期には花と一緒に葉も成長して密生するので、なるべく広い場所で栽培してあげるのがおすすめです。

土作り

酸度計

引用:写真AC

ハナビシソウは酸性の土嬢と、湿度の高い環境を嫌います。あまりに酸性度が高い場合には、石灰をまいて土を中和させておきましょう。石灰をまいた後であれば一週間程、間を空けて腐葉土を土にすきこみます。腐葉土を入れることで排水性がよくなりますよ。鉢植えの場合は、市販の培養土に赤玉土(小粒)を少量混ぜて、水はけをよくしてあげましょう。

ボタニ子

ボタニ子

雨には酸性物質が含まれるから、土壌は酸性に傾きやすいんだよね。

ボタ爺

ボタ爺

土の酸性度を知っておくと植物が好む栽培環境に整えることができるんじゃよ。液体のものや、電子計のものがあるぞ。

種まき

苗ポット

引用:写真AC

ハナビシソウの種まきは9〜10月の秋頃か、3〜4月の春頃に行います。4〜5粒を点まきにして土は軽く被せます。発芽するのに適した温度は15〜20℃で、秋にまいた種は発芽しそのまま冬を越して、春頃に花を咲かせます。冬季に−10℃以下が続く降雪地帯や寒冷地では発芽しても越冬できない可能性があるので、鉢に種をまき室内に入れるか、春に種まきをするのが安心です。

ボタニ子

ボタニ子

移植を嫌う性質だから、プランターや庭に直まきするのがおすすめ!

ボタ爺

ボタ爺

発芽してから、株間を20〜25cm程あけて間引きを行うぞ。

水やり・施肥

雨
Photo byjplenio

庭植えの場合の水やりは、乾燥を好む草花なので自然の降雨に任せていても大丈夫です。春になり、花を咲かせる前に緩効性肥料を与えてあげると花が元気に育ちますが、与えすぎると花つきが悪くなる原因にもなるので少量与えましょう。鉢植えの場合には、鉢土の表面が乾いてから水を与え、花が咲いてからは水溶性の肥料を月に1回程度与えます。

ボタニ子

ボタニ子

寒さに強く、乾燥を好むハナビシソウの育て方は比較的簡単だね!「病害虫」にも強い草花だよ!

ハナビシソウの特性まとめ

  • 寒さや乾燥に強く、暑さ湿気に弱く夏に枯れる
  • 少ない養分で育つ草花のため、肥料の与えすぎは逆効果
  • 「直根性」の草花なので根を傷つけないように注意

ハナビシソウの種の取り方

花が終わった後に細長い鞘状の果実をつけ、色は緑から茶色に成熟していきます。乾燥してきたら茎からさやを外して、中の種を取り出します。ひとつのさやには数十個の丸い種がびっしりと詰まっています。種は放っておくと勝手に飛び散ってしまうので、種を取りたいときには飛び散る前に採取しましょう。

種を確実に採取する方法

果実ができた後、成熟するまで放置していると、いつの間にか果皮が裂けて種が飛び散ってしまうことがあります。翌年も同じ場所に咲かせたい場合にはいいのですが、翌年は咲かせる場所を変えたい場合や、種を誰かに分けたいときもあるかもしれません。そんなときには、さやが成長して少し茶色がかってきた頃に、小さめの袋などで覆っておくと、放っておいてもその中に種が落ちてくれるので安心ですよ。

ハナビシソウの植え付け・管理

出典:写真AC

ハナビシソウはもともと花期が長く、栽培も簡単な草花ですが植え付けや管理には少しの注意と、花をさらに長く楽しむためのコツがあります。管理のコツなどについてご紹介していきます。

植え付け時の注意点

ケシ科に分類されるハナビシソウは、根が分かれない「直根性」で、根に触れられることを嫌います。苗が若いうちは移植も成功しやすいので、苗を植え付ける場合は、ポットからすっぽりと取り出し、根はほぐさずに2〜3回り大きめの鉢か地植えにします。根をたくさん持たないので、傷つけたり、切断したりしてしまうと養分を吸収しずらくなってしまうので、根には触らないように注意しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

苗の植え付けは、10〜11月頃に行うよ!

管理のコツ

ハナビシソウが咲き始め、種をつけるまで花をつけておくと種の方に栄養が回され、他の花の付きが悪くなってしまいます。花期が長いハナビシソウの花を、長く楽しむためには新しい蕾をつけ始めたら1番はじめに咲いた花は茎元で切り落とします。もともと養分が乏しい乾燥地帯でも自生する草花なので、庭植えの場合は定期的に肥料を施したりするような管理は特に必要ありません。

ハナビシソウの種類いろいろ

出典:写真AC

ハナビシソウは原種の他に、花色や花姿が一層華やかな園芸品種があります。花弁の縁にフリルのようなヒダがあったり、花色も淡い色や、複色などさまざまなので、選ぶのも楽しいかと思います。華やかなハナビシソウの園芸品種をご紹介します。

ヒメハナビシソウ

「ヒメハナビシソウ」はハナビシソウよりも小ぶりのため「ヒメ」の名前がつけられています。花色はクリームイエローで約2cm程で、葉の形や見た目はほとんど同じですが、ヒメハナビシソウの方が細かく繊細な葉をつけます。背丈もハナビシソウの半分の30cm程の高さです。販売されるときには、別名の「ミニュチュア・サンデー」の名前で並ぶこともあります。

エスコルチア・ピーチソルベ

花色が淡いピンクの「ピーチソルベ」という園芸品種のハナビシソウは八重咲きで、花弁にフリルがかかったかわいらしい花です。花色が上品なので、かわいらしさの中に大人の上品さもあわせもっている花ですね。

エスコルチア・ローズシフォン

八重咲きの華やかな花を咲かせる園芸品種の「ローズシフォン」は花弁の内側が白っぽく、外側に向かってピンク色が強くなる複色系です。ハナビシソウや、ヒメハナビシソウに比べるとインパクトのある花姿です。

まとめ

出典:写真AC

かわいらしい見た目とは違い、乾燥や寒さに強いハナビシソウ。もともとは冷涼な乾燥地帯に自生する草花なので、湿気を嫌います。肥料や水をあまり必要とせず手がかからないので、初心者の方でも苦にならない育て方ができます。栽培環境が合えば、秋になるとこぼれ種から発芽して、翌年も花を咲かせて多年草化して咲いてくれることもあるようです。花色がとても鮮やかなオレンジや黄色、赤、ピンクなど暖色系の花を植えたいと思っている場合にはハナビシソウはおすすめですよ。

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maruko
ライター

maruko

ベランダにはバジル、大葉、ディル、トマトが育っています。自分で育てた野菜で作る料理はさらに美味しく感じますね。

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