100均で買える観葉植物が大人気
DAISO(ダイソー)やSeria(セリア)、Can Do(キャンドゥ)などの100円ショップには、ガーデニング初心者でも育てやすい観葉植物がたくさんあります。店舗によっては、観葉植物の種類が20種類以上と豊富だったり、レアな観葉植物も置いてあったりするなどと品ぞろえも充実しています。今回は、そんな100円ショップの観葉植物のおすすめとそれぞれの育て方についてご紹介していきます。
「オフィスの机の上に飾りたいな」という方にも、100円ショップのはミニサイズで管理しやすい種類が多いからおすすめよ!
100均の観葉植物の選び方
「100円ショップで安く買える観葉植物は大丈夫なのかな?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。いくら安く買えるとはいえ、すぐに枯れてしまうのは残念です。100円ショップの観葉植物はどのように選んだらよいのでしょうか。
観葉植物の上手な選び方のポイント
- 植物全体をみて元気があるもの
- 葉のツヤがよく葉先が枯れていないもの
- 茎が細すぎて徒長していないもの
- 株元がしっかりしているもの
- 病気や害虫被害にあっていないもの
環境や育て方にもよりますが、上記のポイントをチェックしてから購入することで、買ってすぐに枯れてしまうようなことは起こりにくくなります。
100均の観葉植物おすすめ①ポトス
観葉植物の中でも最も流通量が多いといわれており、ダイソー、キャンドゥ、セリアのどの100円ショップにも置いてあります。インテリアグリーンとして不動の人気のポトスは、熱帯植物で暑さや高温多湿環境にも強く、日陰でもよく育ちます。つる性の植物で横に広がっていく性質があり、つり鉢やヘゴ柱仕立て、ハイドロカルチャーと楽しみ方が多いのも魅力のひとつです。
ポトスは繁殖力が強く、挿し木で簡単に増やすこともできるんですよ!
基本情報
科属名 | サトイモ科ハブカズラ属 |
和名 | オウゴンカズラ |
種類 | 多年草 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ポトスの育て方のポイント
ポトスの育て方
- 日陰でも育ちますが、間伸びを防ぐため日光(直射日光は避ける)に当てるようにしましょう
- 春~秋は土がしっかり乾燥してからたっぷりと水やりしましょう
- 冬は水やりを控えめにし、葉水をして乾燥を防ぎましょう
- 肥料は、5~10月の生育期に2カ月に1回を目安に緩効性の置き肥を与え、冬は肥料やりを控えましょう
- 葉にホコリがつきやすいため、定期的にふき取ってあげましょう
- 生育期間中はつるがどんどん伸びていくため、定期的に剪定してあげましょう。形が整い風通しもよくなります
- 病害虫には強い植物ですが、カビの一種である「炭そ病」や葉裏に繁殖して栄養を吸い取ってしまう「ハダニ」には注意しましょう
植え替え方法
植え替えの適期は5~7月頃です。「成長が悪くなってきた」「鉢の底から根が出てきた」というような場合は、鉢が小さくなっているので植え替えを行いましょう。
ポトスの植え替え手順
- 一回り大きな鉢を用意。底にネット→鉢底石→観葉植物用の土の順に入れます
- 鉢から抜いたポトスは、古い土を軽く落とし傷んでいる根や伸びすぎている根を切っておきます
- 新しい鉢の中央にポトスを置いたら土をかぶせていきます(鉢のフチ下3~4cmウォータースペースをとってください)
- たっぷりと水やりをしたら落ち着くまで日陰で管理します
- 1~2週間後、直射日光を避けた日当たりのよい場所に移動します
ボタニ子
ポトスは水栽培にも向いているので、コップやガラス鉢などでハイドロカルチャーもおすすめですよ!
100均の観葉植物おすすめ②パキラ
ダイソーやキャンドゥ(セリアに置いてある場合もあります)で購入できるパキラも、ポトスと並んでインテリアグリーンとして人気がある観葉植物です。成長が早いことから「仕事運」や「金運」アップによいとされ、大型サイズの鉢は開店祝いで贈られることが多いです。100円ショップで購入したミニサイズのパキラは、植え替えを繰り返し鉢のサイズを徐々に大きくしていくこともできます。
パキラの大鉢は、玄関やリビングのインテリアとしてもおすすめですよ!
基本情報
科属名 | パンヤ科パキラ属 |
種類 | 低木、高木 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
パキラの育て方のポイント
パキラの育て方
- 耐陰性が強く日陰でも育ちますが、もともと日光が好きな植物です。丈夫な株に育てるには半日程度でよく、直射日光が当たる場所で管理しましょう
- 日光不足は幹がヒョロヒョロと徒長してしまいます。徒長した株は思い切って細い幹は切り落とし新芽が育つのを待ちましょう
- 春~秋は土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。冬の水やりは控えめに、土が乾いてから2~3日空けてから与えるようにしましょう
- 肥料は5~10月の生育期には2カ月に1回を目安に緩効性の置き肥、2週間に1回を目安に液肥を与えることで葉のつやがよくなります
- 成長にともない古くなって黄色に変色した葉は切り取りましょう
- 葉裏に繁殖する「ハダニ」や「カイガラムシ」の発生に気をつけましょう
植え替え方法
パキラは生育スピードが速く大きく成長する植物のため、100円ショップで購入してきたら一回り大きい鉢への植え替えをおすすめします。小さな鉢のまま管理していると、根詰まりを起こし枯れてしまう可能性があるからです。
パキラの植え替え手順
- 一回り大きな鉢を用意。底に「ネット→鉢底石→観葉植物用の土」の順に入れます
- 鉢から抜いたパキラは、古い土を軽く落としておきます(100円ショップ購入後の植え替えは、土を落とさずそのままでよいです)
- 新しい鉢の中央にパキラを置いたら土をかぶせていきます(鉢のフチ下3~4cmウォータースペースをとってください)
- たっぷりと水やりをしたら落ち着くまで日陰で管理します
- 1~2週間後、半日程度は直射日光が当たる日当たりのよい場所で管理します
ボタニ子
パキラも水栽培に向いている植物です。ミニサイズ仕立てにしてハイドロカルチャーにするとオフィスでも育てやすいですよ!
100均の観葉植物おすすめ③テーブルヤシ
一般的に流通しているテーブルヤシはエレガンスという種類です。ダイソー、キャンドゥ、セリアで購入できます。テーブルに置けるくらい小さいヤシという意味でテーブルヤシと名付けられました。耐陰性があり丈夫で育てやすく、室内でもよく育つ人気の観葉植物です。ミニサイズから大きく成長させるとリビングのインテリアとしても最適です。
基本情報
科属名 | ヤシ科テーブルヤシ属 |
種類 | 常緑低木 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
テーブルヤシの育て方のポイント
テーブルヤシの育て方
- 直射日光や強い日差しが苦手です。耐陰性は高いですが、ある程度日が当たる場所で管理しましょう
- 外で育てる場合は、半日陰で管理するか遮光ネットを利用して日よけ対策をしましょう
- 春から秋は、土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう(葉水も同時に行うと葉のツヤがよくなります)
- 冬の水やりは控えめに、土が乾いて2~3日開けてから与えるようにしましょう
- 肥料は4~10月の生育期に2週間に1回を目安に液肥を与えましょう
- 耐寒性があまり高くなく5℃以下になると葉がしおれて枯れてしまうことが多いです。冬期間は、5℃以下にならない日当たりのよい場所で管理しましょう
- 春~秋にかけて、葉裏に「ハダニ」がつきやすいため気をつけましょう
植え替え方法
テーブルヤシはミニサイズの観葉植物ですが、2mほどの大きさに育てることも可能です。成長はそれほど速くありませんが、葉や茎が伸びてくると根も長くなり根詰まりを起こしやすいです。2年に1回を目安に4~6月頃に一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
ヤシ科の植物は切り落とした茎はそのまま枯れてしまうため、剪定作業はせず植え替え時に株分けで大きさを調整しましょう!
テーブルヤシの植え替え手順
- 一回り大きな鉢を株分けする数の分用意し、それぞれ底に「ネット→鉢底石→観葉植物用の土」の順に入れます
- 鉢から抜いたテーブルヤシは、好みのサイズになるよう根元から切り分け、古い土を軽く落としておきます
- それぞれの新しい鉢の中央にテーブルヤシを置いたら土をかぶせていきます(鉢のフチ下3~4cmウォータースペースをとってください)
- たっぷりと水やりをしたら落ち着くまで日陰で管理します
- 1~2週間後、日当たりのよい場所で管理します
出典:BOTANICA