チマサンチュとは
チマサンチュはキク科の葉野菜で、リーフレタスの一種です。見た目はサニーレタスに似ていますが、くせや苦みが少なく葉が柔らかい特徴があります。株ごとではなく成長した葉をかき取りながら収穫していくため、長期間の収穫が可能です。
ボタニ子
「チマサンチュ」は韓国での呼び方で、日本では「カキチシャ」と呼ばれて昔から栽培されていたよ!
近年の韓国料理の流行により、焼肉を巻く野菜として人気が広まったことから「チマサンチュ」の呼び方が一般的になりました。
チマサンチュの種類は?
チマサンチュには青葉種と赤葉種の二種類があり、一般的に出回っているものは青葉種です。赤葉種はサニーレタスのように赤い葉の色をしています。赤葉種のほうが比較的に暑さに強い性質があります。
チマサンチュは栄養価が高い!
チマサンチュは、老化防止や美容効果のあるβ-カロテンがレタスの30倍、サニーレタスの2倍、その他にもビタミンA、ビタミンC、鉄分、カリウム、食物繊維などが含まれています。油と共に摂取すると吸収がよくなる栄養素が多いことが特徴です。
焼肉をチマサンチュで巻いて食べると、コレステロールの摂り過ぎを防ぐ効果があります!
チマサンチュ栽培の基本情報
科名 | キク科 | 耐暑性 | やや強い |
属名 | アキノノゲシ属 | 耐寒性 | 強い |
和名 | カキチシャ、包菜(ほうさい) | 難易度 | やさしい |
形態 | 一年草 | 病気 | うどんこ病 |
置き場所 | 日なた | 害虫 | アブラムシ、ヨトウムシ |
チマサンチュは暑さ寒さに強く、病気や害虫にも強い性質があります。多湿には弱いので水を与え過ぎないようにしましょう。連作障害があるため、同じ場所でキク科の野菜を栽培する時は、1~3年は開けるように植え方には注意が必要です。
チマサンチュの栽培時期
ボタニ子
チマサンチュは一年に2回栽培できる時期があるよ。秋まきのほうが病気や害虫の被害が少ないから育て方は簡単だよ!
夏はとう立ちしやすくなるので栽培に向きません。栽培時期をしっかりと確認してから植えましょう。
とう立ちとは?
花を咲かせるために、花芽のついた茎が伸びてくる状態を言います。とう立ちすると葉が固くなり食用には向かなくなります。とう立ちをする原因は野菜によって違いますが、温度の高低や日長の長短の影響で起こります。
チマサンチュ栽培のポイント
病害虫に強く育てやすいチマサンチュですが、重要なポイントはいくつかあります。栽培を始める前に、次の4つのポイントをチェックしましょう!
- 日当たりと風通しのよい場所で栽培をする
- 夜間に街灯などの明かりが当たらない場所で栽培をする
- 水やりは土が乾いてから行う
- 追肥は液体肥料を週に1度を目安に行う
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育て方のポイントは分かったかな?次のページではチマサンチュの栽培日記を紹介するよ!
植え方や管理のコツをチェックしながら、家庭菜園を楽しみましょう!
チマサンチュのプランターでの育て方をご紹介!
ここからはチマサンチュの育て方を栽培日記を通してご紹介します!今回は秋に直接プランターに種まきをしました。病気や害虫に注意をしながら、長期間の収穫ができるように栽培します!
栽培者のプロフィール
チマサンチュ栽培1日目:種まき
(9月26日)
鉢底石を入れることで、排水性や通気性がよくなり根腐れの予防になります。
ボタニ子
土をかける時は、周りの土を寄せるんじゃなくて新しい土を少しだけ上からかけてね!
大切な植え方のポイントですね!排水性がよくなり、根腐れの予防になるので覚えておきましょう。
植え方のポイント
- 株間は15cmになるようにする
- 深さ5mmの穴をあけて種まきをする
- 光好性種子なので薄く土をかける
- 種をまいた後は、上から新しい土を少量かける
育苗をする場合の植え方
チマサンチュ栽培4日目:発芽
(9月29日)
チマサンチュ栽培6日目:間引き1回目
(10月1日)
間引きの時期
- 1回目:双葉が開いたころに1点あたり4株にする
- 2回目:本葉2~3枚で1点あたり2株にする
- 3回目:本葉4~5枚で一本立ちにする
間引きの時期は目安です。葉の込み具合に合わせて調整しましょう!
出典:筆者撮影(本記事掲載の、出典記載のない全ての画像)