「タイム」の育て方!植え付けのコツから上手な増やし方までご紹介!

「タイム」の育て方!植え付けのコツから上手な増やし方までご紹介!

タイムは寒さと乾燥に強く、育て方の比較的な簡単な香草(ハーブ)です。清涼感のある香りが特徴で、斑入りの種類はカラーリーフとしても人気があります。タイムの種類や植え方、育て方、管理のコツ、さらに簡単な増やし方や使い方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.タイム(ハーブ)の特徴
  2. 2.タイムの種類
  3. 3.タイムの育て方
  4. 4.タイムの増やし方
  5. 5.タイムを使ったレシピ
  6. 6.まとめ

タイム(ハーブ)の特徴

出典:写真AC

タイムは、痩せ地でも育つ丈夫なハーブです。常緑で爽やかな香りがあり、グランドカバーや花壇の縁取りに適しています。鉢植え栽培もできます。春から初夏にかけて、薄紫や白、ピンクの小花を咲かせます。

タイムの基本情報

名前 タイム
学名 Thymus
科/属名 シソ科イブキジャコウソウ属(Thymus属)
原産地 地中海沿岸、北アフリカ、アジア
開花時期 4月~7月
花色 ピンク、薄紫、白、赤
樹高(草丈) 5cm~35cm
分類 常緑低木
耐寒性、耐暑性 耐寒性あり。高温多湿にやや弱い

手毬状に小花を咲かせる常緑低木

出典:写真AC

タイムは草丈30cm程度ですが、茎が木質化してくる常緑低木です。シソ科に多くみられる唇に似た形の小さな花(唇形花)を、手毬状にたくさん咲かせます。

香りと抗菌作用

タイムの清涼な香りは、顔を近づけるとわかる程度ですが、触れるとしばらく香りが残ります。肉や魚の臭み取りや風味づけに使われます。また、抗菌・防腐効果があり、古代ギリシャ・ローマ時代から、腐食防止・殺菌のハーブとして様々な使い方をされてきました。

タイムの種類

出典:写真AC

約400種類

「タイム」は400種類あると言われています。多くの種類は地中海沿岸地方原産ですが、日本にも1種類イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)が原産します。

立性と匍匐性

タイムには、立性と匍匐(ほふく)性があります。特に記載のない種類はその中間と考えるといいでしょう。個体差もあり、自生は横に広がる傾向があるともいわれます。さらに、香りや葉の色など、さまざまな種類があります。

コモンタイム

名前 コモンタイム、タチジャコウソウ(立麝香草)
学名 Thymus vulgaris
特徴 立性

コモンタイムは、代表的なタイムです。観賞用の他に、ブーケガルニなど料理の香りづけなどに用いられます。レシピに「タイム」と書かれている場合は、コモンタイムと考えて問題ありません。立性で、タチジャコウソウ(立麝香草)という和名があります。花色は白、ピンク、淡い紫色です。

フレンチタイム

名前 フレンチタイム
学名 Thymus vulgaris 'French'
特徴 立性

フレンチタイムはコモンタイムの選抜種で、香り高いのが特徴です。肉魚の臭み取りや風味付けに使われます。フレンチタイムも立性です。

オレンジバルサムタイム

名前 オレンジバルサムタイム
学名 Thymus fragrantissimus 'Orange'
特徴 立性

オレンジバルサムタイムは、オレンジの香りのタイムです。肉類の風味づけやハーブティなどに利用されます。立性で、淡いピンク色の花を咲かせます。オレンジの香りには、他にオレンジスパイスタイム(学名:Thymus 'Orange-spise')という種類があり、こちらは草丈5cm程度の匍匐性です。

シルバータイム

出典:写真AC

名前 シルバータイム
学名 Thymus citriodorus 'Argenteus'
特徴 斑入り銀白の葉

シルバータイムは、白い斑入りの葉が特徴の種類で、カラーリーフとしても人気があります。半日蔭でも育ちますが、日に当たらないと香りは弱くなります。斑入りの種類はシルバータイムの他に、ゴールデンレモンタイム(学名: Thymus citriodorus 'Golden Lemon' )があります。

クリーピングタイム

出典:写真AC

名前 クリーピングタイム、ワイルドタイム、 洋種伊吹麝香草
学名 Thymus serpyllum
特徴 匍匐性

クリーピングタイムは、匍匐性種類の総称でもあり、多くの場合、ヨーロッパ原産のワイルドタイムのことを指します。庭のグランドカバーに適しています。薄紫、ピンクの花を咲かせます。日本原産の伊吹麝香草と区別するために、洋種伊吹麝香草の名前が付きました。

レイタータイム

グランドカバー用に開発にされた品種に、レイタータイム(学名:Thymus 'Reiter')があります。草丈5cmの匍匐性です。耐寒性と共に踏み付けにも耐性があり、ピンク色の花を咲かせます。

イブキジャコウソウ

出典:写真AC

名前 イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
学名 Thymus quinquecostatus
特徴 日本などアジアに自生、匍匐性

タイムの属名でもあるイブキジャコウソウは、日本原産の種類です。イブキは、自生地の1つ滋賀県の伊吹山からきていて、芳香があることから伊吹麝香草と呼ばれるようになりました。日本、朝鮮半島、中国、ヒマラヤに分布し、夏にピンク色の花を咲かせます。写真は八ヶ岳に咲くイブキジャコウソウです。

ボタニ子

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