多肉植物の育て方④植え替え・剪定
多肉の中でもハオルチアは極端に日光に弱いので例外ですが、おおむね多肉植物には適度な日当たりが必要です。真夏は直射日光を避けて、明るい日のある場所で育てると元気に育ちます。また湿気を嫌うので、風通しにも十分に気をつけましょう。手入れとして葉が茂ってきた多肉植物は、植え替えや剪定をすることをおすすめします。
多肉植物の植替え方のポイント
育ってくると鉢の中が「根詰まり」してきます。根が鉢の中いっぱいに伸びてギュウギュウにつまるのです。長い間手入れをせず放置しておくと、最初に入れた土が粉砕され固まっていきます。そういう状態になると水はけがとても悪くなり、保水する多肉植物でも枯れたり病原菌の巣窟になりかねません。そうならないためにも、植え替えをした方がよいのです。
植替え時期のチェックポイント
- 鉢の底穴から根がはみ出して伸びている。
- 茎の下の方の葉が落ちて、その部分から根が出ている。
- 株の下の方の葉が枯れている。
多肉植物の剪定ポイント
大きく育つと剪定が必要な多肉植物もあります。根元が葉で込み入ってくると風通しが悪くなり、害虫のすみかになってしまうことがあるからです。また、湿気をこもらせないようにするためにも、葉の混みあうタイプの多肉は適宜剪定をしましょう。
徒長した多肉植物の育て方
購入した時には花のように小さな多肉植物が、時間が経つにつれ茎が木のように伸びてしまうことがあって、ビックリされる人も多いようです。それは日照不足や水分過多、栄養過多、栄養不足などの栽培環境により起こる、「徒長」という現象によるものです。徒長しやすい多肉植物の属性には下記のようなものがあります。
- セダム属
- ハオルチア属
- エケベリア属
- クラッスラ属
木立ちしたエケベリア属
エケベリア属は花のように広がる(ロゼット状)多肉植物ですが、徒長した先はこのように木立ちした状態になります。観葉愛好家には木立ちさせて育てる人もいます。エケベリア属の代表的な品種には、ヤマトヒメやギルバといったものがあります。
徒長したハオルチア属
ハオルチア属には葉の硬い「硬葉系」と、柔らかく透明感のある「柔葉系」があります。柔葉系にはオブツーサ、コンプトなどがあり、硬葉系は十二の巻き、ビスコーサ(竜城)などが代表品種です。どちらも成長は15センチほどと大きくありません。
ビスコーサ(竜城)
柔葉系はプクッとした形が可愛らしいと人気の多肉植物です。ところが徒長するとその可愛らしさが失われ、元に戻すのが困難になります。ビスコーサのような硬葉系は成長が遅いこともありますが、わざと徒長させ独特な姿になったものを観葉として楽しむコレクターもいます。
食物としての多肉植物
観葉植物としての人気が高い多肉植物ですが、多肉植物の中には食物になるものもあります。アロエの果肉がシロップ漬けになったものや、ヨーグルトに入ったものなどが食用としても市販されていますね。
アロエ
キダチアロエやソープアロエ
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アロエに含まれるアロエンという成分は便秘解消や緩下剤の効果があるとして、食品や薬品に使われることがあります。ちなみに、よくアロエは火傷にいいと言われますが、軽度の場合の冷却に使う程度ならともかく、治療には推奨されていないので注意しましょう。
アフリカに自生する植物であるアロエの主成分である。アロエ葉の抽出エキスは生薬として緩下剤、痔疾患、貧血症に用いられる。アロインは黄色の結晶でわずかにアロエのにおいがあり、苦味がある。aloe化合物の混合品で物理的性質、化学的性質はその成分の変化により一定していない。
アガベ
アガベは葉、茎、花の全てが食用可能です。その中でもアガベから採取した樹液は、煮詰めて作る「アガベシロップ」が有名で甘味料として使用されています。また、その樹液はメキシコのお酒テキーラの原料でもあります。
サボテン
日本ではあまりなじみがありませんが、メキシコなどではサボテンを食材にした料理があります。食用のサボテンはオプンティア・フィクス・インディカという種類です。棘は奇麗に抜き取り、緑の部分はサラダやお肉料理のソースになります。赤い部分はリンゴのように皮を剥いて食べたり、ジャムにして食べます。
多肉植物の育て方まとめ
多肉植物は観葉植物としてミニ多肉から木のように育つもの、食物にもなるものと個性的な特徴をみせてくれます。育て方のポイントは、まず品種の原産地や生育期を知ること。そして湿度や直射日光を避け、日当たりと風通しのよい場所で管理することです。以上の点をおさえながら、皆さんもいろんなタイプの多肉植物を育ててみてください。
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出典:写真AC