ドクウツギとは?自生地や特徴・見分け方を紹介!毒がある部位はどこ?

ドクウツギとは?自生地や特徴・見分け方を紹介!毒がある部位はどこ?

ドクウツギは日本三大有毒植物とされていますが、トリカブトやドクゼリと比べると、あまり詳しく知られていません。そこで、ドクウツギの特徴やその毒について、また「ウツギ」と名の付く植物の違いや見分け方についても詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ドクウツギとは
  2. 2.ドクウツギの特徴
  3. 3.ドクウツギは日本三大有毒植物
  4. 4.ドクウツギはウツギの仲間ではない
  5. 5.ドクウツギの不思議
  6. 6.まとめ

ドクウツギとは

ドクウツギ(毒空木)とはドクウツギ科ドクウツギ属の落葉低木です。致死性の神経毒を含む有毒植物として知られ「イチロベゴロシ(一郎兵衛殺し)」「オニゴロシ(鬼殺し)」「ネズコロシ」「ヒトコロビの木」などの別名があります。

ドクウツギの基本情報

学名 Coriaria japonica
ドクウツギ科
ドクウツギ属
生息地 日本(北海道から近畿以北)
樹高 1.5m~2m
開花期 4月~5月
花色 黄緑

ドクウツギの自生地

ドクウツギは日本固有の植物で、生息地は北海道から近畿以北です。日当たりのよい川原や、山地、海岸、荒地などに自生し、なかでも風よけとなるものがある場所を好むとされています。生息地の農村や海岸などでは、誤食事故を防ぐためドクウツギ刈りが行われています。

ドクウツギの特徴

ドクウツギは落葉低木で、樹高は1m~2mです。果期である5月~8月になると、1cm弱の赤い実が房のように付いてよく目立ち、熟すと黒く変色します。姿は美しいといえますが、ドクウツギの大きな特徴は強い神経毒です。うっかり口にしてはいけない毒が含まれています。接触については問題なく、触れたり伐ったりしても、かぶれなどの症状がでることはありません。

ドクウツギは日本三大有毒植物

Photo byNennieinszweidrei

ドクウツギの有毒部位は全木です。特に実の誤食が危険で、戦前の子どもの誤食事故は、植物中毒事故の約10%を占めるほど多発していました。また、ドクウツギに含まれる有毒成分はアルコールに溶けやすく、ほかの木の実と間違えて、果実酒にして口にしてしまったことで救急搬送されたという人もいます。その致死性の高さから「トリカブト」「ドクゼリ」と並び、日本三大有毒植物と称されます。

ドクウツギの毒性

ドクウツギには「コリアミルチン」「ツチン」といった即効性の高い神経毒が含まれています。誤って口に入れてしまうと途端に嘔吐、痙攣、呼吸困難を引き起こし、死に至る場合もあります。コリアミルチンの致死量は、体重1kgに対して0.1mgともいわれます。体重50kgの大人で5mgもあれば死に至るほどです。ちなみにトリカブトの毒素であるアコニチンの致死量は2~6mgとされています。やはりトリカブトと同等の強い毒性があるといえます。

ドクウツギに解毒剤はある?

ドクウツギの主な毒であるコリアミルチンの作用による中枢神経の興奮・痙攣には、ベンゾジアゼピン系の薬剤などが効果的であるとされています。もし誤って口にしてしまった場合は、そのような薬剤の点滴が解毒剤として用いられるでしょう。

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