ドウダンツツジの育て方!剪定方法や挿し木での増やし方などをご紹介!

ドウダンツツジの育て方!剪定方法や挿し木での増やし方などをご紹介!

ドウダンツツジは可愛らしい花と紅葉することから人気の高い植物です。丈夫で剪定に強いので生垣にもなります。ドウダンツツジを家庭で育ててみたいと思いませんか。今回はドウダンツツジの育て方や剪定の仕方などを紹介します。育て方を覚えて美しい花と紅葉を楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.ドウダンツツジの概要
  2. 2.ドウダンツツジの花言葉
  3. 3.ドウダンツツジの種類
  4. 4.ドウダンツツジの育て方
  5. 5.ドウダンツツジの育て方(植え付け・植え替え)
  6. 6.ドウダンツツジの育て方(肥料・水やり)
  7. 7.ドウダンツツジの育て方(剪定)
  8. 8.ドウダンツツジの育て方(夏越し・冬越し)
  9. 9.ドウダンツツジの育て方(病害虫対策)
  10. 10.ドウダンツツジの増やし方
  11. 11.まとめ

ドウダンツツジの概要

Photo by jonathan.leung

ドウダンツツジは日本を原産地とするツツジ科の植物です。漢字表記は「灯台躑躅」と「満天星躑躅」の2つがあります。上部で枝分かれする特徴があり、その姿が「結び灯台」と呼ばれる夜間の照明品の脚部に似ていたことから、灯台(トウダイ)が転じて今の名前になりました。強健で剪定に強く、花も紅葉も楽しめる性質から、生垣や庭木としてよく利用されています。

ドウダンツツジの特徴

Photo bykatsuwow

ドウダンツツジの花と開花時期

ドウダンツツジの開花時期は4月中旬から5月上旬です。葉が出るよりも先に開花する特徴があります。時期を迎えると釣り鐘形の小さな花をたくさん咲かせます。花色は白が一般的ですが、紅更紗灯台躑躅のように紅色の花を咲かせる品種もあります。ちなみに「満天星」という漢字表記は、開花時期になると白い花を株いっぱいにつける様子が、満天の星を連想させることに由来しています。

「満天星」のもう一つの由来

「満天星」の由来はもう一つあります。古代中国の神話や伝説に登場する神・太上老君が霊水をこぼした際、ドウダンツツジの木にかかってしまいました。するとドウダンツツジの木が、まるで満天の星のような輝きを放ったと伝えられています。この逸話からドウダンツツジを「満天星躑躅」と表記するようになりました。

ドウダンツツジの紅葉

出典:写真AC

落葉広葉樹のドウダンツツジは、秋になると真っ赤に紅葉します。紅葉する時期は10月から12月頃で、もっとも見頃の時期は11月中旬頃です。このようにドウダンツツジは満開期、新緑期、紅葉と、一年中を通じて楽しめます。この点も庭木や生垣として幅広く利用される理由となっています。

剪定に強く生垣向き

植物としてはとても丈夫で剪定に強く、刈り込みにも耐えられます。小枝が密生する樹形で、あまり背も高くなりません。落葉するので少し手間がかかりますが、密生する枝のおかげで生垣の役目の1つである目隠しにもなります。まさに生垣としてほぼ理想的な植物と言えるでしょう。しかも花や紅葉も楽しめます。

剪定しないとどうなる?

出典:写真AC​​​​​​

ドウダンツツジは、剪定が絶対必要という植物ではありません。大きく育てたい、または自然樹形にしたい場合は、剪定しないという選択もあります。ドウダンツツジは一般的には1mから2mほどの落葉低木とされていますが、剪定しないでいると5mほどの大きさに生長します。剪定しないでいても花つきはよいのですが、枯れ枝や伸び過ぎた枝などは間引いたほうが樹形が美しくなり、花や紅葉の美しさも増すでしょう。

ドウダンツツジの剪定方法!適切な時期やおすすめの樹形などをご紹介!のイメージ
ドウダンツツジの剪定方法!適切な時期やおすすめの樹形などをご紹介!
庭木や生垣に人気のドウダンツツジ。春には可愛らしい白い花をたくさんつけ、秋には小さい葉が真っ赤に紅葉するのが魅力的です。ドウダンツツジは剪定のしやすい植物です。そんなドウダンツツジの適切な剪定の仕方やおすすめの樹形、剪定による病気や害虫対策などをご紹介します。

ドウダンツツジの花言葉

出典:写真AC​​​​​​

ドウダンツツジの花言葉は「節制」「上品」「返礼」「私の思いを受けて」などです。「上品」は美しく可憐な花姿に由来しています。「節制」は厳しい環境にも耐えられる強健さに由来しているとされています。「返礼」という花言葉は、恩を受けた人に贈り物をする際に使用すると良いでしょう。

ドウダンツツジの種類

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ここからは、ドウダンツツジの主な種類を紹介します。

更紗灯台躑躅(サラサドウダンツツジ)

出典:BOTANICA

更紗灯台躑躅は、風鈴躑躅(フウリンツツジ)の別名を持つ日本固有種です。5月から6月に開花時期を迎えます。淡い黄色の花びらに紅色の筋が入り、さらに先端が紅色に縁どられている絶妙な花色が、更紗染めの模様を連想させることから、更紗灯台躑躅と名づけられました。ドウダンツツジと比べると耐暑性が低く、寒冷地向きの品種です。

紅更紗灯台躑躅(ベニサラサドウダンツツジ)

出典:写真AC​​​​​​

紅更紗灯台躑躅は、更紗灯台躑躅の変種です。更紗灯台躑躅よりも濃い紅色をしていることから、紅更紗灯台躑躅と名づけられました。性質は更紗灯台躑躅とほぼ同じで、耐暑性がやや低いです。濃い紅色の花は観賞価値が高く、園芸植物としても人気があります。

海南更紗灯台躑躅(カイナンサラサドウダンツツジ)

海南更紗灯台躑躅は、主に太平洋側に分布している日本固有種です。紅更紗灯台躑躅と同じく更紗灯台躑躅の変種と推測されています。紅更紗灯台躑躅ほどではありませんが、濃い紅色の花をつけるのが特徴です。あまり流通していません。

白花風鈴躑躅(シロバナフウリンツツジ)

白花風鈴躑躅は更紗灯台躑躅の園芸品種です。名前が示すように開花時期を迎えると、真っ白な花を咲かせます。基本種のドウダンツツジと似ていますが、性質は更紗灯台躑躅や紅更紗灯台躑躅と同じで耐暑性がやや弱く、関東以西では夏になると最悪枯れる場合があるので注意が必要です。

広葉灯台躑躅(ヒロハドウダンツツジ)

広葉灯台躑躅はドウダンツツジの変種とされており、名前が示すように広くて大きな葉を持っているのが特徴です。野山に自生しているドウダンツツジの多くは、この種だと言われています。葉が大きい分、枝の数はやや少なめです。

油躑躅(アブラツツジ)

油躑躅(アブラツツジ)は、東北地方南部から中部地方の山地に分布している日本固有種です。開花時期は5月中旬から6月下旬で、ドウダンツツジによく似た白い花をつけますが、花茎が長く垂れ下がるという特徴があります。葉の裏が油を塗ったようにテカテカしていることから、油躑躅と呼ばれるようになりました。

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ドウダンツツジの育て方

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