サクラチップの特徴・使い方を解説!美味しい燻製の人気レシピもご紹介

サクラチップの特徴・使い方を解説!美味しい燻製の人気レシピもご紹介

サクラチップは、燻製料理を作るために使用する燻煙材の一種です。山桜を原料としており、いろいろな食材に使える初心者向けの燻煙材として人気があります。この記事ではサクラチップの特徴や使い方、おすすめの燻製レシピについて解説します。

記事の目次

  1. 1.サクラチップとは
  2. 2.サクラチップの特徴
  3. 3.サクラチップの使い方
  4. 4.サクラチップの使い方の注意点
  5. 5.サクラチップのおすすめレシピ5選
  6. 6.サクラチップで食卓を盛り上げよう

サクラチップとは

出典:写真AC

サクラチップは「スモークチップ」と呼ばれる燻製材の一種です。燻製は乾物料理の一種で、食材を煙で燻(いぶ)して作ります。燻された食材はスモーキーな風味がついて保存性も高まるため、保存食としても重宝されました。保存性を高めるために、食材は燻す前に塩漬けなどの下処理をすることも多いです。

保存技術が発達した現代では、燻製料理は保存食というよりも、独特の風味や食感を楽しむ目的で作ることが多くなっています。

燻製料理は、キャンプなどのアウトドア料理としても人気があるんだよ。

スモークチップとは

スモークチップとは、燻製を作る際に用いる「燻煙材」の一種です。燻製(スモーク)料理に利用することと、木を細かく砕き、チップ状に加工することから「スモークチップ」と名づけられました。燻製には香りのよい煙が必要であるため、原料にはよい香りを持つ木が使われます。スモークチップは原料別に種類があり、サクラチップ(桜チップ)は山桜を原料とするスモークチップです。

スモークチップの種類は、桜チップのほかにもヒッコリー、オーク、ナラ、リンゴなどがあります。

燻煙材の種類としては、スモークウッドが有名だよ。粉状の木材を固めて棒状に加工したものなんだ。

スモークチップは熱燻向きの燻製材

燻製は加工するときの温度で「熱燻」「温燻」「冷燻」の3種類にわけられます。このうち、サクラチップを含むスモークチップに向いているのは「熱燻」です。スモークチップは加熱しないと煙が出ません。さらに燻製作業が完了するまでは、加熱し続ける必要があります。この特徴から、高温かつ短時間で仕上げる「熱燻」が向いているのです。

燻製の種類と特徴

燻製の種類 温度 燻煙時間と特徴
熱燻 80℃~130℃ ・燻煙時間は10分~60分
・保存性は低いが、やり方は簡単
・キャンプ料理でよく利用される
温燻 30℃~60℃ ・燻煙時間は2時間~1日
・熱燻よりも保存性が高い
・燻製料理の多くは温燻で作る
冷燻 15℃~30℃ ・燻煙時間は1週間~4週間
・大がかりな設備と低い気温が必要
・やり方は困難だが、保存性は高い

サクラチップの特徴

特徴①香りが強い

出典:写真AC

サクラチップの大きな特徴は、香りが強いことです。サクラチップは数あるスモークチップのなかでも、特に香りが強い種類として知られています。短時間で食材に香りをつけられるため、初心者向けの燻煙材といえるでしょう。原料の桜が古くから日本人に親しまれていることもあって、日本では特に人気が高いスモークチップとされています。

サクラチップのように香りが強い燻煙材は、クセが強い肉類や魚類におすすめです。

特徴②手軽に使える

出典:写真AC

サクラチップを含めたスモークチップは、手軽に使える点が魅力の燻煙材です。使用量の調整がしやすく、燻製機の規模や食材の量にあわせた使い方ができます。おつまみや保存用など、用途に応じて好きな量だけ作るのも容易です。さらにサクラチップの香りは、多くの食材にあいます。初心者でも扱いやすい燻煙材といえるでしょう。

特徴③異なる食材を同時に燻せる

出典:写真AC

サクラチップは、異なる食材を同時に燻すときに問題なく使えます。スモークチップのなかでも香りが強いため、豚肉や羊肉のようにクセのある食材向きとされていますが、それ以外の食材ともケンカしません。燻製は食材の下処理や作業工程など、調理に手間と時間がかかりますが、異なる食材を同時に燻製できれば効率的に作業を進められます。

サクラチップの使い方

手順①道具を準備する

燻製料理を作る際は、サクラチップなどの燻製材のほか、燻製器(スモーカー)が必要です。燻製器はアウトドアメーカーから、いろいろな種類の商品が販売されています。作りたい燻製の種類や量にあわせて選ぶとよいでしょう。底の深いタイプのフライパンや、中華鍋を燻製器の代わりに使うことも可能です。燻製料理は温度を間違うと失敗します。温度計を用意して、きちんと温度を管理しましょう。

燻製料理は種類によって、燻製のやり方や、燻煙材の種類や使い方などが異なっているので注意しましょう。

フライパンで燻製するときは、壊れてもいいものを選ぼう。長時間加熱するから、フライパンが壊れてしまう恐れがあるんだ。

手順②サクラチップを火にかける

サクラチップは必ず不燃性の容器に入れてから、熱源で加熱します。直接火をつけないのが、サクラチップを含めたスモークチップの使い方の基本です。火が強いほど煙も多くなりますが、温度も高くなってしまいます。燻製は種類によって適切な温度や時間が異なります。火加減に注意しましょう。熱源はカセットコンロやキャンプ用のガスバーナーがおすすめです。野外でも使いやすく、火の調整も簡単に行えます。

スモークチップは直接火がつくと、燃えても煙が出ません。だから不燃性の容器に入れて火にかけるんですよ。

スモークチップを入れる容器は鉄製の皿や鍋がおすすめ。鍋を使う場合は焦げつきやにおいを防ぐために、アルミホイルを敷こう。

手順③食材を置いて燻製する

サクラチップから煙が出てきたら、食材を配置して蓋をし、燻製作業を開始します。サクラチップに触れないように足つきの網などを置き、その上に食材を乗せましょう。燻製時間は、そのまま食べられる食材なら5分~15分、しっかり色づけしたいなら30分が目安です。加熱が必要な食材の場合は、1時間~2時間ほど燻製しましょう。

番外:バーベキューでの使い方

Photo byFree-Photos

サクラチップは、バーベキューの風味づけに利用できます。まず、一掴みぶん(約10g)のサクラチップを水に浸して湿らせます。その後、湿ったサクラチップを炭火に投入し、グリルの蓋をしてバーベキュー食材を燻製状態にするだけです。香りをつけるだけのため、燻製時間は5分~15分で十分でしょう。スモーキーな香りでバーベキューのおいしさが増します。

グリルの蓋がない場合は、アルミホイルで代用してね。

ボタニ子

ボタニ子

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サクラチップの使い方の注意点

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