セイヨウタンポポとニホンタンポポの見分け方
日本には、昔から日本固有のタンポポが自生していました。この在来種のタンポポはニホンタンポポと呼ばれ、カントウタンポポやシロバナタンポポなどの総称です。ニホンタンポポはセイヨウタンポポと見た目などに大きな違いがあり、見分るポイントがあります。ここでは、セイヨウタンポポとの見分け方などについて紹介します。
ニホンタンポポの基本情報
学名 | taraxacum platycarpum |
和名 | 日本蒲公英 |
別名 | 鼓草(つづみぐさ)・アズマタンポポ |
属名 | キク科タンポポ属 |
原産地 | 日本 |
分布 | 局地的(種類によって生息地が違う) |
草丈 | 10~30cm |
花期 | 3月~5月 |
花の色 | 黄色・白 |
環境適応能力 | 強い |
見分け方①総苞片
セイヨウタンポポと見分けるときに最もわかりやすいのは、花の付け根にある総苞片という部分です。セイヨウタンポポの総苞片は開いていますが、ニホンタンポポの総苞片は閉じたまま丸い形になっています。タンポポを見分けるときには、まず総苞片を見てみましょう。
見分け方②種の量
セイヨウタンポポの種に比べると数は少なめですが、1つが大きくて重いのが日本タンポポの種の特徴です。種の数が少ないため、綿毛のボリュームがセイヨウタンポポに比べて小さめなのも見分けるポイントの1つです。また、ニホンタンポポの種は受粉して増えます。環境適応能力の高い生体のものが多いという違いもあります。
見分け方③開花時期
ニホンタンポポの開花時期は、セイヨウタンポポと違って春の間だけです。ニホンタンポポは夏になる前に綿毛を飛ばして、葉を枯らしてから休眠期に入ります。種は秋になるまでは発芽しないという性質をもっているのです。これは草が生い茂る夏場に、ほかの植物に栄養を取られて成長できなくなることを避けるためといわれています。
まとめ
セイヨウタンポポには、総苞片の形や花の大きさ、繁殖方法、咲いている期間などニホンタンポポとは違った特徴があります。繫殖力が強く在来種を侵略しているといわれていますが、近年では住みわけができていると考えられています。野原や道ばたでタンポポを見つけたときには、今回ご紹介したポイントを参考にぜひ見分けてみてください。
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