鷹の爪の概要
鷹の爪は、ナス科トウガラシ属の植物です。コツをつかめば初心者でも育てやすく、実の色が鮮やかなことから、家庭菜園では人気が高い野菜の一つです。近くに植えている植物に害虫がつきにくくする効果もあるため、農家で野菜を栽培するときにも畑のそばにしばしば植えられます。
トウガラシの品種の一つ
鷹の爪は、日本において代表的なトウガラシの品種です。乾燥させたものが多く出回っており、粉末にしたものは一味唐辛子と呼ばれます。生の状態では辛味があるのはヘタに近い部分だけですが、乾燥させると実全体や種も辛くなります。
鷹の爪の栽培日記
鷹の爪は、地植え栽培・プランター栽培のどちらでも育てられます。ただし、ナス科の植物は連作障害を起こすため、土を入れ替えやすいプランター栽培のほうがおすすめです。ポイントは水はけのよい土を使うことと、肥料を欠かさないことです。
鷹の爪の栽培こよみ
鷹の爪の栽培日記①植え付け(4月16日)
種から育てるときは、気温が20℃を超えるころが種まき時期です。発芽直後は特に寒さが苦手のため、夜は室内に入れて育てましょう。
鷹の爪の栽培日記②一番花が咲く(5月17日)
天然ハッカ油
天然ハッカ油
参考価格: 600円
純度の高い天然ハッカ油は、ガーデニングの強い味方です。水で薄めてから小ぶりのスプレーボトルに入れておき、こまめにスプレーすることで、アブラムシの駆除が期待できます。農家でも虫よけに使われています。
鷹の爪の栽培日記③青枯病発生(7月1日)
鷹の爪の栽培日記④回復の兆し(9月1日)
この時期に葉枝が多い場合は、剪定をしましょう。こみいっている枝をハサミで切り落とすだけで風通しがよくなり、病気の防止になりますよ。
鷹の爪の栽培日記⑤再び花が咲く(9月29日)
人工授粉のコツは、綿棒を使うことです。花弁を綿棒でやさしくなでると、黄色い花粉が出てきますよ。朝の水やりの前に行うのがポイントです。
鷹の爪の栽培日記⑥かなり遅い初収穫(10月20日)
鷹の爪の栽培日記⑦まだまだ収穫が続く(11月21日)
鷹の爪の栽培日記⑧成長が滞る(12月23日)
鷹の爪の栽培日記⑨片付け(12月30日)
片付けた後の葉は佃煮に
収穫した後の葉も無駄にしません。甘く煮付けて佃煮にし、おせち料理に添えました。葉には辛味がないため、子どもから大人までおいしく食べられます。小さい実を入れてピリッと辛いアクセントにするのもおすすめです。お酒のおつまみにもぴったりですよ。
葉唐辛子の佃煮のレシピ
- 鷹の爪の葉をたっぷりのお湯で1分ゆでる
- 水気を絞って細切りにする
- 鍋に調味料を入れて沸騰させ、2を加えて汁気がなくなるまで炒める
ボタニ子
一度はどうなることかと心配したけれど、無事に収穫できてよかったわ。
ボタ爺
せっかくたくさん鷹の爪が採れたんじゃ。おいしく保存して、長く楽しんでやろうじゃないか。次のページで見てみよう。
出典:写真AC