トックリキワタって?
「最近、植物に対して興味を抱くようになった」または「少しかじったぐらい」といった場合は、トックリキワタについて上手に説明できない方も多いかもしれません。そのため、まずは
- 基本情報
- 歴史
- 名前の由来
- 花言葉
トックリキワタの基本情報
学名 | Chorisia speciosa |
別名 | トックリノキ、ヨッパライノキ |
科・属名 | アオイ目パンヤ科トックリキワタ属 |
原産地 | ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ・ボリビアなど |
分類 | 落葉高木 |
トックリキワタの歴史
南米の樹木であるトックリキワタが日本で初めて栽培されたのは1964年のことです。栽培されたきっかけは、農業技術者の天野鉄夫さんがボリビアに移住した沖縄人のイベントに参加をし、この植物の種をもらったことが始まりでした。その後帰国した天野鉄夫さんは、この植物を自宅で一生懸命育て、6年後の1970年に、日本の沖縄で初めての開花に成功したのです。
ボタニ子
このような背景から、南米の植物であるトックリキワタを、沖縄で鑑賞することができるようになったそうです。興味がある方は、ぜひ、沖縄まで足を運んでみてくださいね。
名前の由来について
トックリキワタの「トックリ」は、この植物の幹の部分がトックリの姿に類似していたことが由来です。そして、「ワタ」はこの植物は開花すると、花の内部から白い綿毛の種が誕生するのですが、その姿がワタと似ていたため、この名前が付けられました。
トックリキワタの花言葉
トックリキワタの花言葉は「尊敬、信頼、偉大、崇高、優秀」です。この言葉を聞くと、この植物を見るたびに崇めたくなってきますね。もし自分が「尊敬」や「信頼」してる相手にプレゼントする場合は、この花がおすすめです。手紙やハガキを送る場合は、この花のイラストを描くのもよいでしょう。ちなみに、この花言葉は「ワタ」と同じ花言葉です。
トックリキワタにはさまざまな用途がある
トックリキワタには大きくわけると、「観賞用」「植物油」「詰物」の3つの用途があります。もちろん細かくわけたら、他にもさまざまな用途がありますが、代表的な用途はこの3つです。これらについて解説していきます。
用途①観賞用
観賞用に栽培されているケースが圧倒的に多いです。そのため、「街路樹」「公園」「学校」「庭」などで栽培されています。実際に生で鑑賞したい方は、沖縄県の公園などに足を運んでみてください。
ボタニ子
あちこちに観賞用として栽培されているので、沖縄ではよく見かける植物です。もし、沖縄に行く予定がある方は、ぜひご覧になってみてください。
用途②植物油
トックリキワタの種子からは、さまざまな分野で利用することが可能な「植物油」を取ることができます。もしかしたら、あなたもどこかでトックリキワタから採取した植物油を使用しているかもしれません。
ボタニ子
もしかしたら知らない間に、トックリキワタの植物油を使用していたのかも。
用途③詰物
トックリキワタの花の部分に付属している綿は、「救命」「クッション」「枕」「座布団」などの詰物として使用されています。私たちの私生活には欠かせない植物なのです。もしかしたら、あなたも気が付かないうちに、トックリキワタの綿を使用している可能性があります。
ボタニ子
トックリキワタには、さまざまな用途があるので、とても価値のある植物なのです。
トックリキワタの特徴
トックリキワタにはさまざな特徴がありますが、今回は
- 樹形
- 開花時期
- 植栽時期
樹形について
樹形は、標高・枝張ともに5m以上成長します。ものによっては、標高が10mまたは15m以上成長するものもあるぐらいです。とにかく大きく成長します。ちなみに人間の平均身長は、男性が162.3cm、女性が150.9cmです。
トックリキワタの開花時期
トックリキワタの開花時期は9月~12月です。秋になると、ピンク色の綺麗な花を咲かせます。トックリキワタの花が満開になった状態を鑑賞したい方は、9月~12月頃までに沖縄まで足を運んでみてください。
トックリキワタの植栽時期
植栽する場合は、11月~3月がベストです。この時期にしっかりと植栽すれば、秋には綺麗な花が開花します。もしこの時期に行うのが厳しい人は、根回し栽培品を使用してみてください。それを使用すれば、11月~3月でなくても植栽することが可能です。
まとめ
トックリキワタの「歴史」「用途」「植栽時期」「開花時期」などについて紹介させていただきました。この植物は、土壌を選ぶ必要がないので、わりと容易に生育することができます。興味がある方はトックリキワタを育ててみてはいかかでしょうか?
出典:写真AC