ハゼの木とは?樹木の特徴や紅葉の時期をご紹介!木の見分け方はどこ?

ハゼの木とは?樹木の特徴や紅葉の時期をご紹介!木の見分け方はどこ?

ハゼの木は江戸時代から木蝋(もくろう)作りの原料として大切にされ、今でも葉や花、果実を季節ごとに観賞できる木として愛されています。「リュウキュウハゼ」と呼ばれ、沖縄から伝わったとされるハゼの木の特徴や紅葉の時期、木の見分け方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハゼの木(櫨の木)とは?
  2. 2. ハゼの木の樹木の特徴
  3. 3. ハゼの木の紅葉の時期
  4. 4.ハゼの木の見分け方(似た木との違い)
  5. 5.ハゼの木を育ててみる
  6. 6.まとめ

ハゼの木(櫨の木)とは?

ハゼの木(櫨の木)の概要

ハゼの木(櫨の木)はウルシ科の落葉樹

ハゼの木(櫨の木)は、学名をToxicodendron succedaneum、またはRhus succedaneaといい、ウルシ科ウルシ属の落葉小高木です。「リュウキュウハゼ」の別名を持ちます。東南アジアから東アジアにかけての温暖な地域に分布し、日本では四国から九州、沖縄にかけて分布します。

ハゼの木の種類

ハゼの木には、「ブドウハゼ(葡萄櫨)」、「ショウワフクハゼ(昭和福櫨)」、「マツヤマハゼ(松山櫨)」、「イキチハゼ(伊吉櫨)」、「王櫨(オウハゼ)」という種類があります。

ブドウハゼ(葡萄櫨)の原木発見!

ブドウハゼ(葡萄櫨)は黄緑色の木蝋が採取でき、和蝋燭の一番外側にかける蝋として使われます。和歌山県の天然記念物に指定されていましたが、昭和30年頃に枯死したと考えられていました。平成27年に地元の高校生が原木を発見し、調査の結果ブドウハゼの原木である確率が高いという結果が得られ、県は天然記念物の再指定を目指しています。(参考:朝日新聞DIGITAL「60年前に枯死の原木、生きてた?女子高校生が大発見」)

ウィキペディア「ハゼノキ」
「ハゼノキ」の種類について簡単に紹介されています。

ハゼの木に似た種類の植物も

Photo by harum.koh

ヤマハゼの葉

ハゼの木に似た種類の植物に、同じウルシ科ウルシ属の「ヤマハゼ」、「ウルシ」、「ヤマウルシ」があります。葉の様子がよく似ていて、見分け方が難しいようです。

四季を通じて楽しめる

ハゼの木は5~6月頃に黄緑色の小さな花を咲かせ、秋には紅葉が楽しめます。季節折々の姿が美しく、関東以西では庭木として植えられているところも多くみられます。

名前の由来

ハゼの木の名前の由来

ハゼの木(櫨の木)は、ハゼの紅葉した色が埴輪(はにわ)の色に似ており、埴輪作りの職人である「埴師(はにし)」の木と呼ばれたものが転化して「ハゼの木」となったといわれます。

なぜ「リュウキュウハゼ」と呼ばれるのか

ハゼの木は、江戸時代頃に琉球王国(今の沖縄)から持ち込まれ、それまで漆(うるし)を使った「木蝋(もくろう)」づくりが主流だったのに代わり、ハゼの木が使われるようになりました。そのため、琉球王国から伝わった蝋づくりとして、原料のハゼの木が「リュウキュウハゼ」とも呼ばれるようになったといわれます。

木蝋は「きろう」とも呼ばれ、ろうそくやつや出しに使われてきました。

ボタニ子

ボタニ子

日本では江戸時代頃から作られ、ハゼの木の実やウルシの実が主原料になっているのですね!

ハゼの木(櫨の木)基本情報

  • <分類>ウルシ科ウルシ属、落葉小高木 
  • <学名>Toxicodendron succedaneum/Rhus succedanea
  • <別名>ハゼ、リュウキュウハゼ、ロウノキ、ハジモミジ など
  • <英名>Wax tree
  • <高さ>約5m~10m
  • <種類と分布>「ブドウハゼ(葡萄櫨)」、「ショウワフクハゼ(昭和福櫨)」、「マツヤマハゼ(松山櫨)」、「イキチハゼ(伊吉櫨)」、「王櫨(オウハゼ)」などで、日本では四国~九州、沖縄にかけて自生。
  • <似ている木>「ヤマハゼ」、「ウルシ」、「ヤマウルシ」

ハゼの木の樹木の特徴

Photo by harum.koh

樹皮に裂け目が多い

ハゼの木は樹高10mほどになる高木で、灰褐色の樹皮を持ちます。樹皮が多く、初めは滑らかですが、年数を経るにつれ、樹皮に縦に裂け目が増えていくのが特徴です。

枝ができにくく、葉は枝先に集まる

ハゼの木は枝が分かれにくく、伸びた幹の先にだけ枝葉が集まってつきます。葉は長さが20~30cmほどで羽状複葉(うじょうふくよう)で枝先につき、葉の縁にギザギザがない(全縁)のが特徴です。寒くなると落葉します。

「羽状複葉(うじょうふくよう)」とは、羽のように小さな葉が葉軸の左右につく葉の形態のことです。

5~6月頃に黄緑色の花を咲かせる

ハゼの木は季節を通じて楽しめ、5~6月頃に黄緑色のかわいらしい小花を咲かせます。

秋には丸い果実ができる

秋になるとハゼの木は直径約5~15mmくらいの果実をつけます。果実には高カロリーの脂肪が含まれており、鳥が好んで食べ、種子の分布に重要な役割を果たしています。

ハゼの木は薬用植物でもある

ハゼの木の種子と根皮には止血効果や解毒作用の薬効があるといわれます。乾燥させた根皮20~30gをコップ2杯の水に半量になるまで煎じ、この煎液で患部を洗うとよいとされます。(参考:福岡県立図書館 八女民俗資料館「ハゼノキ(ウルシ科)」)

福岡県立図書館 八女民俗資料館「ハゼノキ(ウルシ科)」
「ハゼの木」の概要・名前の由来をはじめ、福岡での歴史、薬効について紹介されています。

学名”Toxicodendron”は「毒の木」の意味

ハゼの木の学名”Toxicodendron”は「毒の木」の意味です。薬効がある一方で、ハゼの木はウルシ科に属し、ウルシよりも毒の成分は少ないとされますが、樹液や葉に触れるとかぶれたり腫れたりする人も多いので注意が必要です。

ボタニ子

ボタニ子

敏感な人は木の近くを通っただけでもアレルギー反応が起こることも。要注意ですね!

次のページでは、ハゼの木の紅葉についてご紹介!

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