ヤシの木とは
ヤシの木は「ヤシ目ヤシ科」に分類されている植物の総称です。ヤシ類は約2,400種類が世界中に分布しているといわれています。南国のリゾート地などをイメージする人も多いでしょう。サイズもさまざまなものがあり、観葉植物としても人気の植物です。そんなヤシの木の特徴や育て方、栽培できる品種や管理のコツなどをご紹介します。
ヤシの木の基本情報
目名 | ヤシ目 |
科名 | ヤシ科 |
属名 | ココヤシ属 |
別名 | 椰子(ヤシ)、ココナッツ |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ヤシの木の特徴
ヤシの木は、南国などで海沿いに地植えされているイメージがありますが、日本では沖縄以外の地域では寒さに耐えられません。そのため観葉植物として、室内で育てられることの多い植物です。また、ヤシの木のなかには花を咲かせる品種もありますが、花というよりは穂のようなイメージで、白色や黄色、オレンジ色をしています
日本の海沿いで見かけるのは、ヤシの木ではなく「シュロ」
日本でも海沿いで、ヤシの木らしきものを見かけたことはありませんか?沖縄などの暖かい地域ではヤシの木かもしれませんが、それ以外の地域では耐寒性の強い「シュロ」という植物の可能性が高いといわれています。ヤシの木にそっくりですが、太い幹がまっすぐ伸びて、うちわの骨組みのような葉を、幹の上部につけているのが特徴です。
ヤシの木の名前の由来
ヤシ科は「パルマエ」とも呼ばれている植物です。パルマエはラテン語の「パルマ」が由来しています。パルマには「たくさんの拳」という意味があり、ヤシの木の葉が生い茂っている様子からつけられた名前といわれています。
ヤシの木の花言葉
ヤシの木の花言葉は「家族愛」「勝利」「守護」「平和」です。ヤシの木は昔から、幹が家や船の材料として利用されたり、葉が屋根などに使われたりするなどと大切な資源として不可欠な植物でした。そのため、ヤシの木には家族や命を守る意味合いをもつ、素敵な花言葉が付いたといわれています。
ヤシの木で栽培できる品種
日本では7種類のヤシの木が自生していますが、寒さに弱く、霜がおりると枯れてしまうため、ほとんどが観葉植物として室内で育てられています。大きさや実の色など、種類もさまざまで、イメージに合うヤシの木を探す楽しみもあります。そんなヤシの木のなかでも、簡単に栽培できる品種は以下のとおりです。
ココヤシ
ヤシの木といえば、一般的にココヤシをさしていることが多いといわれています。自生しているココヤシは、高さが30mを超えるほど大きく成長しますが、1mほどの若い苗が観葉植物として人気です。ココナッツを実らせる品種で、実の中には白色の果肉と、水分がたっぷり入っています。
ココスヤシ
ココスヤシは名前がココヤシと似ているため、間違われることもありますが全く違う品種です。葉が大きく垂れ下がっていて、オレンジ色の実をたくさん付けます。別名「ヤタイヤシ」や「ブラジルヤシ」と呼ばれ、ヤシの木のなかでは珍しく耐寒性が強い点が特徴です。
テーブルヤシ
テーブルヤシは名前のとおり、テーブルの上で育てるのにぴったりな品種です。高さが30cmほどのものが多く、種から栽培できます。また、成長していく速度がゆっくりで、大きくなり過ぎることもなく、お店やオフィスのインテリアにもおすすめです。
ボタニ子
次のページでは、育て方や病気と害虫についてご紹介します。