ヒメユズリハとは
ヒメユズリハは日本が原産の常緑性広葉樹で「世代交代の縁起木」と呼ばれている植物です。耐寒性がやや弱いので、東北南部〜沖縄などで記念樹や街路樹として利用されています。常に美しい葉を楽しめるだけでなく、房状の小花やかわいらしい実をつけるのも魅力です。そんなヒメユズリハの、樹木としての特徴や病害虫対策、管理方法や名前の由来などをご紹介します。
ヒメユズリハの基本情報
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | ユズリハ属 |
学名 | Daphniphyllum teijsmannii |
別名 | 姫譲葉 |
分類 | 常緑性広葉樹 |
原産地 | 日本 |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | やや弱い |
ヒメユズリハの特徴
常緑高木に分類されるヒメユズリハの最終樹高は約10mです。らせん状に葉をつけ、新芽が出てくると古い葉が交代するように枯れ落ちていく性質をもっています。5月〜6月にかけて房状の花を咲かせ、12月〜1月頃に楕円形をした赤紫色の実をつけるのが特徴です。実をつけたヒメユズリハは、正月飾りとしても利用されています。
ヒメユズリハの名前の由来
ヒメユズリハと似た名前の植物に「譲葉(ユズリハ)」があり、ヒメユズリハは漢字で「姫譲葉」と表記されます。ヒメユズリハは3月〜5月にかけて、たくさんの新芽をつけるのが特徴です。新芽に押し出されるように、古い葉が枯れ落ちていく様子から「若葉に譲るようにみえる」と例えられ、葉のサイズが小さいので「姫譲葉」と名付けられました。
ヒメユズリハの花言葉
ヒメユズリハには「新生」「若返り」「世代交代」という花言葉がついています。古い葉が枯れ落ち、新しい葉と入れ替わっていくヒメユズリハの性質にぴったりの花言葉ですね。また、これらの花言葉から縁起のよい木としても人気があり、正月の飾りつけや、学校や施設の記念樹としても植えられています。
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