マンサクの育て方!水やり・肥料など基本的な管理から増やし方まで解説!

マンサクの育て方!水やり・肥料など基本的な管理から増やし方まで解説!

豊年満作で知られるマンサク(万作・満作)の花木の育て方を解説します。みなさんはマンサクの育て方をご存じでしょうか。初心者でも育てやすいマンサクは早春に黄色い鮮やかな花を咲かせる人気の庭木です。今回はマンサクについて詳しく紹介しますので、ぜひ育ててみてください。

記事の目次

  1. 1.マンサクとは
  2. 2.マンサクの種類
  3. 3.マンサクの育て方
  4. 4.基本的なお手入れ
  5. 5.まとめ

マンサクとは

Photo byGellinger

マンサクとは、日本が原産地のマンサク科マンサク属の低木です。耐寒性が強いのが特徴です。樹高は5mから10mで、日本各地の山に分布します。学名をHamamalis japonica、和名をマンサク(万作または満作)といい、冬の11月〜12月頃に落葉します。マンサクは耐寒性が強く初心者におすすめの庭木です。「まず咲く」が名前の由来で、マンサクの特徴から「豊年満作」を祝い縁起を担がれてきました。

マンサクの特徴

フリー写真素材ぱくたそ

マンサクの樹は1m~3mの高さに育ち、耐寒性と耐暑性が強く、黄色の花を咲かせます。花が咲くのは早く、いち早く春の訪れを知らせるため、初春の野山ではマンサクの花が咲き誇りとても目立ちます。マンサクの木の枝は水平に伸びるのが特徴で、空に向かってまっすぐに生え、整然とした印象があります。樹は灰褐色で模様があります。

マンサクは成長が遅いのも特徴で、手入れをして狭い場所に植えても育ちます。

紅葉して赤くなるマンサクの葉

マンサクの葉の形は菱形の卵型で、葉の両面が非対称、長さは5cm~11cmあり葉の先が尖っています。葉の表面と裏面は色の違いがあり、裏のほうが淡い緑で、葉の表面のほうが濃い色をしています。葉はギザギザした触感です。マンサクの葉は、10月〜11月の秋ごろになると葉の色が濃くなり、紅葉を見せます。美しい深みのある赤色に変化し紅葉になって落葉します。

マンサクは薬草でもあり、葉は止血作用があるとされ、葉を干して薬用に用いられます。

春の訪れを告げるマンサクの花

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マンサクは、落葉期の2月~3月頃に、葉よりも先に香りのある短冊状の黄色い花を咲かせます。マンサクの花弁の数は4枚で、花弁の形は細長く1.5cmほどあり、ねじれているのが特徴です。花は2本〜4本ほど固まって咲きます。まだ寒い初春に花を咲かせるマンサクの咲き乱れる黄色の花は、豊年満作を祝う縁起の良い花木として親しまれてきました。

マンサクの種類

マンサクは黄色の花を咲かせますが、種類の違いにより、花弁の色が変わってきます。マンサクとシナマンサクの交配品種も多く、花の色は白、赤、オレンジ、ピンクなど多様です。こちらでは、見分けがつきにくいといわれるマンサクの品種の違いを、アカバナマンサク、マルバナマンサクに分けてご紹介します。

マルバマンサク

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マルバマンサクは、北海道南部や日本海側に分布する亜種です。マンサクより薄い、よく似た黄色い花を咲かせます。マルバマンサクは、葉の上部がマンサクよりも丸みがあるのが特徴です。マルバマンサクの品種には、花の色が濃く花の付け根が赤いニシキマンサク、花の色まで赤くなるアカバナマンサクがあり、マルバマンサクとは区別されています。

アカバナマンサク

マンサクの種類には、アカバナマンサク(別名、ベニバナマンサク)があります。アカバナマンサクは、マルバマンサクの変種です。本州日本海側と北海道で主に生息します。マンサクは黄色や黄金色のねじれた細長い花を咲かせますが、アカバナマンサクは文字通りの赤い花を咲かせます。紅葉期のマンサクの葉の色も、茶色や赤色の見事な深みのある色に変化します。

次のページでは、マンサクの育て方と基本的なお手入れをご紹介します。

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マンサクの育て方

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