マンサクの育て方!水やり・肥料など基本的な管理から増やし方まで解説!

マンサクの育て方!水やり・肥料など基本的な管理から増やし方まで解説!

豊年満作で知られるマンサク(万作・満作)の花木の育て方を解説します。みなさんはマンサクの育て方をご存じでしょうか。初心者でも育てやすいマンサクは早春に黄色い鮮やかな花を咲かせる人気の庭木です。今回はマンサクについて詳しく紹介しますので、ぜひ育ててみてください。

記事の目次

  1. 1.マンサクとは
  2. 2.マンサクの種類
  3. 3.マンサクの育て方
  4. 4.基本的なお手入れ
  5. 5.まとめ

マンサクの育て方

マンサクは、初心者でも育てやすい庭木で、盆栽などにも利用されています。こちらでは、マンサクの適した置き場所や、植え替え、増やし方、病気・害虫についてなど、マンサクの栽培方法をご紹介します。

初めての方でも育てやすい、マンサクをぜひ育ててみましょう。

マンサクの育て方①剪定

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剪定は新芽がでるまえに

マンサクは自然の形が美しいことから剪定が必要ないといわれますが、花付きが悪くなった場合や、狭いスペースでマンサクを育てたい場合には剪定を行います。剪定では枯葉を取り除き、伸びた枝を横切る枝や、伸びすぎた枝のカットをします。マンサクの剪定の時期は、1月~2月の花が咲き終わる頃や、花が咲き終わった直後の3月~4月頃です。

マンサクの剪定は新芽が芽吹く前に行います。

マンサクの育て方②置き場所

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マンサクは、日当たりがよく水はけのよい置き場所で育てるのが適しています。マンサクは乾燥にも弱いため、真夏は西日が当たらない場所で育てて遮光をしましょう。真夏の暑い時期は、コンクリートに鉢をじかに置かず、下にすのこを敷くか、コンクリートに打ち水をして照り返しの熱を防ぎます。

マンサクの育て方③水やり

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マンサクは乾燥に弱い傾向があり、水を好むため、花の開花時期と夏場は、土の表面の乾燥に気を付けて水やりをします。地植えの場合は、水を与えなくても雨水で十分なマンサクですが、夏場の土が乾きやすい期間には、しっかり水やりを行いましょう。鉢植えのマンサクの場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与え、土の中に酸素を送り込みます。庭に植え替えたばかりの場合は、土に根ずくまでは乾燥に注意が必要です。

水やりの目安は、春は1日1回、夏は1日2回〜3回、冬は3日に1回です。

マンサクの育て方④肥料

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マンサクの土は腐葉土が望ましく、鉢植えのマンサクの肥料は、緩効性肥料や油かすを春と冬、5月と12月の2回与えます。庭植えのマンサクの場合は、花が咲く春先の2月に油かすを根元に置きましょう。肥料の成分にチッソが多い肥料は、枝だけが伸び、花付きが悪くなるといわれています。適した肥料は、緩効性肥料、油かすなどの有機肥料、花木用肥料などです。

肥料の目安は、鉢植えが5月と12月の2回、庭植えが2月です。

マンサクの育て方⑤病気

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マンサクの病気を防ぐためには、購入前後の葉の状態をよく観察しておきます。病気になりにくいはずのマンサクの葉が、4月~5月の春ごろに茶色く変化し、株が衰弱して枯れてしまうことが増えたとの報告もあります。マンサクの葉枯病は微生物や病原菌が原因ではないかという説もありますが、原因はわかっていません。

病気になったときの対処

マンサクが弱ったときになりやすい病気のひとつに、うどんこ病があります。うどんこ病は、5月~10月ごろ夜間多湿になると発生しやすく、窒素肥料の与えすぎや、風通しの悪さも原因といわれています。うどんこ病になると、新葉や新芽の表面に白い粉が付いたようになり、枯れるか縮みます。早めに薬剤での対処が必要です。対策には窒素肥料を控え、薬剤はベンレートを散布しましょう。

マンサクの育て方⑥害虫

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マンサクは害虫の発生はあまりないといわれています。発生する可能性がある害虫は、アザミウマ、アブラムシ、カイガラムシ、ケムシ、シャクトリムシ、ハダニです。カイガラムシが茎に付着していたら、栄養が吸われてしまうため、使用済みの歯ブラシなどを使い早めの駆除が必要です。その他の害虫も捕殺や薬剤で早めの対処をしましょう。

マンサクの育て方⑦植え替え

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マンサクの葉の落葉期の10月〜11月、または寒い時期は霜を避けて2月〜4月ごろに植え替えをします。鉢への植え替えで使う肥料は、赤玉土6、ビートモス(腐葉土)4が配合の目安です。鉢から庭への植え替えでは、鉢の2倍〜3倍の穴を掘り、緩効性肥料や腐葉土をたっぷり与えて混ぜた土に植え付けます。マンサクの根本に土を詰め、安定しないときには支柱を立てて固定しましょう。

マンサクの植え替え時期は、花が咲く前の2月~4月か、新芽が出る前の10月~11月です。

マンサクの育て方⑧増やし方

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マンサクの増やし方は成功率が高い取り木がおすすめです。取り木は、まず1cmの長さの新しい枝を1cm程度切りつけ、樹皮をはぎます。そしてミズゴケを付け、ビニールを被せて乾燥を防ぐために紐で縛りましょう。発根までは乾燥に気を付けて観察します。発根の目安は、葉が赤くなる時期の9月頃です。発根したら枝の根元でカットし、鉢に植え、枝が根付くまでは半日陰で育てます。乾燥を避けて管理しましょう。

基本的なお手入れ

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マンサクの日常的なお手入れは、マンサクの置き場を日の当たる場所か半日陰で管理し、西日に当たっていたら日よけをして乾燥を防ぎます。接ぎ木苗で販売されているマンサクを購入した場合は、台木から出てくるひこばえに栄養を取られないように、早めに切り取る対処をします。植え替え後の管理では、土の表面が乾かないように気を付けて水やりをこまめに行いましょう。

長く楽しむためには

マンサクの開花時期は水を与え、花付きを悪くするのを防ぎましょう。日陰でも花付きが悪くなるため、適度な半日陰か日当たりがよく水はけのよい場所で育てます。マンサクの花の咲く姿を長く楽しむためには、枝が高く伸びすぎたら適度にカットして、花に栄養をいきわたらせましょう。マンサクは枝が30cm以上伸びると花が咲きにくくなるため、枝の根本から剪定をして新芽の芽吹きを少なくし、花の開花を促します。

まとめ

Photo by houroumono

今回はマンサクの特徴や種類、置き場や水やりなどの育て方、増やし方、マンサクの花を長く楽しむための日常管理をご紹介しました。マンサクは育てやすい花木です。病気にもなりにくいといわれ、お手入れは比較的簡単です。園芸初心者にもおすすめの庭木で知られるマンサクをぜひ育ててみてください。

miwa
ライター

miwa

よろしくお願いいたします。

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