サワギキョウの手入れ
適切な手入れを施すことで、開花を長期間楽しんだり、草丈を調節したりします。ここでは3種類の手入れ方法を紹介します。
花がら摘み
咲き終わった花がらを早めに切り取ることで、側枝が伸び、再び花が咲きます。開花する期間を長く楽しめるため、必ずしておきたい手入れです。
摘心
伸長期である5月~6月にかけて摘心を行うと、枝の数が増えます。通常は長い草丈になるサワギキョウですが、摘心することによって低い草丈で花を咲かせられます。
刈り込み
晩秋に地上部を切り取って、地面際の芽を残します。冬は地上部が枯れてしまうため、あらかじめ刈り込みましょう。地下では根が張っているため、春には芽吹き、夏には再び花を咲かせます。
サワギキョウの増やし方
サワギキョウにはさまざまな増やし方があります。ここでは3種類の方法について解説します。
株分け
芽の数が増えて混み合ってくると、生育が悪くなります。芽の数が増えてきたタイミングで植え替えが必要ですが、同時に株分けをすることで株の数を増やせます。
さし芽
さし芽は6月~7月にかけて行います。伸びた茎は、1節ずつではなく3~4節ずつ切ってさすとよいでしょう。
種まき
種まきは4月~5月にかけて行います。細かい種のため、種まき用土を使い、ポットや育苗箱などにまいていきます。覆土はせず、用土を乾かさないように気をつけて管理しましょう。本葉が4~5枚程度になったタイミングで植え替えます。
注意したい病気や害虫
適切な管理を怠ってしまうと、病気を引き起こしてしまう可能性が高まります。また、害虫対策も重要です。ここでは、サワギキョウに多く見られる病気や害虫について見ていきましょう。
病気
サワギキョウの病気として多く見られるのは、根腐れや灰色かび病です。どのような原因で起こってしまうのか、見ていきましょう。
根腐れ
水質が悪化してしまうと、根腐れの原因となります。特に水辺で育てている場合は注意が必要です。肥料のあげすぎや水温の高い状態が続くこと、また停滞水によっても引き起こされます。水はけのよい用土を使い、肥料のあげすぎに注意しましょう。根腐れを起こすと、場合によっては植物全体が傷んでしまうため、十分に気をつけたいポイントです。
灰色かび病
灰色かび病は茎葉の混みすぎによって引き起こされます。茎葉が混みすぎていると、日当たりや風通しが悪くなってしまうため、適度な量に調節してあげることが重要です。
害虫
サワギキョウは害虫の被害が少ないほうですが、防除を怠ってしまうと被害を受けてしまいます。どのような害虫に注意すべきか、見ていきましょう。
アブラムシの防除が必要
アブラムシが出没する原因として「窒素成分の多い肥料を与えすぎ」ということが挙げられます。窒素を多く含む肥料は、葉でのアミノ酸の合成が過剰になる原因です。アブラムシはアミノ酸を好むため、集まりやすくなってしまうのです。また、ほかの原因として「密集した状態である」ということが挙げられます。風通しが悪い状態は植物によくない状態だということです。
ヨトウムシにも要注意
成虫であるヨトウガなどの飛来を防ぎつつ、葉の裏に卵が産み付けられていないかチェックしましょう。卵が産み付けられていたり、卵が孵化したりしていた場合は、卵やヨトウムシをすぐに除去しましょう。成長した後では手遅れになってしまい、食害を受けてしまいます。栽培場所や用土の質によっては、ネマトーダの被害を受ける場合があるため、こちらにも注意しましょう。
まとめ
サワギキョウは自生しているものと家庭で栽培できるものでは原産地が異なるため、花の色は異なります。しかし、夏の暑い時期に開花するため、どちらを見ていても元気をもらえるでしょう。家庭での栽培はポイントを押さえれば難しいものではありません。ぜひ栽培にチャレンジしてください。
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