アロマティカスの効能
アロマティカスはハーブの一種ということもあり、香りや葉にたくさんの効能があります。食べたり香りを楽しんだりするだけでなく、ほかにも使い道があります。効能や使用方法を知って、楽しくアロマティカスを使いましょう。
効能①癒し効果
アロマティカスの代表的な効能は、ほかの種類のハーブと同様に「香りで癒す」ことです。ミントのようなさわやかな香りは「リフレッシュ」「爽快感」「頭をすっきりさせる」などの効果が期待できます。また、甘みのある香りは「気持ちを落ち着かせる」「安眠」「緊張の緩和」などの役割も果たします。
ボタニ子
効能②臭い消し
アロマティカスが持つ「オレガノに似た香り」は、肉や魚料理の臭い消しに効果的です。鍋に入れて煮込んだり、肉や魚の上にのせて焼いたり、ローズマリーやローリエと同じように扱いましょう。料理以外にも、部屋やトイレの消臭剤としても活躍します。鉢をそのまま置くか、葉を摘み取って小皿や小袋に入れて、臭いの気になる場所に置いてください。
効能③治癒効果
アロマティカスは、原産地では治癒効果が期待できる「メディカルプランツ」としても人気です。火傷や皮膚の炎症を鎮静する働きを持っているため、アロエのように葉のゼリー質を肌に塗ったり貼ったりして使用します。治癒効果とはいっても、薬のように治す力が強いわけではないため、軽度の症状にのみ使いましょう。
効能④虫よけ
アロマティカスが持つミントのような香りは、虫よけ効果も期待できます。鉢植えを玄関や庭に植えておくだけでも効果がありますが、アロマティカスの葉を使って虫よけスプレーを作るのもおすすめです。市販のもののように強い効果はありませんが、ヨーロッパでは「天然成分で作る肌に優しい虫よけスプレー」として親しまれています。
アロマティカスを使った虫よけスプレーの作り方を教えてください。
清潔な瓶などの保存容器にたっぷりのアロマティカスの葉を入れ、アルコール度数の高いホワイトリカーやウォッカなどをひたひたになるまで注ぎます。フタをして2週間~2カ月ほどで完成です。茶こしで濾してスプレーボトルに入れて使いましょう。
アロマティカスのおすすめの食べ方
アロマティカスは、香りを楽しむ食べ方がおすすめです。濃い味付けや手の込んだ料理に使うレシピもありますが、まずは飲み物に入れるかそのまま食べる方法を試してみてください。
食べ方①アロマティカスソーダ
材料(1杯分)
アロマティカス5cm
ソーダまたはサイダー適量
ライムまたはレモン1/4個
作り方
- アロマティカスは軽く水洗いし、コップに入れる
- 1の上からソーダやサイダーを注ぐ
- ライムやレモンを添える
ポイント
- アロマティカスは細かくせずにそのままの状態で使う
- ソーダやサイダーは甘めのものでも無糖のものでもおいしく仕上がる
- レモンやライムは直前に絞ると香りがよい
食べ方②ハーブティー
材料(2人分)
アロマティカス2つまみ
お湯400ml
作り方
- 新鮮なアロマティカスを摘み取る
- 葉を軽くちぎる
- ティーポットに葉を入れて、熱湯を注ぐ
- 2~3分間蒸らす
ポイント
- 葉は細かくし過ぎると苦みが強くなるため、大きめにちぎるのがおすすめ
- お湯は高い位置から注ぐと香りがよくなる
- 飲みにくいときは、はちみつや砂糖を加える
食べ方③サラダ
材料(2人分)
レタス40g
玉葱30g
レッドオニオン20g
黄パプリカ20g
アロマティカス10g
イタリアンドレッシング20cc
作り方
- アロマティカスを摘み取り、軽く洗い水気を切る
- レタスは洗って食べやすい大きさにちぎる
- 玉ねぎは皮を剥き、薄切りにして水にさらして水気を切っておく
- パプリカは洗ってへたとワタを取り除き、千切りにする
- ボウルに1~4を入れて、上からドレッシングをかけて和える
ポイント
- アロマティカスは食べにくければ半分にカットする
- 冷やして食べるとおいしさがアップする
- ドレッシングは和風やシーザーなど、お好みのものを使用する
食べ方④ソース
材料
アロマティカス12g
クレイジーソルト(塩)小1/3
オリーブオイル大1
豆乳(無調整)大1
メイプルシロップ(ハチミツ)小1弱
作り方
- アロマティカスの葉を摘み取り、流水で洗い水気を切る
- 1を粗みじん切りにする
- すり鉢に2を入れてペースト状になるまで擦る
- 3にクレイジーソルト、オリーブオイル、豆乳、メイプルシロップを加える
- 馴染むまでよく混ぜ合わせる
- 保存容器に入れて冷蔵庫で保管する
ポイント
- すり鉢がなければ、ミキサーやブレンダーでも代用可能
- サラダや冷ややっこ、肉や魚など、さまざまな料理に使える
- 豆乳やシロップを加えることで、クセが和らぎ食べやすくなる
アロマティカスの飾り方アレンジ
飾り方アレンジ①ハイドロカルチャーを使って
アロマティカスは丈夫で育てやすい植物のため、ハイドロカルチャーを使用した飾り方がおすすめです。ハイドロカルチャーは大きく分けて「ハイドロボール」「ゼオライト」「ジェルポリマー」の3種類があり、見た目がおしゃれなものが多く、透明のガラス容器に植え付けるとよく映えます。耐久性もあり、続けて長く使える点も魅力です。
ハイドロカルチャーを使うメリットを教えてください。
ハイドロカルチャーは土に比べて植物の成長スピードを緩やかに保てるので、アロマティカスのように小さめの植物を育てるときや木質化を防ぎたいときに役立ちます。おしゃれに飾れるだけでなく、虫がつきにくい利点もあり、室内で植物を管理する際に重宝します。
飾り方アレンジ②カゴに入れて
アロマティカスはシンプルな見た目で、カゴに入れてもおしゃれに飾れます。カゴは通気性もよく、乾燥を好むアロマティカスにピッタリです。長く栽培しているとどうしても見た目に飽きがきてしまいがちですが、カゴを変えるだけで雰囲気がガラッと変わるため、新しい植物を買ってきたかのような新鮮な気分を味わえます。
飾り方アレンジ③空き缶を利用して
アロマティカスを挿し木するときに特におすすめなのが、空き缶を利用した飾り方です。挿し穂は小さくて愛らしい姿をしており、小さな空き缶に植えることでかわいらしさがアップします。外国産の缶詰めならパッケージもおしゃれです。おいしく食べられておしゃれに飾れ、一石二鳥です。空き缶は種類が多く、アレンジ方法は無限大です。
飾り方アレンジ④寄せ植え
多肉植物の飾り方アレンジでは寄せ植えが人気ですが、もちろんアロマティカスも一緒に植えられます。植木鉢やプランターはもちろん、木箱やカゴに寄せ植えすると一段とおしゃれに飾れます。食べる用に育てるというよりは、観賞用として楽しむ目的に向いている飾り方のため、木質化したものでも問題なく使える点も魅力です。
アロマティカスを飾っておいしく食べよう!
アロマティカスは多肉植物とハーブの性質をあわせ持った魅力的な植物です。観賞用としてはもちろん、風味付けなどの食材としても重宝します。丈夫な植物で、入れ物を工夫したり寄せ植えにしたりするなど、さまざまな飾り方アレンジを楽しめます。癒し効果など多くの効能を持つアロマティカスを、ぜひおしゃれに飾っておいしく食べてみてくださいね。
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葉を切って切り口を手首や耳の後ろにこすりつけると、香水代わりにも使えるよ!