カロライナジャスミン増やし方の基本
カロライナジャスミンは育て方にコツがいらないため、初心者にも栽培しやすい植物です。しかも増やし方も比較的簡単にできます。ただし初めてでも失敗せずに増やすためには、知っておくべき3つの基本があります。
増やし方の基本①挿し芽
カロライナジャスミンの増やし方は「挿し芽」が一般的です。開花時期の4月を過ぎると、新芽がどんどん出てきます。しかも成長スピードが速いため、放っておくと驚くほどツルが伸びます。そのためツルの整理もかねて剪定し、挿し芽用の挿し穂を準備します。
増やし方の基本②適期
挿し穂の植え付けは、開花時期を過ぎた5月~6月が適期です。夏は日照時間が長くなるため、カロライナジャスミンの生育時期間となります。そのため挿し芽は夏前に済ませるのが、カロライナジャスミンの増やし方の基本です。
増やし方の基本③水上げ
挿し芽の増やし方のコツは、植え付け前に挿し穂を水上げすることです。水で薄めた液体肥料(植物活力剤でOK)に挿し穂をつけて水上げすると、吸水と同時に栄養が挿し穂全体にいきわたるため、夏の生育期間に大きく成長します。
カロライナジャスミンの管理方法
生命力が強く、手間をかけなくても大きく成長するカロライナジャスミンですが、観賞用・庭木として栽培する場合は定期的な管理が必要です。そこでカロライナジャスミンの剪定や、病気・害虫の対処法についてわかりやすく解説します。
剪定の方法と注意点
ツル性の低木のカロライナジャスミンは、壁やアーチにツルをはわせるようにすると管理がしやすいです。ただし開花後~秋の生育期間中は成長スピードが速いため、伸びすぎたツルを適宜(てきぎ)剪定しながら管理します。
秋・冬の剪定は避ける
生育期間中である春・夏(初秋を含む)の剪定はこまめに行うのがおすすめですが、秋・冬の剪定はNGです。カロライナジャスミンの花芽は生育期間中に成長するため、秋・冬に剪定をすると、翌年に開花する花芽も一緒に切り落としてしまいます。
ビニール手袋をつけて剪定すると安心
毒性が強いことで有名なカロライナジャスミンは、葉や根にも毒性の強い成分が含まれています。もちろんこれらの有毒成分は意図的に口に含むことは危険ですが、過度に警戒する必要はありません。ただし手の表面に傷がある場合などは、ビニール手袋をつけて剪定すると安心です。
病気や害虫の対処法
街路樹や造園・遊歩道の整備などによく使われるカロライナジャスミンは、病気や害虫に強い品種です。そのため病気・害虫対策を行わなくても、元気に大きく成長する頼もしい植物です。
葉が黄色になった場合は?
病気や害虫に強いカロライナジャスミンの葉が黄色に変色した場合は、根元の様子を観察してください。土が乾燥している場合は、水枯れが原因で変色が起きていると考えられます。また根詰まりを起こしている場合も、葉が黄色になります。
葉が黒っぽくなった場合は?
カロライナジャスミンの葉が黄色ではなく黒っぽくなった場合は、寒さによって枯れていることが考えられます。カロライナジャスミンは比較的寒さにも強い品種ですが、-5℃以下の環境では寒さに耐えられず枯れてしまうため、葉が黒っぽく変色します。
まとめ
ジャスミンとよく似た特徴を持つカロライナジャスミンですが、栽培がしやすく寒冷地でなければ地植えでも冬越しするため、初心者でも育てやすいおすすめの植物です。黄色い花と香りで春の訪れを伝えてくれるカロライナジャスミンを、お気に入りの庭木の1つに加えてみませんか?
- 1
- 2