ライスフラワーとは
ボタニ子
控えめながらも、お洒落な花として人気があるんですよ!どんなお花なのか詳しく見ていきましょう!
基本データ
分類 | キク科オゾタムヌス属 |
形態 | 常緑低木 |
原産地 | オーストラリア北東部 |
草丈 | 30cm~3m |
開花期 | 3月下旬~6月下旬 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
ライスフラワーはどんな花?
特徴
ライスフラワーは、つぼみから開花の期間が長く、花もちがよい植物です。花はつぼみよりも小さいため、花よりもつぼみ姿の方が観賞用として人気があります。切り花やドライフラワーとしてもよく使用されます。乾燥した環境を好むので、日本の気候とライスフラワーの性質を考えながら上手に管理することが育て方のポイントになります。
花色
ライスフラワーの花色は、ピンクや白色の種類がほとんどです。また、ライスフラワーは花色を変えるという特徴があります。ピンクの花色であれば、次第に白に変わり、白の花色であれば、次第にピンクになります。色の変化を愛でましょう。
ボタニ子
2色楽しめるのは贅沢ですね!いつ花色が変化するのか観察するのも楽しみです!
最新品種「マーマレード」
2018年のライスフラワー最新品種「マーマレード」です。花色はブロンズ色で、落ち着きとお洒落さを兼ね備えています。シックなインテリアによく馴染み、ドライフラワーとしてもおすすめです。
花言葉
ライスフラワーの花言葉は「豊かな実り」「豊かさ」です。この花言葉は「ライスシャワー」からつけたと言われています。ライスシャワーとは、結婚式で「子供に恵まれるように」や「食べるものに困らないで過ごせるように」という願いを込めて、新郎新婦にお米をかける演出のことです。そのお米に似ている花ということで、同じ意味である「豊かな実り」や「豊かさ」という花言葉がつけられました。
ボタニ子
とても縁起の良い花言葉ですよね。よいことがありそうです!
ライスフラワーの育て方①管理方法
管理方法
管理方法をしっかり守れば、ライスフラワーを上手に育てることができますよ!
環境
「風通しがよく、日当たりが良い場所」で育ててください。午前中は日当たりがよく、午後からは日陰になるようなところが最も適しています。ライスフラワーは高温多湿を嫌う植物です。夏は直射日光を必ず避けるようにしましょう。冬は雪や霜にあたらないようにするため、軒下や室内に移動させてください。雨にも弱いので梅雨時期は特に雨に濡れないように注意が必要です。
水やり
乾燥した環境が好きな植物なので、過度な水やりは避けてください。1年を通して用土が乾いてから水を与えるようにします。表面が白く乾いているように見えても、中は湿っている場合もあるので、指で中まで乾いているか確認しましょう。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。化学肥料が混ざった用土を使用すれば特に気にすることはないでしょう。肥料を与えすぎると、株が弱り枯れてしまうこともあります。もし与える場合は、4~6月か9~10月の成長期に置き肥として油かすを与えます。液体肥料であれば即効性のものを月に1回ほど与えればよいでしょう。
病気
病気や害虫については特に心配なことはありません。必ずない、というわけではないので、水やりのときに葉の裏などを定期的に観察することをおすすめします。
ボタニ子
多湿はNGなんですね!夏や冬、梅雨時期など季節に合わせての管理には、特に気を遣う必要がありそうです。
ライスフラワーの育て方②植え方
地植えと鉢植え
ライスフラワーは乾燥を好み、高温多湿を嫌います。日本の気候に合わせて育てるためには、ライスフラワーが好む環境を整えることが必要です。季節に合わせて場所を移動できる鉢植えは、ライスフラワーの最もおすすめの植え方になります。鉢植えで育てる場合は、過度な水やりによる根腐れを注意するようにしましょう。庭で地植えする場合は、いくつか気をつけなければならないことがあります。地植えのコツを見ていきましょう。
鉢植えで育てる場合は、過度な水やりに注意してください。受け皿にたまった水はこまめに捨てましょう!
地植えのコツ
地植えの条件
- 水はけの良い土→庭の土が粘土質であれば、水はけをよくするために土壌改良をする
- 雨にあたらない場所→雨露をしのぐ軒下に植える
- 夏の直射日光を防ぐ→遮光ネットなどで直射日光があたらないようにする
庭で地植えで育てるには、適した生育環境で育てられるかがポイントです。
ボタニ子
庭のどこに植えてもいいわけではないんですね。でも庭にライスフラワーが咲いていたら可愛いだろうな~。庭での地植えにも挑戦してみたいです!
ライスフラワーの育て方③植え替え
同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こしたり、根腐れの原因になります。植え替えに適した季節になったら植え替えをしましょう。もし大きく育てたくない場合は、根を少しほぐした後に同じサイズの鉢に植え替えをします。詳しい植え替え方法を見ていきましょう。
植え替え方法
花が終わったら植え替えの季節になります。5月~6月上旬、または9月を目安に行いましょう。この時に樹形を整えるために「切り戻し剪定」を同時に行います。ライスフラワーは多年草なので切り戻し剪定を行うことで、また翌年大きく成長してきれいに花を咲かせてくれます。
用土
水はけのよい用土を用意します。花の培養土にパーライト2割を混ぜ合わせた用土を使います。または「赤玉土5:腐葉土3:パーライト2」の割合を目安に作ってもよいでしょう。
パーライトは水はけをよくする「黒曜石パーライト」を使いましょう!
手順
①植え替え用の用土と、今使っている鉢よりも一回り大きな鉢を用意します。
(大きくしたくない場合は同じサイズの鉢)
②水はけをよくするために底に軽石を敷きます。
③株を取り出し、根が固まっていたら指や棒で軽くほぐします。
④鉢に用土を少し入れておきます。その後、株を真ん中に置き、固定するように周りに用土を入れていきます。
⑤ウォータースペースを2~3cmほど残しておきます。
⑥鉢の底から流れるくらいにたっぷりと水を与え、明るい半日陰の場所で管理します。
ボタニ子
次のページでは、ライスフラワーの「切り戻し剪定」や「増やし方」について紹介します!
粒々したつぼみがとても可愛いお花ですね!