ノミノフスマの見分け方
ノミノフスマを見ようと実際に探すときは、他の雑草と見分ける必要があります。ノミノフスマによく似た植物は、同じナデシコ科の植物が多いのですが、どれも小さくてかわいい5枚の花びらを持っています。ここではそんな中からノミノフスマを見分ける方法を説明します。
ハコベとの見分け方
先にも説明した通り、ノミノフスマはハコベ属に属する植物です。同じ分類に属する植物は同じ特徴を持っています。つまり、同じハコベ目に属する植物はどれも同じような特徴をもっているのです。そのどれもが5枚のハート形の花びらを持つ花を咲かせるため、それぞれの特徴を知らないと見分けることはできません。ここではノミノフスマと他のハコベの違いを特徴ごとに説明します。
花びらの長さ
ハコベの種類を見分けるためには、ガクと花びらの長さを比べましょう。ガクが花びらと同じ長さなのか、それとも花びらの方がガクより長いのかというのが比べる点です。ノミノフスマは花びらが長いグループに入ります。ちなみにミドリハコベやコハコベと呼ばれるハコベは、ガクと花びらが同じくらいなので見分けがつきやすいです。ノミノフスマと同じグループなのは、ミヤマハコベが当てはまります。
毛の有無
ハコベ属には茎や葉に細かく白い毛を持つものがあります。そのため、毛の有無や毛が生えているのが葉なのか茎なのかでも、種類を見分けることができます。ノミノフスマは葉の付け根に毛があります。先ほど同じグループと紹介したミヤマハコベは、葉の付け根に毛が生えないため、見分けることができます。
ノミノツヅリとの見比べ方
ノミノツヅリはナデシコ科の植物で、名前もよく似ています。ノミノツヅリの名前は「蚤(ノミ)の綴り」からで、葉の形が蚤の着ている綴りという衣服に見えることから名づけられました。ナデシコ科のため、ノミノフスマと同じように5枚の白くて小さな花びらの花を咲かせます。
ノミノツヅリとの見分け方
一見するとノミノフスマにそっくりなノミノツヅリですが、よく見てみると簡単に見分けることができます。まず、ノミノツヅリはハコベ属と違い、花びらに切れ込みが入っておらず、楕円に近い花びらをつけています。またハコベに比べて、花びらを支えるガクが大きいのも特徴です。そのため、近くで見てみればすぐにその違いがわかるでしょう。
まとめ
さて、ノミノフスマの特徴や見分け方についてご理解いただけましたでしょうか?普段、道端に雑草として生える植物もこんなにきれいな花を見せてくれます。機会があればぜひ身近な植物にも注目してみてください。いつもよく通る道に生えている草花に目を向けてみると、普段は気づかない新しい発見がきっとあるでしょう。
ノミノフスマの特徴
- 白くて小さなハート型の花びらを5枚つける
- 田んぼなど湿った土地に咲く
- 花びらがガクより長い
- 葉の付け根に毛がある
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