雪割草の特徴
雪割草とユキワリソウ
ユキワリソウと名の付く植物には二種類あります。キンポウゲ科の雪割草と、サクラソウ科のユキワリソウです。雪割草が森や林で咲くのに対して、ユキワリソウは高山植物です。見た目も大きく異なります。この記事では、漢字で書く雪割草の育て方について紹介します。
雪割草の別名はオオミスミソウ
雪割草の別名はオオミスミソウ(大三角草)です。その名の由来は、葉が大きな三角形の形をしていることから付けられました。同属の仲間にミスミソウという草花があり、それと比較して、花も葉も大きいことからオオミスミソウと名付けられました。オオミスミソウは本州の日本海側に自生し、花の色や咲き方に様々な種類があります。
雪割草の開花時期
雪割草の開花時期は2月末から4月です。雪割草、と名が付く通り、雪どけと共に花を咲かせる多年草で、主に本州の日本海側で自生しています。常緑の多年草なので、雪の下でも緑の葉をつけたまま冬越しをします。
多年草の特徴
多年草は同じ株が球根や苗として残り、何年にも渡って花を咲かせます。増やすときは、球根や種を採取しますが、雪割草は株分けも可能です。
雪割草の育てやすさは簡単
山野草と聞くとガーデニング上級者向けと思われがちですが、雪割草はその中でも耐寒性に優れ、育てやすさも簡単な草花です。自宅で栽培することもでき、多年草なので何年も楽しむことができます。注意するポイントは遮光と水やりだけ。育て方の項目で詳しくご説明します。
雪割草の花の咲き方の違い
雪割草にはたくさんの色と、咲き方のバリエーションがあります。およそ500種類以上の品種がある雪割草。交配も簡単なので、日々新しい種類が生み出されています。その中でも代表的なものをいくつか見ていきましょう。
一重咲き(普通種)
中心にめしべがあり、それを囲って少し長いおしべが円形に並んでいる形が普通種です。
二段咲き
おしべがまるで花びらのように厚みをもっているのが二段咲きです。
三段咲き
おしべが何枚も花びらのように変化して重なっています。二段咲きより、変化したおしべの数が多いのが特徴です。外側の花びらと、おしべの色が異なる場合もあります。
千重咲き
おしべもめしべも花びら状に変化して、100枚以上重なっています。
唐子咲き
めしべが通常よりも大きく、周りを囲むおしべもフリルが入ったように変化しています。
乙女咲き
めしべがほとんど見えないのが乙女咲きです。
雪割草の選び方
花の色と咲き方に膨大な種類がある雪割草。雪割草の専門店があるくらい種類が豊富です。また値段も数百円のものから、一万円近いものまで様々なんです。
色や品種の違い
雪割草には多彩な色と品種があります。自生しているにもかかわらず、色は白、紫、ピンク、赤と様々です。同じ紫でも濃いものから薄いものまで、非常に選びごたえがある草花です。
値段の違いは希少性
値段が高い雪割草は、それだけ希少性が高いということを意味しています。専門店がオリジナルに交配させた、限定品種などもあるんです。安いからといって、悪い苗というわけではありません。初めて雪割草を育てるときは、無理せず手頃な価格のものから始めてみましょう。
選び方のポイント
色や咲き方などの好みとは別に、育てやすさに重点を置いた選び方もあります。まず、千重咲などに代表される、変異種は通常の一重咲きよりは、環境の変化に弱いという特徴があります。簡単に育てたいならば、一重咲きがおすすめです。花のついた苗で買う場合は、葉が黄色くなっていないか、茎が伸びすぎていないかが選び方のポイントです。
写真:雪割草