「オウレン属」の品種一覧!分布・花言葉などの特徴をそれぞれご紹介!

「オウレン属」の品種一覧!分布・花言葉などの特徴をそれぞれご紹介!

春登山でよく見かける白い花のなかには「オウレン属」に分類される花もあります。北は北海道、南は九州まで幅広く見られるオウレン属ですが、実は品種によって分布域や特徴が違うのです。そこでオウレン属の品種を、分布・花言葉・薬効成分などとあわせてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オウレン属植物とは
  2. 2.オウレンの内部形態
  3. 3.オウレン属の特徴
  4. 4.オウレン属の品種とその特徴
  5. 5.まとめ

キクバオウレン

1月~3月にかけて星のような形をした白い花を咲かせるのが、オウレン属のキクバオウレンです。古くから生薬の原料として有名ですが、日本では染料としても有名です。なおキクバオウレンは鮮やかな黄色の染料になるため、そのことが名前の由来になったといわれています。

分布域

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主な分布域は九州や四国など1年を通して温暖な地域で、山林の木陰に自生しています。なお本州での自生・栽培も可能です。

葉の特徴

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キクバオウレンの葉は、表面に光沢と長い葉柄が特徴です。葉には切り込みもありますが、比較的浅いです。

薬効

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キクバオウレンは、抗菌作用・抗炎作用・中枢抑制作用があるとされるベルベリンを含んでいます。キクバオウレンの薬用成分も根茎を中心に含んでいますが、細い根茎にはほとんどありません。生薬に用いる場合は、細い根茎をすべて取り除いてから使います。

花言葉

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キクバオウレンの花言葉で代表的なものは「変身」です。そのほかにも、キクバオウレンには「栄誉」「率直」という花言葉もあります。

バイカオウレン

バイカオウレンは、梅のような形の花を咲かせることが名前の由来とされる、オウレン属植物です。そのため和名を「梅花黄連(バイカオウレン)」といいます。ほかのオウレン属植物と同じく山林に自生しますが、標高2000m未満の亜高山帯でも見られます。なおバイカオウレンの開花時期は、4月~6月です。

分布域

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オウレン属植物のなかでも変異種が多い日本の固有種が、バイカオウレンです。主に四国に分布していますが、本州でも福島県以南で自生がみられます。

葉の特徴

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バイカオウレンの葉は、小葉が5枚あるのが特徴です。さらに葉が3つに分裂するのも、バイカオウレンの特徴に挙げられます。

薬効

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バイカオウレンは整腸作用があるとされる薬用成分を含んでいるため、日本でも古くから庶民の間で身近な生薬として使われてきました。さらに抗菌作用が期待できる薬用成分も含み、近年では花粉症の症状を和らげる効果が期待できると注目されています。

花言葉

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バイカオウレンは草丈が5cm~15cm、花径も1.2cm~1.8cmの小型植物ですが、可憐な見た目とは違い「情熱」という花言葉があります。

コシジオウレン

コシジオウレンは、別名「ミツバノバイカオウレン」といいます。草丈は10cm~15cmで、梅のような花を咲かせるため、花だけに注目するとバイカオウレンによく似た植物です。ただしコシジオウレンとバイカオウレンは葉の枚数が違うため、葉に注目すれば見分けられます。

分布域

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コシジオウレンは耐寒性のあるオウレン属植物で、分布しているのは東北地方の日本海側の山林です。さらに標高の高い場所でも自生して、亜高山帯~高山帯でも見られます。なお本州中部以北でもコシジオウレンの自生が見られます。

葉の特徴

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コシジオウレンは、葉が3枚あるのが特徴です。また、ふちの上部は浅めののこぎり歯になっています。この形状は葉の枚数が同じオウレン属植物にはみ見られない特徴で、コシジオウレンを見分けるときに役立ちます。

薬効

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オウレン属の植物は薬効成分を含むことが多いため生薬の原料になりますが、コシジオウレンは観賞用の高山植物です。薬用成分はほとんど含まれません。

花言葉

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バイカオウレンとよく似た形の花を咲かせるコシジオウレンには、「2度目の恋」という花言葉があります。バイカオウレンの花言葉「情熱」と比べるとやや控えめな印象ですが、「2度目の恋」という花言葉には内に秘めた情熱が感じられるでしょう。

まとめ

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薬効成分を含むオウレン属植物は、日本でも古くから生薬の原料として知られています。草丈・花径も小さく山林の木陰を好んで自生するオウレン属は、山に春の訪れを告げる可憐な花でもあります。園芸用として栽培するのは難しいですが、体にやさしい和ハーブとして暮らしのなかに取り入れてみるのはいかがですか?

Akemi
ライター

Akemi

自然や植物と楽しく暮らすヒントを、わかりやすく紹介していきます。

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