シラーの花の育て方
シラーは落葉性の球根植物で、比較的丈夫なため初心者でも育てやすい植物です。球根を植えたあと、そのまま植えっぱなしにしておいても毎年花を咲かせてくれるといわれています。そんなシラーの育て方や花後の管理について詳しくご紹介します。
置き場所
置き場所は日当たりのよい場所や、明るい半日陰で育てます。夏場の直射日光が苦手なため、鉢植えで育てている場合は涼しい日陰に移動させてください。地植えにする場合は木の下や建物の陰になるような場所に植え付け、午前中は太陽の光があたり、午後は日陰になるような場所がおすすめです。
用土
水はけと水もちのよさを両方兼ね備えた用土が適しています。市販の草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土を混ぜ込み、パーライトを少量加えた用土を使用してください。また、鉢植えにする場合には用土の下に底石を入れるとさらに通気性がよくなり、根腐れの予防になります。
植え付け
植え付けは10月〜11月に行います。秋に植え付けると3月〜5月にかけて開花が楽しめます。寒くなってから植え付けると上手に育たない場合があるため、秋の暖かい間に植え付けてください。深く植える必要はないため、穴を掘って球根を置いたら2cm〜3cmほど軽く土をかぶせましょう。
水やり
地植えの場合は雨水のみで十分のため、水やりの必要はありません。しかし雨が全く降らない日が続いて土の表面が乾燥しすぎているようなら、水やりをしてください。鉢植えの場合は表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。また、花後は休眠期に入るため水の量を徐々に減らしていきましょう。
冬場の水やり
冬場は寒さで凍ってしまう恐れがあるため、水やりは午前中に行いましょう。午後に水やりをすると夜にかけて冷え込み、根が傷んで枯れてしまいます。そのため、冬場の水やりには注意が必要です。
肥料
肥料は3月〜5月に緩効性の化成肥料を与えます。植え付けのときの用土に元肥料としてチッ素、リン酸、カリを含む肥料を混ぜ込んでおくのもおすすめです。また、花が終わると地上部が枯れ込み球根だけの状態になるので肥料を与える必要はありません。
剪定
花後に剪定を行いましょう。花が終わった茎の付け根部分から切り戻し剪定をします。剪定をするのは茎だけで、葉は残しておきましょう。葉が黄色く変色して自然と枯れていく間に光合成を行うため、球根にたっぷりと栄養を蓄えられ健康で丈夫な球根が育ちます。
シラーの花後の管理方法
- 夏場の休眠期には置き場所を日陰に移動させる
- 球根状態のときには肥料を与えない
- 花が終わった茎は根元から切り戻し剪定をする
- 葉が自然に枯れるまで残しておく
まとめ
シラーの特徴や育て方、花後の管理などをご紹介しました。植え付けや剪定もとても簡単で、球根植物の中でも育てやすい植物です。花色や咲き姿など、自分好みのシラーを見つけてぜひ育ててみてくださいね。
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