アダンソンハエトリとはどんな蜘蛛?益虫といわれる理由や生態を解説!

アダンソンハエトリとはどんな蜘蛛?益虫といわれる理由や生態を解説!

アダンソンハエトリがどんな蜘蛛(クモ)なのかをご存じですか?仮に興味があっても、生態や平均寿命などに関しては、よくわからないという方が多いかもしれません。そこで今回は、アダンソンハエトリの生態・特徴・寿命などについて紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.アダンソンハエトリってどんな蜘蛛?
  2. 2.アダンソンハエトリの生態
  3. 3.アダンソンハエトリは益虫蜘蛛
  4. 4.アダンソンハエトリはさまざまな害虫を食べてくれる
  5. 5.アダンソンハエトリはどこからやってくるの?
  6. 6.アダンソンハエトリの寿命
  7. 7.まとめ

アダンソンハエトリってどんな蜘蛛?

アダンソンハエトリは、外ではなく室内に生息している蜘蛛(クモ)です。もちろん屋内で発見されることが多いのですが、すごく小さいので、いても気づかれにくい蜘蛛です。まずはアダンソンハエトリの特徴について見ていきましょう。

基本情報

学名 Hasarius adansoni
持っていない
分布 日本だけでなく、世界中で生息している
科・属 ハエトリグモ科・オビジロハエトリグモ属
活動時間 昼間

ボタニ子

ボタニ子

アダンソンハエトリは、夜行性生物の持つタペータム機能が備わってないので、夜に動くことができません。そのため、昼に活動をしています。

名前の由来

アダンソンハエトリの「アダンソン」は、フランスの研究家として活躍したミシェル・アダンソン(Michel Adanson)にちなんでいます。ミシェル・アダンソンは、この蜘蛛を最初に発見した人物です。「ハエトリ」は、ハエトリグモの1種だったので、覚えやすいという理由から「ハエトリ」とつけられたのです。この2つを合体してアダンソンハエトリと呼ばれるようになりました。

アダンソンハエトリの生態

アダンソンハエトリには6つの生態があると言われています。

  • 巣を作らない
  • 命綱を用意している
  • 動くものには敏感に反応する
  • 跳躍(ジャンプ)力がすごい
  • 溶かしてから餌を噛む
  • オスとメスでは体格や見た目が違う
それでは、生態の一つひとつをくわしく見ていくことにしましょう。

生態①巣を作ることはほとんどない

アダンソンハエトリは、メスが繁殖期になると卵を産むために巣を作りますが、それ以外では他の蜘蛛と違って巣を作ることはまずありません。じっと待つのではなく、いつも室内のあちこちを動いて、害虫を探しています。あまりいないタイプの蜘蛛です。

ボタニ子

ボタニ子

卵を産まないときは絶対に巣を作らないというわけではありません。産卵のない時期にも巣を作った事例はあります。

生態②命綱を用意している

上記でも述べたように、アダンソンハエトリは産卵などの特別な事情があるとき以外は、基本は巣を作ることはありませんが、糸は常に吐き出しています。理由は命綱として使用するためです。この蜘蛛はあちこちを動きまわっているため、高いとこからうっかり落ちてしまう可能性があります。それを防ぐために、命綱として常に糸を吐き出しているのです。

生態③動くものには敏感に反応する

アダンソンハエトリは、目が8つあり、視力もよいため、動くものにはすごく敏感に反応します。ちょっと何か動いただけでもすぐに反応するレベルです。多くの蜘蛛は巣を作って相手が引っかかるのを待つのですが、アダンソンハエトリは産卵などの特別な事情がない限り巣は持たないので、獲物だと感じたら積極的に狩りにいきます。

生態④跳躍(ジャンプ)力がすごい

アダンソンハエトリは自分の体長の40~50倍ほど跳びます。人間の体長で例えると、70~90m程度ジャンプしていることになります。助走をしないでこの跳躍力ですので、アダンソンハエトリの脚のバネがいかに強いかということを物語っていますね。

生態⑤溶かしてから餌を噛む

これに関しては、ほとんどの蜘蛛にあてはまります。彼らは、餌をそのまま噛むことはありません。餌を捕まえたら、餌に消化液を投入し、溶かしてからいただきます。噛むのではなく吸い取るのです。蜘蛛は噛む力が弱いので、このような方法で餌を食べます。

基本的に人間は噛まない

アダンソンハエトリは噛む力弱いため、人間を噛むことはまずありません。さらに毒も持っていないので、仮にアダンソンハエトリを見つけてもそんなに焦る必要はないのです。

生態⑥オスとメスでは体格や見た目が違う

アダンソンハエトリは、オスとメスでは、体格や見た目が全然違います。少し違うというレベルではありません。別の蜘蛛と思ってしまうほどです。したがって、それぞれの特徴を把握しておけば、オスとメスを簡単に見分けられます。

オスの特徴

オスは体全体が黒で覆われていて、白い模様がついているのが特徴です。オスは体が黒いため、この白い模様はとても目立ちます。体長は1cmほどです。一部ではツキノワグマの模様に似ているといわれています。

メスの特徴

メスは体全体が薄い茶色で覆われています。オスと同じで模様はついていますが、オスと違ってそんなには目立ちません。色のせいなのか、オスと違って地味です。体長はオスと同じで1cmほどあります。

生態の特徴やポイント

  • 繁殖期など特別なとき以外は、巣は作らない
  • 高い場所などからの落下をふせぐために、糸を命綱として活用している
  • 動くものにはとても敏感に反応する
  • 助走をしなくても、体長の約50倍ほどジャンプすることが可能
  • 蜘蛛は噛む力が弱いので、餌を溶かしてから食べる
  • オスは黒くて、メスは薄い茶色をしている
ボタニ子

ボタニ子

人間には害の少ない蜘蛛なので、遭遇してもそんなに怖がる必要はありませんよ。次のページでは、アダンソンハエトリの益虫としての一面をご紹介します。

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アダンソンハエトリは益虫蜘蛛

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