ウエストリンギアの育て方
ウエストリンギアは園芸コーナーなどに苗の状態で売られている場合が多いです。小さな鉢に入ったままでは水切れを起こしてしまうため、地植えや大きな鉢に植え替えて育てましょう。病気や害虫被害を受けにくいため初心者でも気軽に育てられます。そんなウエストリンギアの詳しい育て方をご紹介します。
育て方①置き場所
暖かいオーストラリアが原産国のため、同じような環境で育てましょう。日当たりがよく、風が通り湿気の少ない置き場所が適しています。日陰でも育てられますが、太陽の光を浴びないと花付きが悪くなる恐れがあるため注意が必要です。梅雨時期など雨が長く続くと根腐れを起こしてしまいます。雨の当たらない軒下に移動させてください。
冬場の管理
耐寒性がやや弱く、屋外で冬越しさせるよりも室内に取り込んだほうが安心です。地植えの場合は根を優しく掘り起こし、鉢に移し変えましょう。寒さに長く当てたり、葉に霜が降りたりすると枯れてしまうため注意が必要です。
育て方②用土
水はけのよい用土で育てましょう。市販のハーブ用培養土や園芸用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土に腐葉土を混ぜ込んだ用土にパーライトを少量加えた用土を使用してください。鉢植えにする場合には鉢底石や鉢底ネットを使用すると、さらに水はけがよくなるのでおすすめです。
育て方③植え付け・植え替え
植え付けや植え替えは、4月〜6月か9月〜10月に行います。成長すると樹高が1m〜1.5mほどまで大きくなるのが特徴です。そのため花壇などに地植えする場合は、周りの植物にも配慮して植え付け場所を決めてください。鉢植えにするときには6号〜7号の鉢のサイズがおすすめです。
育て方④水やり
多湿が苦手なため水の与えすぎに注意し、やや乾燥気味に育てるのがポイントです。地植えの場合は基本的に雨水のみで十分なため、水やりは不要です。しかし、雨が全く降らない日が続き地面が乾燥しすぎているようときには、水を適量与えてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをしましょう。
育て方⑤肥料
地植えの場合肥料はあまり必要としませんが、花付きがよくないときには液体肥料を薄めて水やりの代わりに与えてください。鉢植えの場合は春と秋の年に2回、園芸用の錠剤型肥料を適量株元に与えます。植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでも構いません。
育て方⑥剪定
成長とともに先端にしか葉が付かなくなり下の部分の葉が落ちてしまうため、剪定をしながら育てるのが基本です。剪定は6月か11月に行います。梅雨に入る前に剪定を行うと風通しがよくなり、病気や害虫被害の予防にもなります。また、花後の11月には樹高の1/3ほど思い切って剪定すると、春からの育成がよくなるためおすすめです。
ボタニ子
次のページでは、増やし方や種類をご紹介します。