栗の木の育て方
栗を庭で育てることができれば、旬の時期には美味しい栗料理を楽しむことができます。栗の寿命は50年~100年ほどなので、一度植え付ければ枯れない限り長く収穫できるのがいいところです。ここでは栗の年間スケジュールや用土、水やりの仕方などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スケジュールは?
栗の年間スケジュール
春 | 5月~6月にかけて肥料を与える |
---|---|
夏 | 早生種は8月くらいが収穫期 |
秋 | 収穫期 10月くらいに肥料を与える |
冬 | 剪定 植え付け・植え替え 2月くらいに肥料を与える |
栗の木の育て方①苗の選び方
栗の苗を選ぶ時は、葉がしっかりとついていて元気なものにしましょう。病気と害虫がついていないかをしっかりチェックします。栗は特に害虫がつくと木そのものが枯れてしまう危険があります。そのため購入時にはよく確認しておくことが大切です。
違う種類を植える
栗は自家受粉しづらい果樹です。そのため、2~3本植えるのがおすすめです。うまく育てればコンパクトにもできるため、そこまで広いスペースがなくても問題はありません。また植えるときはそれぞれ違った種類にしておくと、受粉しやすくなります。
栗の木の育て方②植え付け
栗に木は秋植えが理想です。できれば落葉が終わった11月~12月にかけて植え付けるようにしましょう。他の果樹のように2月~3月に植えつけることもできますが、根が養分を吸収するのがうまくいかないこともあるので、秋植えがおすすめです。植えつける1~2か月前には元肥を混ぜ込んでおきましょう。植え付けの時に掘る穴は、できるだけ大きくしておきます。
栗の木の育て方③土作り
栗の木を植え付ける土は、実は養分豊富でなくても問題ありません。やせた土地でも大きく育つのが栗の特徴です。ただし、水はけの悪い土ではうまく育つことができません。庭に植えるときは、水はけと水持ちの良い土を選ぶようにしましょう。
栗の木の育て方④水やり
鉢植えの場合は定期的な水やりを必要とします。土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。しかし庭植えであれば特に水やりの必要はありません。よほど日照りが続く場合にのみ、水やりをしましょう。ただし苗木を植え付けたばかりの時だけは、しっかり水やりをする必要があります。
栗の木の育て方⑤日当たり
栗にとって最も重要なのは日当たりです。日照不足では病気になるかもしれず、結実しないこともあります。植えるときは必ず日当たりのいい場所を選び、剪定する時も樹全体や必要な枝に程よく日光が当たるように行いましょう。
栗の木の育て方⑥肥料
庭に植える場合には、2月と10月ごろに1回ずつ肥料を与えるといいでしょう。成長の度合いによって肥料の配合を変えることもありますが、家庭で作る場合はそこまで気にしなくても大丈夫です。市販の肥料を適量与えるようにしましょう。鉢植えの場合は、これに加えて5月~6月の間に1回追加で肥料を与えます。
栗の一生
栗の一生とはどのようなものなのでしょうか。実は栗にも人間の一生と同じように、子供の時期、大人の時期などがあります。栗の成長度合いに応じて、実のなり具合も変わってきます。栗の一生を簡単にみていきましょう。
栗の幼木期
植え付けてすぐから3年くらいは幼木期です。人間の赤ちゃんと同じで成長が著しく、どんどん養分を吸収して枝を伸ばしていきます。この時期に最も注意したいのは剪定です。下手に必要な枝まで切ってしまわないようにしましょう。
ボタニ子
次のページからは栗の若木期について紹介するよ!