カイドウ(海棠)とは?花言葉などの特徴や桜との違いをご紹介!

カイドウ(海棠)とは?花言葉などの特徴や桜との違いをご紹介!

中国の玄宗皇帝が愛した楊貴妃の眠る姿を例えたとされる、美しい花姿を持つ植物のカイドウ。ハナカイドウとも呼ばれ、枝いっぱいに花を咲かせる美しい姿は、日本の古典文学にも登場します。カイドウの特徴と、同じく花姿の美しさを競う桜との違いについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.カイドウとは
  2. 2.桜との違い
  3. 3.カイドウの楽しみ方
  4. 4.まとめ

桜との違い

Photo by slash__

カイドウと桜は同じバラ科の植物ですが、カイドウはリンゴ属、桜はサクラ属に分類されます。桜は花後に葉を広げるのに対し、カイドウは開花とほぼ同時に葉を広げます。

桜の基本情報

Photo by megttan

日本人が好きな花のひとつに、桜があげられるでしょう。桜色に包まれる春はとても美しく、心が躍りませんか。この桜の後を受け継ぐように、華やかなカイドウは咲き始めます。

名称
学名 Cerasus
分類 バラ科 サクラ属
区分 落葉高木
原産地 東アジアに多く分布する
高さ 3~10m以上
開花期 主に3~4月(秋咲き種もある)
耐寒性 あり(種により差がある)
日当たり 日当たりを好む

カイドウと桜の比較

桜の花と混同されることもあるカイドウですが、サクラ属とリンゴ属に分類される別の植物です。カイドウは桜の花が終わった頃に咲き始めるため、開花期でも見分けられます。樹高にも違いがあり、カイドウは落葉低木で桜は落葉高木に分類されます。

花期

Photo by norio_nomura

カイドウは、4〜5月の桜の花が終わった頃に咲き始めます。新緑の季節にひときわ目立つ花姿をみせてくれるのです。花期が短い桜の花に比べ、カイドウは1カ月にわたって花を楽しませてくれます。

カイドウの楽しみ方

春に美しい花姿をみせてくれるカイドウは、庭木におすすめの植物です。開花期が楽しみになるカイドウの、おしゃれな楽しみ方をご紹介します。

庭木

花の時期は庭木のなかでも際立つ美しさを持つため、シンボルツリーにおすすめです。西日を避けた日当たりのよい場所に植えるのが適しています。秋には小さな暗赤色の実を楽しめます。

生垣

カイドウは成長も早く、刈込みにも強いため、生垣として楽しむことも可能です。淡紅色の花の生垣が、おしゃれでやわらかい雰囲気を演出してくれます。

鉢植え

しなやかな枝は、人工的に仕立てるのにも向いています。鉢植えでコンパクトに育て、花の季節にとっておきの場所で飾ってもよいでしょう。鉢植えの場合は、1〜2年ごとに植え替えます。

盆栽

花も実も楽しめて花付きもよいカイドウは、丈夫で枯れにくいのもポイントです。刈込みにも耐え、枝を形作りやすいため、盆栽としても人気を集めています。小さな盆栽仕立てで飾るのもおしゃれですね。

まとめ

あでやかで艶のあるカイドウの花は、傾国の美女とも名高い楊貴妃の姿に例えられるほどです。花の短い桜の名残り惜しさと、1カ月にわたって美しさを堪能できるカイドウの花、それぞれを続けて楽しむのも趣があります。古くから愛されるカイドウの花を、春の彩りにぜひ加えてみてください。

*berry*
ライター

*berry*

お花のある暮らしを満喫! 育てて飾ってお気に入りの景色をつくるのが大好き。

関連記事

Article Ranking