生姜を食べるメリット
生姜には薬味としてだけでなく、風邪や冷え性、便秘などさまざまな効能があるといわれています。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきます。
殺菌力が高い
冷奴や麺類などの薬味としてのおろし生姜やお寿司屋さんなどのガリなど、肉や生の魚介類に生姜を使うのは、このジンゲロールの殺菌力を期待しているためです。生臭さを消す効果や、風味による食欲増進効果もあります。
冷え性対策
生姜を加熱・乾燥させると、ショウガオールやジンゲロンの辛み成分が発生するため、乾燥した生姜で生姜湯などの飲み物を作ったり、あるいは生姜ご飯や生姜入りのうどんなどの食事を摂取すると体が温まりとてもおすすめです。
風邪対策
風邪には、生姜を生で摂取するのがおすすめです。熱がある場合などは特に、生の生姜に含まれるジンゲロールが、解熱・抗菌作用を発揮してくれます。寒気がする場合は、加熱した生姜で体を芯から温めるのも効果的です。
痛みの緩和
生姜の持つ抗炎症効果によって、胃痛や生理痛、筋肉痛などの痛みにも生姜は効果があるとされています。胃痛などの痛みがある方は、生姜を加熱して、ショウガオールやジンゲロンを増加させて食べるのがおすすめです。
便秘対策
生姜には、むくみに効くカリウムや食物繊維が含まれています。特に食物繊維が豊富なので、体の血行をよくして胃腸の調子をととのえる効果も期待でき、便秘対策にもなるといわれています。
夏バテ・食欲増進
生姜の香り成分のシネオールは、夏バテや疲労回復などに効果があるといわれています。シネオールは加熱しても問題ない成分なので、夏の時期の暑さによる食欲減退などに、生姜料理がおすすめです。おすすめの生姜料理の作り方も併せて紹介しておきます。
デメリットはある?
いくら効能がいいといっても、食べる量には限界があります。生姜を食べ過ぎることによる副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。
生姜の副作用
生姜は摂取しすぎると、副作用として腹痛や下痢などの症状が出る場合もあります。生の生姜の場合、寒気がする場合などにはジンゲロールの抗炎症作用によって体の芯を冷やしてしまうので逆効果となります。症状によって生生姜と過熱・乾燥生姜の使い分けが重要です。
適切な摂取量
生姜の適量といわれる摂取量は、生の生姜であれば1日5〜10g、スライスした生姜でいうと5~6枚程度、すりおろした生姜であれば小さじ1程度です。どのようなものでも、食べ過ぎは体によくありません。適量を守って食べるように心がけましょう
まとめ
生姜は、目的によって使い分けるのがおすすめです。薬味としてだけでなく、料理にも取り入れられます。レシピもたくさん紹介されていますので、日常の中で生姜を取り入れながら、生姜の持つ成分や効能をうまく利用してみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC