ノバラの育て方
ノバラは病気になりやすい現代バラの台木(接ぎ木の元になる木のこと)にされることもあるほど、丈夫で育てやすい植物です。育て方のポイントについて見ていきましょう。庭やプランターにあわせた園芸品種を選べば、ゴージャスなアーチから華やかなグランドカバーまで、さまざまな楽しみ方ができますよ。
育て方①栽培環境
水はけ、水持ちのいい土質を好みます。もともと森林や野原で自生している丈夫な植物なので、そこまで神経質になる必要はありません。赤玉土や腐葉土、ピートモスを配合した土のほか、市販の培養土でも問題なく育ちます。半日陰でも元気に花を咲かせますが、日当たりのいい場所で育てたほうが花付きはよくなります。特に午前中にたっぷり日光を当ててあげるといいでしょう。
育て方②植え付け・植え替え
植え付けの適期は休眠期の12月~2月です。根を動かさないように気をつけて植え付けてください。苗の表土にマルチングをすると、さらに根付きがよくなります。植え替えは4月~10月、鉢の底から根がはみ出していたら実施のサインです。成長が旺盛なので、株の勢いを注意深く観察して、根詰まりを起こさないようにしましょう。庭植えで育てている場合は、植え替えは3年に1回くらいのペースで大丈夫です。
育て方③水やり
ノバラは生育旺盛なので、たくさんの水が必要です。春~秋は土が乾いたら、その都度たっぷりと水やりをしてください。夏場は水やりの回数を増やし、タイミングにも注意しましょう。気温の高い日中は与えた水が熱くなりすぎるので、朝や夕方などの涼しい時間帯を選んで水やりをしたほうが、ノバラが水分を吸収しやすいですよ。冬場は休眠しているため、3日に1回くらいのペースまで減らして問題ありません。
育て方④剪定
剪定の仕方でつるを好きな形に仕立てられるのも、ノバラの魅力のひとつです。適期は12月~3月、開花前で成長が落ち着いている時期に行いましょう。古くなった枝や混み合っている枝を中心に、清潔な剪定ばさみを使って切り落としていきます。誤って花芽を落としてしまうと、その年の花が咲きません。開花時期にさみしい樹勢とならないように、くれぐれも気をつけてくださいね。
5月29日の誕生花(ノバラ以外)
5月29日の誕生花のうち、「ムラサキツメクサ」と「ナデシコ」の特徴と花言葉を見ていきましょう。どちらも素朴な花姿が愛らしい、古くから日本人に親しまれてきた花ですね。
5月29日の誕生花①ムラサキツメクサ
一般的には赤クローバーと呼ばれます。赤みがかった紫色の花は、小さいころに花冠を編んだ思い出のある人も多いのではないでしょうか。ヨーロッパを原産とするマメ科の植物で、古くは牧草としても使用されていました。「快活」「豊潤」といった花言葉を持っています。
5月29日の誕生花②ナデシコ
繊細でかわいらしい花が印象的なナデシコの花も、5月29日の誕生花のひとつです。「純粋な愛(ピンク)」「燃えるような愛(八重咲きの赤)」「器用(白)」といったように、色ごとに異なる花言葉がつけられました。可憐な花姿は古くから観賞用として親しまれ、秋の七草のひとつとしても数えられています。
5月29日にゆかりのあるもの
最後に、5月29日にゆかりのあるものをご紹介しましょう。この日に生まれた作詞家の野口雨情は、「赤い靴」の童謡でも有名ですね。現在でも横浜土産には赤い靴のモチーフが数多く使われています。山下公園には歌のモデルとなった女の子の銅像もありますよ。