落花生の乾燥方法とは?収穫後の管理方法や食べるまでの工程をご紹介!

落花生の乾燥方法とは?収穫後の管理方法や食べるまでの工程をご紹介!

落花生は家庭の畑やプランターでも育てられる野菜です。夏から秋にかけて長い季節が栽培の適期です。洗浄せず時間をかけてしっかり乾燥させてから保存しましょう。落花生の収穫時期の見極めポイントや乾燥の目安、収穫後の保存方法や道具を使った食べ方を詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.落花生とはどんな食べ物?
  2. 2.落花生の栽培方法
  3. 3.落花生の乾燥方法
  4. 4.落花生の管理方法
  5. 5.落花生の食べるまでの工程
  6. 6.まとめ

苗植え

出典:写真AC

水はけのよい肥沃な土を好みます。土の中で実がなるため、粘土質で湿気の多い土ではうまく育ちません。植える前にしっかり土を耕しておきましょう。苗は暑くなり始めた季節、5~6月に植えます。育苗ポットより少し大きめの穴を掘り、根に付いた土を崩さないように取り出します。プランターや鉢に植える場合は株同士の間隔を15~25cm空け、地植えの場合は30~50cmほど空けて植えます。

水やり

Photo by sorarium

落花生の水やりは、花が咲く前と咲いた後で与える水の量が異なります。苗が根付くまでは毎日しっかり水やりを行い、根付いて花が咲くまでは水の量を控え目にします。花が咲いた後は、土の表面が乾いたころに水やりを行いましょう。毎日行わなくてよいです。

ボタニ子

ボタニ子

落花生の花は6月下旬~7月頃に咲きます。花が咲いた後はタイミングに気をつけましょう!

肥料

苗を植える際に野菜用の化成肥料を少し与え、花が咲き始めた頃にカリウムが多く入っている化成肥料を追肥します。マメ科の植物は、根に付いた根粒菌が空気中の窒素を取り込んでいるため、肥料を与えすぎてしまうと窒素が多くなり過ぎて、茎や葉ばかりしげってしまいます。肥料は控え目に与えるようにしましょう。

落花生の乾燥方法

フリー写真素材ぱくたそ

落花生は乾燥や病害虫に強く栽培しやすい野菜ですが、植えてから収穫まで約5カ月ほど時間がかかります。また、収穫した後はじっくり乾燥させる必要があるため、食べるまで時間のかかる野菜といえるでしょう。カビを防ぐため、しっかり乾燥させることが大切なポイントになります。

収穫時期

出典:写真AC

収穫は9月下旬~10月中旬頃でが適期です。収穫のタイミングは葉っぱ全体が黄色になり、下葉が枯れ落ち始めた頃が目安です。株元の土を掘ってみて、さやの網目がはっき出ているかが見極めのポイントになります。株元をしっかり持ち、いっきに引き抜きましょう。先に株の周りの土をスコップですくって柔らかくしておくと引き抜きやすいです。

乾燥方法

出典:写真AC

収穫した落花生をすぐに食べる場合は、天日干しにせず株からさやを外し、洗浄してから塩ゆでにして食べます。しかし、ピーナッツにして食べる場合は、掘り起こした落花生を土が付いた状態のまま乾燥させましょう。落花生はとても湿度が高いため、そのまま袋に入れて保存するとカビが発生します。洗浄せずしっかり乾燥させることが重要です。

ボタニ子

ボタニ子

収穫したばかりの落花生は、きれいなピンク色をしています。水分を含んでいるため、さやの中でギュッと実が詰まって重みがあります。

乾燥方法①地干し

掘り起こした落花生は、畑で茎や葉を下にし実を上向きにした状態で天日干しにします。この乾燥方法を「地干し」といいます。これを5日~1週間ほど行うと徐々に実の中の水分が抜けて乾燥していきます。自然に土が乾いて落ちるため洗浄の必要はありません。

乾燥方法②野積み

次に「野積み」と呼ばれる乾燥方法に移ります。地干しでしっかり乾燥させた落花生を、人の高さほどに高く積み上げます。高すぎると逆に湿度過多になってしまうので注意しましょう。実の部分を内側、茎や葉の部分を外側にして円柱状に積み上げます。雨避けのために、湿気がこもりにくい藁(わら)やムシロ、ビニールシートをかぶせて約1カ月ほどそのままにしておきます。

乾燥方法③天日干し

地干しと野積みが終わると実の中の水分が抜けて軽くなっています。しかし、まだ十分ではありません。次に株からさやを外し1週間ほど天日干しにして更に乾燥させましょう。風通しのよい場所に置いて、ゆっくり乾燥させると実に含まれているデンプンが糖分に変わり甘味が増します。さやを振って中の実がカラカラと音を立てるようになったときが、しっかり乾燥した目安です。

次ページからは落花性の管理方法について解説します!

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落花生の管理方法

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