ヒイラギモクセイとは?剪定方法・時期など庭木としての管理方法を解説!

ヒイラギモクセイとは?剪定方法・時期など庭木としての管理方法を解説!

ヒイラギモクセイは、その名のとおりヒイラギに似た葉をもち、モクセイのような香りの花を咲かせる樹木です。常緑で強い刈込みにも耐え葉のトゲも防犯に役立つため、庭木のほか垣根としてもよく利用されています。今回はヒイラギモクセイの剪定や管理方法などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒイラギモクセイとは?
  2. 2.ヒイラギモクセイの特徴
  3. 3.ヒイラギモクセイの管理
  4. 4.まとめ

ヒイラギモクセイの管理③病気と害虫

ヒイラギモクセイは病気や害虫には比較的強いため、育て方はそれほど難しくありませんが、風通しが悪いとハダニやカイガラムシが発生することがあり注意が必要です。ハダニもカイガラムシも植物の汁を吸う吸汁性害虫です。寄生されると枝葉や幹などの汁を吸われてしまうため生育が悪くなり枯れてしまうこともあります。

ハダニ

ハダニに吸汁された部分は葉緑素が抜け白くかすれた斑点になります。ハダニは体長0.5mmくらいで非常に小さいため、発生初期(数が少ない段階)であればテープに貼りつけて捕獲するなどの方法で駆除できます。農薬を使わずに済むのでおすすめです。ハダニは乾燥状態を好むため葉水をすると予防効果があります。ハダニが寄生する葉裏にも行うのがポイントです。

カイガラムシ

カイガラムシは種類が多く、貝殻のような殻におおわれた固いものやフワフワしたもの、トゲがあるものなど姿もさまざまです。また、枝や幹にしっかりくっつき定着してしまうもの、足で移動するものなど、習性も色々です。カイガラムシは、すす病やこうやく病などの原因になることもありますので、見つけたら早めに駆除するようにしましょう。

ヒイラギモクセイの管理④剪定

Photo byAndreasGoellner

庭木としてだけでなく生垣としても人気の高いヒイラギモクセイですが、いずれの場合もきれいな姿を維持するためには、やはりそれなりの手入れが必要です。常緑で萌芽力も強いため生垣に利用すると目隠し効果も期待できるのですが、そのためにも剪定作業は必要です。剪定をすることで樹木が健康な状態に保たれ景観をよくすることにも役立ちます。

ヒイラギモクセイの剪定

まずは、刈込み後の姿をイメージし、そのイメージに近づけるような剪定をしていきます。
剪定方法

  1. 混み合っているところの不要な枝を、つけ根から切り落とす。
  2. 徒長枝(幹や枝から真上に太く長く伸びる枝)の伸びすぎている部分を切り落とす。
  3. 今年になってから伸びた枝を下から1~2節くらいを残し切り落とす。
  4. 形を整える。

ヒイラギモクセイの剪定時期

剪定は時期を誤ると花をつけなくなることもありますので注意が必要です。ヒイラギモクセイの場合は7月頃に花芽をつけ10月頃に開花します。そのため、花芽をつけた後で切ってしまうと花が見られなくなってしまいます。地域により多少の違いはありますが、剪定時期としておすすめなのは、花が終わった直後から12月頃迄と翌年の春(3~4月頃)です。

剪定時に必要なもの

  • 剪定鋏(植木鋏では切れない太さの枝を切る)
  • 植木鋏(細い枝を切る)
  • 刈込鋏 (生垣などを刈込み整える)
  • 高枝切鋏(高い場所の枝を切る)
  • 脚立(手が届かない高さの作業に使用)
ヒイラギモクセイの葉にはトゲがあり、手にあたるととても痛く傷つく恐れもあります。必ずガーデニング用の手袋を使用しましょう。剪定時に切り落としたものやゴミなどを片づけるために、ほうきや熊手、ちりとり、ゴミ袋のようなものも用意しておくと便利です。

まとめ

ヒイラギとギンモクセイの特徴をあわせ持つヒイラギモクセイは庭木としても生垣としても、そのよさを楽しめる樹木です。病気や害虫にも強く育て方も難しくありませんので、ご興味を持たれた方はぜひ育ててみてください。庭や垣根からよい香りがしてきたら、きっとハッピーな気分になれるのではないでしょうか?

もも
ライター

もも

毎日、愛犬と植物に癒されています。

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