オリーブは種類が多い!特徴・見分け方や育てやすい品種をご紹介

オリーブは種類が多い!特徴・見分け方や育てやすい品種をご紹介

「オリーブを育てたいけれど種類が多くてどれを選べばいいのかわからない」という方は少なくありません。この記事では有名なものから希少なものを含む20種類のオリーブについて、特徴や見分け方、育てやすさを解説します。特長を知って、お気に入りの一本を見つけましょう。

記事の目次

  1. 1.オリーブは約1000種類もある!
  2. 2.オリーブの種類と特徴・見分け方【①~⑤】
  3. 3.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑥~⑩】
  4. 4.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑪~⑮】
  5. 5.オリーブの種類と特徴・見分け方【⑯~⑳】
  6. 6.目的を決めてオリーブの種類を選ぼう

オリーブは約1000種類もある!

Photo byJulie-Kolibrie

オリーブの木にはさまざまな種類がありますが、実は育てたい目的によって適している種類が違います。オリーブの木そのものを庭木や鉢植えで観賞用として育てる場合や、果実を収穫して楽しむ場合など、育てる目的は多岐にわたります。たくさんある種類の中から実際に育てるオリーブを選ぶときに「どんな目的で栽培したいのか」はひとつのポイントです。

オリーブの種類と特徴・見分け方【①~⑤】

①ミッション(銀葉/披針形/直立)

白く美しい葉は観賞用にぴったり

ミッションは上へと育つ直立性の樹形で、バランスよく成長します。葉は先端が尖っており、やや銀葉系なのが特徴です。自家結実性のある種類で、長円形で香りのよい果実がなり、ピクルスやオイルに利用されます。剪定で高さを調節しながら育てられるため、室外の庭木だけではなく、室内の観賞用としてもおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

直立型とは、幹が上に向かって伸びていく種類を指します。

②ネバディロ・ブランコ(薄緑/披針形/直立)

観賞用だけでなく受粉樹としても利用できる

ネバディロ・ブランコは、オリーブの中でも代表的な種類です。直立性の樹形で、枝葉が多く出るため、剪定で仕立てやすい種類でもあります。葉はやや薄めのグリーンで、裏は灰緑色なのが特徴です。花粉量が多く、受粉樹として利用されています。観賞用としての苗木の生産量がとても多いため、別の品種と一緒に育てて花や果実を楽しむのがおすすめです。

③フラントイオ(緑/槍形/開帳)

寒さに強い

フラントイオは、中部イタリアなど世界各地で栽培されている代表的なオリーブの一種です。生育はやや遅めですが、葉の間隔が広い樹形で枝がよく伸びるため、定期的な剪定で美しい樹冠に整えるのがおすすめです。自家結実性があり、卵型の小ぶりな果実が実ります。耐寒性があり、寒い地域でも育てられます。病気に敏感で、こまめな手入れが必要です。

ボタニ子

ボタニ子

開帳型とは、樹形が横へと広がっていく種類を指します。

ボタ爺

ボタ爺

樹冠とは、茎や葉、枝、花など、地面より上にある樹木が多い茂っている部分を指すんじゃ。

④レッチーノ(淡緑/船形/開帳)

病害虫に強くオリーブ栽培初心者向き

レッチーノは気候の変化に順応しやすく、病害虫にも比較的に強いため、初心者でも育てやすい種類です。小ぶりな葉の裏は白く、全体的に淡い緑色のように見えるのが特徴的です。フルーティーな香りのするオイルが採取できるほか、ピクルス作りにも適しており、観賞用の庭木としてだけではなく果実も楽しめます。

⑤マンザニロ(銀葉/細長/開帳)

室内での栽培に向いている

果実がりんごのような形をしていることから「マンザニロ(スペイン語で小さなりんご)」と呼ばれています。葉は銀葉系で小型、やや丸みがあるのが特徴です。枝が密でコンパクトにまとまりやすい種類で、丸くてかわいらしい樹形に育ちます。自家結実性はほぼないため、果実を楽しむにはほかの種類と一緒に育てるのがおすすめです。

オリーブの種類と特徴・見分け方【⑥~⑩】

⑥コロネイキ(深緑/槍形/拡張)

温暖な地域では地植えして庭木としても楽しめる

コロネイキは耐寒性に弱いため、温暖で雨の少ない地方を好む種類です。果実も葉も小ぶりでかわいらしいです。拡張型の樹形で、特に若いうちはどんどん枝が生えてきます。樹形を整えるためにこまめな剪定が必要です。比較的温暖な場所なら庭木として地植えでも栽培できますが、それ以外の地域では鉢植えにして冬は室内に取り込むのがよいでしょう。

⑦シプレッシーノ(銀葉/披針形/直立)

小スペースで育てるのにぴったり!

シプレッシーノは直立性のため、樹形がまとまりやすく、比較的小さなスペースで育てられます。葉は先が尖ったやや大きめの銀葉系で、丸みのある楕円形の果実が特徴的です。生育は遅く、庭木として地植えするよりは、鉢植えで育てるのがおすすめです。一方で繁殖力はとても旺盛で、長寿のシプレッシーノは樹齢が数百年といわれています。

⑧ルッカ(濃緑/卵型/開帳)

自家製オイル作りを楽しむならこの品種!

ルッカは成長が旺盛で横に広がっていく樹形のため、1~2年に1回剪定すると美しい樹形を保てます。葉は表も裏も緑色が強く、卵型に近い幅広なかわいらしい形です。自家結実性があり、比較的小さめな果実がたくさん実ります。ルッカの果実はオリーブオイル作りの成功率が高いため、自家製オイル作りも楽しめます。

⑨ジャンボ・カラマタ(緑/大きく丸みがある/開帳)

オリーブ栽培上級者向け!

ジャンボ・カラマタは名前のとおり大きな果実が特徴的で、4cmを超える大きさにまで育ちます。寒さや病気に弱いため、オリーブの中では比較的栽培が難しい種類です。摘芽をして果実が実る量を調節することで、一つの実を大きく育てられます。ほかの種類と異なり、花芽の先端が茶色いのが特徴です。

⑩アルベキーナ(緑/小さめ/開帳)

成長の変化を楽しみたいならこの種類

アルベキーナはスペインが原産の希少なオリーブの種類です。樹勢が弱いため、庭木として地植えするよりも鉢植えで育てるのがおすすめです。自家結実性があり、小さな果実が鈴なりに実ります。発芽性がよく、刈り込むことで密な樹形に整えられます。オリーブ盆栽として使われることもしばしばあり、オリーブの木の成長から結実まで、変化を楽しめる種類です。

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オリーブの種類と特徴・見分け方【⑪~⑮】

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