基本の管理方法②日当たり
庭植え、鉢植えともに直射日光が当たらず、半日陰の場所での管理が適しています。暑さと乾燥に弱いので、鉢の置き場所や植え場所には注意しましょう。
基本の管理方法③肥料
カルミアの肥料は、花が咲き終わったころに「お礼肥」として緩効性肥料を、そして9月ごろと2月ごろに一回ずつ肥料を与えるようにしましょう。カルミアの根は浅く張ってますので、カルミアの広がっている範囲にパラパラと撒いてください。
カルミアの育て方
では、実際にカルミアを育てるにはなにからどのようにして始めればいいのでしょうか。ここではカルミアの育て方を詳しく説明していきます。ポイントをしっかりおさえて、上手に育てていきましょう。
育て方①用土
カルミアは暑さや乾燥がとても苦手な植物です。そのため土は水はけのよさと水もちのよさ、そして弱酸性であることが重要です。市販の培養土は中性が多いので注意しましょう。
鉢植えの土壌
鉢植えの場合で初心者のかたは、市販のものを使用すると簡単です。ただ草花用培養土ではなく、ツツジやサツキ専用の土を使用するようにしましょう。植物によって適した土を使うことがポイントです。
庭植えの土壌
庭植えの場合も同じで、水はけのいい場所を選びます。水はけが悪い場合には、植え付ける前に土壌にパーライトなどを混ぜ込んで水はけをよくしてください。さらに腐葉土や堆肥などをあらかじめ混ぜておきましょう。土は植物の成長にとても大きな影響があるので、土作りはしっかりとおこなってください。
育て方②植え替え
カルミアは根が細く浅いので植え替えは好まず、植え替え自体が大きなストレスになります。そのため、庭植えの場合はスペースが確保されているのであれば、植え替えをおこなう必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりをおこしていれば一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの時期は3月〜4月、または11月ごろにしてください。植え替えた後根付くまでは、半日陰で育てましょう。
育て方③病気と害虫
病害虫には基本的には強い植物ですが、それでも気をつけたい病気と害虫はいくつかあります。ここではカルミアを育てるうえで注意したい病害虫を紹介します。
気をつけたい病気
カルミアは淡褐色の斑点が葉に現れやがて枯れてしまう「褐班病(かっぱんびょう)」や、花全体が腐敗して枯れてしまう「花腐菌核病(はなぐされきんかくびょう」という病気などに注意が必要です。どの病気も日当たりと風通しをよくすることと、なるべく鉢植えの場合は雨に当たらない場所で管理することが予防につながります。
気をつけたい害虫
カルミアで気をつけたい害虫に「ハマキムシ」や「アブラムシ」などがあります。どの虫も放っておくと枯れてしまうので、注意してみるようにしてください。アブラムシが大量発生した場合は薬剤でしっかり対応しましょう。ハマキムシは葉を食害し、やがて葉を全部食べられてしまうので見つけ次第葉ごと幼虫をとりましょう。
育て方④剪定
カルミアは自然と樹形が整いますが、若い枝は伸びすぎてしまい樹形が崩れる場合が多々あります。そのようなときには切り戻して樹形を整えましょう。切り戻しは植物が健康に育つためにも大事な作業です。そのほかにカルミアは「隔年開花(かくねんかいか)」といって、翌年の花つきが悪くなるという現象が起こりやすいのですが、剪定で防ぐことができます。
育て方⑤摘蕾(てきらい)
摘蕾(てきらい)とは字のごとく蕾のうちに花を摘む作業のことで、たくさん蕾がついてるときは摘蕾(てきらい)をすることにより、開花させる花の数を減らしてください。こうすることで株の消耗を防ぐことができ、翌年の花つきをよくすることができます。
ボタ爺
次ページからは剪定のコツを紹介するぞ!
出典:写真AC