アナナスの育て方!植え替えの手順や挿し木・株分けでの増やし方を解説

アナナスの育て方!植え替えの手順や挿し木・株分けでの増やし方を解説

アナナスは熱帯アメリカが原産で、木や他の植物に根を張って成長する「着生植物」です。赤色やピンク色、黄色やオレンジ色などさまざまな色の種類があり、葉はとても鮮やかでツヤがあります。そんなアナナスの鉢植えや地植えでの育て方や増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アナナスとは
  2. 2.アナナスの特徴
  3. 3.アナナスの育て方
  4. 4.アナナスの増やし方
  5. 5.アナナスの病気と害虫
  6. 6.アナナスの種類
  7. 7.まとめ

アナナスの育て方

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着生植物のため地面に根を張らず、他の植物や木などに根を伸ばして成長していくのが特徴です。用土や植え付け方が他の植物とは少し異なりますが、コツをおさえれば簡単に育てられます。花はすぐに散ってしまうものの、花苞は約5カ月ほど美しい色が楽しめるため観葉植物としてもおすすめです。そんなアナナスの地植えや鉢植えでの育て方を詳しくご紹介します。

育て方①置き場所

アナナスは強い日光を嫌います。半日陰や明るい日陰など日光の当たりすぎない場所を選んでください。耐暑性は強いですが、直射日光に長く当ててしまうと葉焼けを起こして枯れてしまう恐れがあるため注意しましょう。鉢植えにして室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺におくのがおすすめです。

冬は霜に注意

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耐寒性がやや弱く、8℃を下回ってしまったり霜が当たったりすると枯れてしまいます。そのため鉢植えの場合は室内に取り込んで冬越しさせてください。地植えの場合は、ビニールやバーグチップなどを使用してマルチングをしてから冬越しさせます。マルチングは温度が下がりすぎるのを予防できるだけでなく、霜対策にもなるためとても便利です。

育て方②用土

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着生植物に分類され用土に根を張らない植物で、赤玉土や腐葉土などの用土は必要ありません。アナナスの場合は「水苔(みずごけ)」や「ヤシ殻」などを用土のかわりとして使用します。市販されている水苔は乾燥した状態で売られているため、水をたっぷりと含ませてから使用してください。

育て方③植え付け

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植え付けは5月〜7月に行いましょう。水苔やヤシ殻で根の部分を包みたっぷりと水を含ませてから植え付けます。地植えにする場合は株間を20cm〜30cmほどあけて植え付けてください。鉢植えにする場合は鉢底ネットと鉢底石を使用して通気性をよくし、水苔やヤシ殻が腐ってしまうのを防ぐのがポイントです。

育て方④植え替え

植え替えも植え付けと同じで5月〜7月に行います。地植えの場合も鉢植えの場合も、日数が経過すると水苔やヤシ殻が傷んだり腐ったりしてしまうため、1年〜2年に1回は植え替えが必要です。根を傷つけないように優しく掘り起こし、古い用土を取り除いていきます。このときに、茶色や黒色に変色している部分は必ず取り除くようにしてください。

水切れに注意して明るい日陰で保管する

古い用土を落として根がきれいな状態になったら新しい水苔に植え付けていきます。しっかりと湿らせた水苔で根を包んでから植え替えてください。地植えの場合は同じ場所に戻しても構いません。鉢植えの場合はひと回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。植え替え後は水を切らさないように管理し、日光が当たりすぎない明るい日陰で保管しましょう。

育て方⑤水やり

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水やりの方法は少しコツが必要です。用土に水を与えても根からは水分を吸収しません。水やりをする場合は「葉の根元にある筒状になっている部分に水を溜める」という方法で水を与えてください。溜まったままの状態では水が腐ってしまいます。毎日水を捨てて、新しい水を与えましょう。冬はあまり水を吸わなくなるため葉水に変更しても構いません。

育て方⑥肥料

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春〜夏の育成期にかけて、月に2回〜3回ほど肥料を与えましょう。液体肥料を薄めたものを用意し、霧吹きなどを使って株と葉の間に吹きかけていきます。着生植物は、用土に肥料を与えても根からは養分を吸収しません。肥料を吸収する「葉の根元」に肥料を与えるのがポイントです。休眠期に与えると株が弱ってしまうため、秋〜冬にかけて肥料は与えません。

育て方⑦剪定

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花苞の鑑賞期間が長いのが魅力ですが、5カ月を過ぎるとどんどんと色あせてきます。放っておくと見た目が悪くなるだけでなく栄養分が花苞に吸収されてしまうため、子株に十分な栄養が行きわたりません。花苞が色あせてきたら早めに株元から剪定しましょう。また下についている緑色の葉の部分も、茶色く変色した部分はその都度剪定して構いません。

次のページでは、増やし方をご紹介します。

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アナナスの増やし方

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