育て方⑨冬越し
アレカヤシは耐寒性が弱く、温暖な地域以外の屋外では冬越しはできません。基本的には室内で冬越しをさせます。気温が15°Cを下回ってきたら、早めに室内に入れて冬越しの準備をしましょう。室内で冬越しさせる時に注意しなければならないのがエアコンの風です。植物はエアコンの風が苦手なほか、葉が乾燥するので直接当たらないようにしてください。
冬場も葉水はこまめに
冬場はもともと乾燥しやすい時期で、エアコンを使えばより乾燥します。冬の水やりは頻度を少なくしますが、葉水は葉の乾燥をふせぐために冬場でも霧吹きでこまめに行うようにします。室内では加湿器を使うのもおすすめです。
育て方⑩病害虫
気をつけたい害虫
アレカヤシで気をつけたい害虫は「ハダニ」と「カイガラムシ」です。どちらも葉が乾燥したり日照不足になると発生しやすくなります。こまめな葉水で乾燥するのをふせぐと同時に、日当たりのよい場所で管理してください。放っておくと葉が枯れてしまったりするので気をつけましょう。
気をつけたい病気
アレカヤシが気をつけたい病気は「うどんこ病」という病気です。その名のとおりうどん粉のような白いカビが葉全体に広がる病気で、放っておくと枯れてしまいます。この病気は20°C以上になると発生しやすくなるので注意しましょう。
アレカヤシの増やし方
アレカヤシを育てるのに慣れてきたら、増やすことにもチャレンジしてみましょう。増やし方を覚えると植物を育てる楽しみが増えます。ここではアレカヤシのの増やし方やその後の管理方法を説明します。
増やし方は株分け
ヤシ科の植物は剪定した枝を挿し木にして増やす、挿し木という増やし方ができません。そのためアレカヤシは「株分け」という増やし方で増やしていきます。株分けとはひとつの株を複数に分ける方法です。
株分けのやり方
株分けは植え替えと同時にやると手間がはぶけます。まず、根についた土をはらい落とし株を2〜3つに分けます。分けた株はそれぞれ用意した鉢と用土に植え付けてください。株分けの時期は植え替え同様、5月〜6月ごろの生育が活発になる時期におこなうようにしましょう。
株分け後の管理
株分け後は半日陰の場所で管理します。これは根付くまでは日光に耐えられないためです。水切れにならないように水やりをします。常に土を湿らせた状態になるように、根付くまでは水やりをしっかりおこなってください。根付いた後も急に日光に当てるのではなく、徐々に慣らすようにしましょう。
まとめ
今回はアレカヤシの用土などの基本的な育て方や特徴のほか、増やし方、冬越しの方法を紹介しました。アレカヤシはとても樹形がきれいな植物です。育てやすく成長も早いので育てる楽しさをたくさん味わうことができるでしょう。ぜひご自宅でアレカヤシを育ててみてください。
出典:写真AC