100均のアイテムで水耕栽培をしよう！便利グッズと活用方法をご紹介

ではいよいよ、種まきのやり方をお伝えします。ここでは、小さな種は管理しやすいようにスポンジに、大きめの種は根が上に飛び出さないようにパーライトにまいていきます。ただ、この方法だけが正解ではないので、慣れたら自分にベストな方法をぜひ工夫してみてください。

スポンジを約2.5cm角位に切ったものを、たっぷりの水に浸します。爪楊枝のとがっていない側をぬらして種を取り、スポンジ一個に付き2粒をまいていきます。その上にトイレットペーパーを一枚被せて、さらにスプレーでよく湿らせてから、暗所に置きます。

水を張ったトレイにザルを重ね、不織布を敷きます。お茶パックにパーライトを適量（約50㏄）入れ、ザルの上に並べて、全体に水をいきわたらせます。1パックに5粒程度の種を、ピンセットでまいていきます。その上から薄くパーライトを被せ、水をやり、暗所に置きます。

ここでは100均グッズを使った自作の水耕栽培方法を紹介していますが、肥料だけはこだわってください。水耕栽培経験者のほとんどの方が口をそろえて推奨しているのが、ハイポニカ液体肥料です。水で育てるだけでは栄養が足りないので、有能な肥料が重要となります。

ハイポニカ液体肥料は、水耕栽培だけでなく土耕にも鉢植えにも使えると、ガーデナーの信頼が厚い肥料です。二種の液肥が入っており、水耕栽培の場合は作物の種類を問わず、A液B液を同時に水で500倍に希釈して使用します。必要量だけを作り早めに使い切ってください。

発芽を確認したら、容器ごと明るい場所に移動させます。パクチーなど、お茶パックに植えたものは、水を液体肥料に変えて、容器はそのままで成長を促します。スポンジに植えたものも、やはり液体肥料に切り替えて双葉が大きく成長するのを待ちます。

スポンジ苗の双葉が大きく育つと、プラスチックカップに植え替えます。カップの底にスポンジの落ちない程度の穴を丸く開け、スポンジ苗を一つずつ入れます。苗が倒れないようにスポンジの周りにパーライトを入れます。容器内のザルに不織布クロスを敷き、液肥を満たしてカップを並べます。

量が少ないと、水は腐りやすくなります。反対に根が全部つかるほど水が多いと、根が腐ってしまいます。水の適量は根っこの上部が外に出るくらいです。気温や容器の大きさによりますが、定期的に水を交換し、清潔を保ちましょう。特に夏場は注意が必要です。

水耕栽培家として人気のブロガー、伊藤龍三さん著書の「かんたん水耕栽培　決定版!」。100均容器や身近なものを使って育てられるように、ご自分でも試行錯誤しながらつかんだ水耕栽培のコツが、初心者にもわかりやすく記されています。

ダイソーなどの身近な100均グッズを使った、自作の水耕栽培の方法をお伝えしました。意外なグッズが工夫次第で使えるので、いろいろなやり方がまだありそうですね。キッチンやお部屋で育てた新鮮な野菜を収穫できる生活をぜひ楽しんでください。