育て方⑤肥料
サクラソウを植え付けるときに、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性肥料を与えます。量は4~5号鉢で二つまみほどです。庭植えの場合にも軽くすき込んでおきます。後は活動期に15~30日に一度、2,000倍に薄めた液体肥料を追肥してください。追肥が多すぎると山野草らしい風情が損なわれたり根腐れの原因になったりするため、液体肥料は薄めで与えるのが大切です。
育て方⑥植え替え
植え替えの時期
サクラソウの植え替えは毎年10~2月の冬の休眠期におこないます。耐寒性があるとはいえ寒さの厳しいときをさけて、早めにおこなうとよいでしょう。鉢植えの場合と庭植えの場合、それぞれのポイントをまとめてみました。
鉢植えの場合
深めの鉢を用意したら、水はけがよくなるよう底に大きめの軽石を敷いて土を入れます。鉢から取り出した株は古い土をすべて洗い流し、黒くなった古い根茎を取り除きましょう。根を広げるように浅く入れたら、芽の先を軽く上向きにして横に植え付けます。芽から2cm程度の深さまで土を入れ、最後に水をあげて完了です。
地植えの場合
サクラソウを地植えしている場合には、毎年植え替える必要はありませんが、3~4年に一度は植え替えるようにしましょう。地植えの場合には防霜シートをかぶせて、急激な気温の低下から保護してあげるのがおすすめです。
サクラソウの増やし方
サクラソウは種まき以外にも増やし方があります。むしろ株分けや根伏せでの増やし方の方が一般的です。それぞれの増やし方の方法をまとめました。
株分け
サクラソウの増やし方では最も基本的な方法です。植え替えで株を取り出したときに、黒く変色した根茎を取り除くだけで、自然と株が分かれます。切り口は特に何も処置しなくても傷むこともないため、そのまま植え付けて大丈夫です。
根伏せ
植え替えをするときに、手入れのついでに根の状態を確認してみてください。太くて色もよく、勢いのある根があったら根伏せでも増やせます。カッターなどで3~4cmの長さに切ったら、切り口を上にしてごく浅めに植え付けてください。根伏せで発芽する芽はかなり小さいため、開花までには2年かかりますが、数を増やしやすい利点があります。
出典:写真AC