サクラソウで注意する病害虫
サクラソウにはいくつか注意したい病害虫があります。なかには気付かないでいると、あっという間に枯れてしまう恐ろしいものもあるのです。サクラソウの病害虫を順にご紹介します。
病気
サクラソウで注意したい病気は灰色カビ病です。灰色カビ病は低温多湿で発生しやすく、一度かかってしまった株は処分するしかありません。花や葉に灰色のカビが見つかったらすぐに抜き取り、殺菌剤をまいて病気の拡散を防ぎましょう。水はけのよい土を使い風通しをよくして、窒素分の多い肥料を避けることで予防できます。
害虫
ハダニ・アブラムシ・ヨトウムシ
乾燥しすぎると発生しやすい害虫がハダニです。ハダニは霧吹きで葉に水をかけたり、水やりをきちんとおこなったりすることで防げます。アブラムシも暖かくなると株全体について、ひどい場合にはあっという間に枯れてしまうため要注意です。ハダニとアブラムシは殺虫剤の散布で防除します。ヨトウムシも見つけ次第捕殺しましょう。
ネコブセンチュウ
根に寄生するネコブセンチュウは、根がコブ状に変化します。増えすぎると根がコブだらけになって生育にも悪影響が出るため、急いで対処しましょう。寄生された部分は取り除き、鉢は煮沸消毒してから新しい土で植え替えてください。パストリア水和剤で被害を低減させられます。
サクラソウの管理方法
花後の手入れ
サクラソウは春に新しい根をつくり、地茎として地表に出てくることがあります。そのまま放置しておくと乾燥して傷んでしまうため、土をかぶせてあげましょう。増し土と呼ばれる作業で、水やりなどで土が減った場合にもおこないます。また、花のあとに種を採る予定がないときには、花がらを摘んで栄養を取られないよう手入れしてください。
夏越しのさせ方
夏の強い日差しと乾燥に弱いため、夏には風通しのよい半日陰に移動させましょう。雨が直接当たらないことも大切です。地植えにする場合には落葉樹の下に植えてください。
冬越しのさせ方
サクラソウは耐寒性があるため、冬越しは特に気にかけることはありません。ただし耐寒性があるとはいえ土が凍る心配があるときには、防霜シートをかぶせてあげるとよいでしょう。
まとめ
サクラソウは春になると白やピンクなどの花をたくさん咲かせて、庭を彩ってくれる素敵な花です。ぜひサクラソウを育てて華やかな春を楽しんでください。
出典:写真AC