ローズゼラニウムの近似種
花の大きさはそれぞれ違いますが、ローズゼラニウムが基本種ということもあり、どの花も似たような形をしていることがおわかりになるでしょう。葉も切れ込みが入った掌形のものになります。購入の際には葉の表面を少しこすって、気に入った香りを探し出してはいかがでしょうか。
ナツメグゼラニウム
小さな白い花と、赤みのあるつぼみと茎がナツメグゼラニウムの特徴です。葉は斑入りのものもあり、エキゾチックでスパイシーな香りがします。葉も花も小さく、全体的に小ぶりでコンパクトにまとまるゼラニウムですが、性質は強健です。
アップルゼラニウム
上記のナツメグゼラニウムともよく似ていますが、アップルゼラニウムはつぼみが緑色です。こぼれ種でもよく増える強健種ですので初心者向きのハーブといえるでしょう。別名は「スイート・センテッド」で甘いリンゴの香りが楽しめます。
グレープフルーツゼラニウム
ローズゼラニウムとよく似ているのがグレープフルーツゼラニウムです。花の色は濃い目ですが、個体差があるので見分けがつきにくいかもしれません。こちらは葉の中央に茶色の斑が入ることと、丸みのある掌形の葉が特徴になります。
ジンジャーゼラニウム
大型種でジンジャーの香りのするジンジャーゼラニウム。花は大きめで明るいピンクの花が目を引きます。株が古くなると木質化して成長が悪くなるので、収穫を兼ねて挿し木で更新しましょう。生育は旺盛ですので、花の時期は肥料を切らさないようにしてください。
シナモンゼラニウム
大きな花弁に濃い目のポイントが印象的なシナモンゼラニウム。花と比較すると葉は薄くて小ぶりですが、香りはしっかりと漂います。多花性で3月半ばから7月まで長い期間花を楽しめます。華やかな花をサラダに散らして楽しんでください。
アプリコットゼラニウム
センテッドゼラニウムの中でも大きな花が印象的なアプリコットゼラニウムです。一般的なゼラニウムと間違えられてしまいそうですが、控えめながらも甘い香りが葉から漂います。花が大きいため、草丈が高くなりすぎると重さで倒れてきますので、支柱を立ててあげるとよいでしょう。
まとめ
センテッドゼラニウムの代表種であるローズゼラニウムをご紹介してきましたが、近似種である仲間のゼラニウムたちも、耐寒性に若干の違いはありますが、乾燥気味と日光を好む同じ性質です。ナチュラルガーデンにぴったりのローズゼラニウムを、ぜひ花壇に取り入れてみてくださいね。
出典:写真AC